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2009年4月

2009/04/29

プロフェッショナル 仕事の流儀(09年4月28日放送)

いや~、ちょービックリッeyesign01時速4kmで、タイヤの空気圧が通常の50%だなんてーッsign03


わたくし、“仏(ぶつ)マニア”でもございましてhappy01、在阪時代は双眼鏡片手に(すんません、無作法で…coldsweats01)奈良の名だたる仏様はほとんど観倒しておりますshoe。で、ぶつ輸送にはすんごく興味があるんだけど、昨日放映された、文化財輸送のプロフェッショナル、海老名和明さんのお仕事ぶりshineにはビックリしちゃいました。


時速4kmで、タイヤの空気圧を通常の50%にしてトラック輸送ってゆーのは、新薬師寺におわします十二神将の1体を展覧会場の奈良博まで輸送した時の様子。この像は“塑像”という造りで、粘土を中心とした土で作られたものだから、とにかくモロいのwobbly。しかも天平時代の国宝shine。振動はご法度ってことで、警察の許可をとっての輸送となったようです。いや~、ほんと、スゴい~up


現在東京博で公開されてる阿修羅ちゃんの輸送は、そんな海老名さんの夢だったそうだけど、今やハイテクの時代。より良い輸送法を常に考え、装置を開発し、万全を期して梱包に向かう。文化財輸送の第一人者の海老名さんですら毎回“恐怖”を感じるっていうの。もーわたくしだったら、キンチョーしまくってsad、最初の瞬間でブルブル手が震えて、ガツッimpactってどっかにぶつけてブッ壊しそう…thunder。ハァァァ~crying。想像しただけで心臓バクバクbomb


でも、この番組を見ててふと、「だけど、なんでこんな苦労してまで輸送すんの?」っつー疑問が…gawk。ま、お寺の宝物館みたいなとこで蛍光灯に照らされて展示されてる仏様なら、ま~、いろんなとこへお出ましになって広く拝んでいただくってのもいいかもしれないけど、ちゃんと堂宇の中にご本尊としていらっしゃる仏様は、そのまま、本来のあるべき姿sunで拝観する方がゼッタイいいって、わたくしなんかは思うんだけど…。どうでしょうthink

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2009/04/28

「唐人屋敷」

しつこく波津彬子さんのコミックスsun。これでひと段落かなend?内容は「雨柳堂」の東洋系コメディ版といったところですhappy01


メインはこの「唐人屋敷」シリーズ5話なんだけど、このコミックスの中の一編「NEKOMATA・PAPA」(ネコマタ・パパ)ってのが、ケッサクなのよーimpact。中学生の主人公猫田朝之助くんのお父さんはネコッcatsign01しかもめちゃカッコよくてshineご近所の奥様方にも、朝之助くんの学友にもちょーモテモテheart04。ソ○フトバンクmobilephoneのお父さんdogより16年も前に、こんな面白い作品があったのね~。


ストーリー的には別にどうってことないんだけどcoldsweats01、この設定がほんと、よくやったgoodって感じ。わたくし的にはどえらくウケましたhappy02

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2009/04/27

「続 DIVA ~ラ・ボエーム~」

オペラ界を舞台とした小野弥夢さんのコミックス。1989年に出版された「DIVA」の続編で、オペラ「ラ・ボエーム」をまんま、マンガ化penしたものです。


書店でこの続編を発見した時に、おぉーッ、懐かしぃぃ~spa、と思ってこれまた即買い。オペラは、これまでナマ舞台も何回か見てはみたけど、今イチ、ハマれずにいるもののひとつ(なんでかしら~?お気に入り歌手がいないせいかしら~?)なのよ~weep。でも、小野センセの描くこのオペラマンガは結構イケるのよねhappy01。わたくし、コレでオペラの最初のトビラdoorを開けさせてもらったと言っても過言ではないかも~notes


本編の内容をほとんど忘れてたのでザバッと読んでみると、これがまた1980年代のものすごい“過剰感typhoon”が満載。主人公イギリス人のリマ・ドールちゃんがオペラのプリマドンナ、DIVA(歌姫)をめざして頑張るっつー成長物語なのねshine。このリマちゃん、感情モロ出しのお子ちゃまで、作品上は一途で一生懸命なオンナのコcuteってなことになってんだけど、今見ると、かなりウザいannoy。ブッ飛ばしたくなるpunchimpact。見方によっては超ジコチュー。でもま、世界のDIVAになるためにはそんなのアタリマエかもね~gawk


で、この続編、絵柄が本編と似ているようでいて、実はかなり変化してて、なんか、カオのデッサン狂ってね?って感じ。描線がすんごい省略されて、小野センセの特徴だった繊細な書き込みpenpenがなくなってる。もうメンドクサくなっちゃったのかしら。ま、20年近くも経ちゃ、しゃーないか…sweat02。でも、「ラ・ボエーム」の物語は、音楽musicがなくてもちょっと泣けマシタweep

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2009/04/26

「黒の奔流」

実はわたくし、何を隠そう「2時間ドラマ」フリークsunなのです。ほとんど全部のシリーズ観てるんじゃないかしら?(あの「相棒」だってもともとは2時間ドラマから始まってるってのも、それ、ちゃんと観てるから知ってるもんねーッ!ジマンッcatfacesign01)家事する時のBGV(バック・グラウンド・ヴィデオ)に最適なのよ~。でも原作ものはちゃんと居住まいを正して観てますwink


3月4日放映tvの水曜ミステリー9、松本清張生誕birthday100年特別企画。星野真里ちゃんって、やっぱこーゆー悪女役はほんとウマいッgoodsign03昔別バージョンで見たさとう珠緒も、あれはあれでよかったけど、今回の星野真里は裏表の触れ幅onが極端に大きくて、いっそスッキリするsmileっつーか、あっぱれdiamondって感じだったわ。ラスト、得体の知れなかったリエ(星野)も、ほんとは“哀しい女sad”だったと悟らせる表情で、ここの演出は良かったかもねok


主演は船越栄一郎。いかにも、船越栄一郎らしい役柄になってたわね~。ツマンナイと言えばツマンナイdown。松本清張の毒気が殺がれちゃってる。松本作品の面白さの一端は、権力を持つ人間がひとつのボタンの掛け違えによってガラガラと奈落の底に落っこちていく時、彼らの傲慢さや小賢しさや卑怯さが、これでもかってくらい皮肉に描かれるのが、わたくしたち小市民的読者にはカタルシスimpactになるってとこにあるのに。やっぱり、船越はイメージを壊しちゃいけなかったってところなんだろうけど、最後はただの夫婦愛の話になっちゃって平凡極まりなかったpout。確か昔同じ役を風間杜夫がやってたと思うけど、あの時の風間杜夫は、ほんとに情けない、どーしよーもないオトコとして演じていて、かなり面白かった記憶があるわgood


それにしても、賀来千香子さん、最近2ドラ(2時間ドラマ)の主演を張ることが少なくなったけど、相変わらずお美しいshineのにびっくり。目じりのコジワもかえって人間くささが加わって好感度up。ちょっとコミカルな2ドラの主演、わたくし、待ってるわ~note

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2009/04/22

「鏡花夢幻」

波津彬子さん連続攻撃ッsign01泉鏡花の戯曲「天守物語」「夜叉ヶ池」「海神別荘」の漫画化penです。


やっぱ、波津さんの絵柄は、こういう超お耽美な世界heart02にぴったしなのよね~。もう作品イメージを全く壊すことなく、ってゆーか、わたくし戯曲を読むのがすんごくニガテで(ついでに英語のポエトリーもニガテ…)coldsweats01、大好きな鏡花も四苦八苦sweat01なんだけど、でも、原作のセリフに含まれる何とも言えない切ない感と、登場人物の“キリッ”とした強さdiamondが、色っぽく描かれてますhappy02


「天守物語」といえば、かなり昔、在京だった頃世田谷パブリックシアターで観た「花組芝居」は面白かったなぁ~note。細かいところは覚えてないけど、花組歌舞伎のネオっぽさが、元祖歌舞伎を見慣れた眼にはすごく新鮮flairだったのよね。加納さんの富姫も美しかったし~happy01


そして、なんつっても日生劇場で観た、坂東玉三郎さんlovelyと市川新之助(当時)くんの「海神別荘」ッsign03ふたりともあまりに美し過ぎてshine、眩しすぎてshineshine、話の内容が全然頭に入って来なかったのよ~coldsweats01。でも改めてこの作品を読んでみて、実はとても含蓄のある批判精神に富んだ骨太な話だったのねーconfident。目からウロコ~fish

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2009/04/21

「少年をいかに罰するか」

さぁ、少年法つながり(「天使のナイフ」「さまよう刃」)の、とりあえずのまとめ編(わたくし的に)、評論家宮崎哲弥氏とノンフィクションライター藤井誠二氏の対談bookです。2001年に出版されたものだから、2000年の改正後の少年法を概観できて、多くの示唆に富んだ、“考えるための佳きお伴”と言えましょうconfident


片やバリバリの理論を展開する評論家宮崎氏と、被害者側のスタンスをとる藤井氏の組み合わせはある意味絶妙なのねgood。多くの事件をルポしてきてる藤井さんは、被害者サイドに偏りすぎないようにある程度節度を保ちつつ、被害者側の言い分をわかりやすく代弁してくれてます。「ちょーにまで効く!」の宮崎さんは、あまりに抽象的すぎて、っつーか難しい言葉を使いすぎて、時々何言いたいんだかわかんなくなっちゃうtyphoonんだけど、どっちかってーと藤井さん寄りになりそうな大部分の読者を、理性的な議論へ引き戻す役割も担ってます(時々極論だし、冷たく感じるとこもあるけどgawk)。でもそんな宮崎さんですら、本村さんに会った時は衝撃を受けたみたいで。もちろんわたくしは藤井さんの言うことに共感するわclover


「天使のナイフ」で大きなテーマとなってる、“本当の更正とは”という大問題も討論されてるんだけど、施設の問題や人材の問題など、現状は問題山積、ということがはっきりわかる。でも一部の現場の人たちが、少しずつでも“本当の更正”に向けて取り組んでいるっていう話には、ほんとに頭が下がる思いがいたしましたconfident。このあたりのくだりを読んでると、改正反対派のおエラいさんたちは、ほんとうに現場を知っているのか、はなはだ疑問に感じたわねぇpout。改正も小手先の直しじゃなくて、ほんとに現場で必要なことを達成できるよう、いっぺん全部ガラガラポンbombした方がいいんじゃないかしら。


わたくし的に一番ウケたのは(不謹慎でスミマセンcoldsweats01)、“厳罰化を声高に叫ぶ団塊の世代が、少年時代から現在を通して一番人を殺しまくっている”っていう統計上の数字。ほんとにこの世代の方々は自由キママでいいですこと。

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2009/04/20

「グラスホッパー」

伊坂幸太郎の小説bookです。わたくし、アマノジャクなものでbleah、ベストセラーというものはだいたい敬遠いたしますsmile。伊坂幸太郎もOセンパイから「面白いnote」と聞かされなければ、きっと一生読まなかったと思うけど、「重力ピエロ」は号泣しましたcrying。スバラしいデスshine。傑作impactです。


この作品もOセンパイからお借りしたもの。相変わらずキャラクター作りがウマいぃ~good。今作のわたくしのお気に入りは、「押し屋」の槿(あさがお)さんlovelyと、「ナイフ使い」の蝉くんheart04。槿さんは伊坂作品ではよく出てくる“カッコイイup”系のキャラね。蝉くんはトッポイけどプロ的技術(コロシのテクだけど…coldsweats01)があって、実は仕事(sign01)に関しては結構信頼できるヤツなのではないかと思う。何も考えてないようで、妙なところで律儀っぽかったりdiamond、わたくし的には愛すべきキャラだワ~happy01


そして、いつものように気の利きまくってるok会話シーン。槿さんちでの鈴木さんとコドモたちのやりとりsun、蝉くんと岩西さんとの会話。たまりません~happy02。この雰囲気を作り出す伊坂さんはもう天賦の才能をお持ちだわね~。乾いた筆致の中に見え隠れするリリシズムcute


だけどこの作品は、リリカル感よりも、どっちかっつーと「あゝ無情」感typhoonがいつも以上に強い感じがするのよね。ラストで鈴木さんが、「生きてるみたいに生きる」決意punchをするところが、救いかな?人々が凶暴化する都会の中で、コドモたちと新たな関係が出来るのかどうか、っていう最後の含みも一筋の光shineよね。

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2009/04/18

札幌交響楽団 第518回 定期演奏会

ヤバーいッimpactsign03ドヴォルジャークの「交響曲第7番ニ短調」、ひょっとしてッ、ものすんごい名演ッshineshineだったんじゃないのッupsign02もぉ、わたくしハラの底から感動してheart02、ずーっと腹式呼吸してましたーッsign01マエストロ・エリシュカの指揮で、ピュアな札響の音の向こうから、激動の歴史を生きてきたチェコの“たましひ(魂heart)”が立ち上がってくるような気がしたわッ(勝手に)sign03そして、ものすごい入魂の、ダイナミックbombな演奏なのに、決して下品にならないのは、やはりマエストロ・エリシュカの人柄sunのせいかしら?なんかぁ~、今日の演奏を聴いちゃったら、もうほかの「ドヴォ7」は聴けないかも~。気の抜けた炭酸bearingみたいに感じちゃう気がするわ。


そして、マエストロの師の師、ヤナーチェクの「利口な女狐の物語」組曲。ヤナーチェクさんは初めて聴きました。思い込みかも知れないけど、東欧の音楽ってなーんか、こー、雰囲気があっていいのよね~confident。もともとはオペラだそうだけど、東欧の幻想的なmist森の情景が目に浮かぶようでした(って、行ったコトないケドcoldsweats01)。キツネの話なのになんでこんなにドラマティックで壮大でカッコいいのか?それは、命の物語だからなんですね~note


ほんで、モーツァルトの「ヴァイオリン協奏曲第3番ト長調」。わたくし、映画「アマデウス」を高校生の時観て以来、モーツァルトの人間性にまず惹かれて、それにつられて音楽も好きになったのlovely。で、モーツァルトの場合シンフォニーももちろんいいけど、どっちかっつーとコンチェルトとか室内楽の方が好きかなhappy01。今日のソリスト木嶋真優さんは、オペラで言うとソプラノリリコcuteって感じで、なんかちょっとウェットな音。湿ってるsweat02。もしかして海外では「和」っぽくてウケるのかしら?この曲はモーツァルト19歳の時に作曲されたものだから、もっと軽やかでウキウキした若々しいものbudを期待してたのに、なんかイメージが違ったgawk。それと木嶋さん、どこかお具合でも悪かったんでしょうか?演奏していない時の様子が「だりぃぃ~…down」って感じで、佇まいが美しくないdespair。いつもあんな感じなのかしら?なんか、すっごい興ザメpout


今月のわたくしのツボchick。①コンミスの大平さんの燕尾服後ろ姿が、“黒髪のオスカル”だったことlovely②コントラバス後列の4人がちょーノリノリッnotesだったことhappy02

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2009/04/17

「夜はきて愛を語り」

波津彬子さんの短編集コミックス。10年~20年くらい前の作品を再編集した文庫版のアンソロジーですnotes


文庫版の表紙のイラストがちょーファンタスティックにステキlovelyで、思わず即買いimpactしてしまったんだけど、内容はちょっともの足りなかったかな~sad?舞台が全て外国で、「雨柳堂」に通ずるような儚い幻想譚あり、あるいはミステリアスなロマンティックサスペンスあり、BLあり、なんだけど、いずれももうヒトヒネリ欲しいweep


評論家の藤本由香里さんが唱えた、ある時期までの少女マンガは「私の居場所はどこにあるの?」がテーマだった、という説が文字通り当てはまってるのね。でもあまりにそれがストレート過ぎて、ちょっと脇がアマイ感じbearing。波津さん自身、あとがきで「若気の至り」なんて書いてあったケドcoldsweats01


でも絵はほんとにキレ~shine。額に入れて飾っときたいくらい~heart04

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2009/04/15

「雨柳堂夢咄」其ノ一~七

波津彬子さんのコミックスです。たまたま、友人のダンサー・タラこさんnoteにお貸ししようと本棚から取り出して、ペラペラページをめくってたら、途中でやめられなくなっちゃって、そのままがーッと読んでしまひました。タラこさん、ごめんなさい…sweat01


最近すっかり和モノjapaneseteaにハマってるわたくしだけど、これも、たぶん明治から大正あたりの日本を舞台にした、“柳”のようにしなやかで、あの世とこの世の間(あわい)を行き来するmist、えも言われぬ雰囲気を持った作品ですconfident。骨董商「雨柳堂」で商う骨董品にまつわる不思議なおハナシをとっても繊細で流麗な絵柄で描きpen、幻想的で耽美的な香りcuteが漂ってるの。いわゆる“伝奇もの”なんだけど、短編それぞれの読後には静謐で温かい余韻sunが残ります。最後の1ページがほんとにウマいgood


永い時間を共に過ごした“もの”には、時には持ち主の“想い”が深く残って、それが生きる人間たちにいろんな作用を及ぼすのを、「雨柳堂」の主人の孫息子が昇華upさせるの。この孫息子、若いくせになんだかミョーに達観したような、それでいて“もの”に“想い”を託さざるを得なかった人間の“執着typhoon”を深く理解しちゃったりする、不思議な青年なのよね~catface。“憑物”とか“もののけ”とかっていうと、日本古来の八百万の神や神道を思い浮かべるけど、この孫息子の名前は「蓮」。“れん”と言えば、ハスの花、ハスの花といえば仏教と深い関わりがあるわよね。仏像が乗っかってるのが「蓮台」で、そのハスの花は仏教が現す世界そのものflairとも考えられます。仏教が、この世への“執着”を捨てて悟りを開く宗教だっていうことと、人間の“執着”を昇華させる青年の名が「蓮」ということに、なんだか深い符号が隠されてるsecretように考えるのは、ちょっと穿ちすぎかしらcoldsweats01


そんな蓮さんもいいけど、わたくし的には、ときたま登場する骨董好きなグラント先生dramaと、純情書生pencil京助さんがお気に入り~heart02。コドモの“もののけ”もラブリーなの~heart04happy01

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2009/04/12

「おもひつ記」

宝塚歌劇団創設者、小林一三氏の著作book。昭和21年から亡くなる直前の昭和33年まで『歌劇』に連載された随筆penをまとめたものです。


非常に面白いですhappy02sun。史料的な面からも、終戦直後から10年余りの演劇drama、映画界movieの様子がとってもよくわかるの。宝塚と松竹の因縁bombとか、もちろん当時のタカラヅカの在り方なんかも、創設者(執筆中は、その大半が、戦後処理の影響で公職追放された隠居の身だったようだけど)からの観点で描かれてます。興味深いですflair。わたくし、宝塚歌劇に興味を持った時にその歴史についての本を何冊か読んで、小林一三さんってなんて面白い人なのーッupsign01って思ってたんだけど、今回、自ら書かれた文章を読んで、さらにぶっ飛びimpactにスゴい人だって思ったわーッsign03


とにかく、タカラヅカのみならず、国民的演劇と呼べるものをなんとしてでも創造したいpunchというその熱意は、ものスゴイdiamond。この随筆に出てくる俳優さんたちは、今ではかなりなお歳になっている(すでに鬼籍に入っておられる方もいっぱい)けれど、当時一世を風靡して、わたくしですら知ってる人がたくさんいて、いかに多くの優秀な俳優が小林さんのもとから巣立って行ったか。それだけでも偉大。けれど、タカラジェンヌに対する想いは、ひとりひとり自分の娘のようで、本当に可愛がってheart02行く末をとっても心配する様子は、読みながらジ~ンとしちゃうweep


一方、隠居の身であった時期には、宝塚公演や、自ら立ち上げた軽演劇団「宝塚新芸座」の公演をよく観劇してその感想を書いてるんだけど、その劇評がほんと面白いのcoldsweats01。ほとんどが酷評で「失望した」、「くだらない」、「下劣」、「低能(これは今では差別語だわね…coldsweats02)」と、すんごいキビしい。でもこれは、劇団幹部やスタッフへの愛のムチheart01で、タカラヅカをもっともっとよくしたい、という期待の現われなのねnotes。その証拠に、彼はどんなに絶望してもゼッタイに諦めない。幹部やスタッフを叱咤激励しつつ、ファンや専門家からの批判は感謝して受け止める。大実業家だけあって、ほんとに柔軟で度量の大っきい人だったんだな~と感服いたしますshineshine


当時のヅカの出し物がどんなものだったのかは断片的にしか知らないので、小林さんの批評が妥当なものなのかどうかわかんないけど、一貫しているのは、とにかく優秀な脚本が必要だということ、実力のある生徒をドシドシ使うべし、ということなの。それは現代のヅカにも言えると思うのよね~think。小林さんはまったくもって雲cloudの上のヒトだけど、わたくし、大変共感いたしましたconfidentsun。真のヅカファンには読んでソンのない1冊だと思いますgood

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2009/04/10

「古代の皇位継承 天武系皇統は実在したか」

古代史シリーズ(わたくし内の)第4弾!吉川弘文館の歴史文化ライブラリーの1冊、遠山美都男氏の著作bookです。専門研究者の手によるもの。


まぁ、要するに、古代の皇位継承crownにあたって当時の関係者に、通説言われているような「天智系」とか「天武系」とかの意識はなかったと。っていうよりは「文武皇統」とか「草壁皇統」とか、そっちの方が意識されてたんじゃないの?って言いたいのよね。ま、どうでもイイ問題のような気もするケドgawk。だけど当時の天皇たちが、どう皇位継承させようと決意しようが、実際にはグジャグジャtyphoonになっちゃってんのよね。チャンスが訪れた時にはあっちこっちで謀反waveが起きてるし、結局、とりあえず皇位継承できそうな地位にある人間はみんな皇位を狙って目をギラギラthunderさせてたらしい。特に、遠山氏、女に恨みがあるのか、持統天皇以下、皇后の座にある内親王も含めて、皇位継承の可能性のある(またはすでに天皇の地位にある)女はみんな、腹黒く権力に執着する悪女rougeみたいに描いてんのよねー。な~んか、偏見~pout


あーじゃこーじゃといろいろ書いてあったけど、本文最後の一文pen「振り返って見れば、皇統護持のためにさまざまな手段が編み出された。そのなかでも皇統に藤原氏の血を取り入れるという一項だけは(中略)結局のところ最後まで残ったといえるであろう。」を読んだ瞬間、わたくし、腰がくだけましたdown。それって、やっぱ黒幕は藤原氏ってことじゃんgawk


どっちにしろ古代史研究は、持論を展開するために、どこまで真実なんだかわかんない「史料」をいじくりまわして、どう都合よく解釈するか、なのよね~think。後は、遺跡発掘と研究が進んで、その「史料」とつき合わせてどこまで実証できるかが面白いところ。「日本書紀」でちょー悪者shadowになってた蘇我氏が、遺跡の研究で復権してきたようにねup

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2009/04/08

「なぜ『日本書紀』は古代史を偽装したのか」

歴史作家関裕二氏の著作bookです。持統天皇つながり。たまたま書店の平台に積んであったのを発見して、おぉーッ、と思って手paperに取ってみました~。


いやー、いわゆるトンデモ本の類なんだろうけどcoldsweats01、わたくし、結構こーゆーの好きなのよねーhappy01。「疑問があるッ!」って「日本書紀」にコブシpunchを突きつけてみても、結局その根拠とするのが「日本書紀」そのものだったりして、なんかグルグルtyphoon「日本書紀」の周りを回ってるだけっぽいのが、古代史研究pencilってイメージなのよね。ま、そこにどんな空想や推理を働かせてもいいわけで、それがまた面白かったりするwink。この著作では、「日本書紀」とは持統天皇+藤原不比等連合軍を正当化するための歴史で、なんとッsign01そのために「天孫降臨」神話まで創っちゃったsign03っていう説を唱えてます。


で、わたくしが疑問に思ってた「天武の妻である持統が、敵であるはずの藤原氏となぜ結託したのか」という部分がどう説明されてるかってーと、なんか曖昧なのsweat02。実はほんとは天武と持統は“仮面夫婦”で不仲だったbombとか、持統と藤原不比等は愛人関係heart01だったとか、なんかイマイチあいまい。なんだかな~gawk。それなら、以前井沢元彦氏が「逆説の日本史」で主張してたように、天武は実は本来なら天皇の地位になんかつけないような出自だったngから、自分以外の妻から生まれた天武系男子にはゼッタイに継がせないッimpactって決意してた、っていう方がまだ納得できるんだけどな~。で、寄生虫・藤原氏がそれをバックアップしてのし上がっていく、と。


それにしても、歴史作家が書く“日本古代史説”って、なんでこー読みにくいのかなぁ~typhoon。たぶん、主張部分が「はずである」とか「に違いない」とか「としか考えられない」とかっていう、なんか断定してるような遠まわしなようなsign04、な表現になってて、ものすごくムズガユイ感じがするから、だわねgawk。次はいわゆる研究者の著作を読んでみるわね~sweat01

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2009/04/07

「町長選挙」

奥田英朗さんの大ヒット“伊良部シリーズ”第3弾sign01


いや~、今回も、イラブーの「ぐふふpig」は健在だわね~。笑ったーhappy02。でも今回は、さすがのイラブーもヘコむdown一瞬があって、「ほぉぉぉ~、そんなコトもあんだ~」なんてホクソ笑んだsmileけど、ほんとに一瞬だったのよねーsweat02。すぐに復活upする。サスガcoldsweats01


でもほんと、イラブーは「万物超越的癒しマンchick」なのよね~。友達にはなりたくないけど、っつーか、友達だとブッ飛ばしてるpunchimpactと思うけど、思いっきり落ち込んでる時には会いに行きたいhospital。物語の最後には、なぜかいつもホンワカspaしたキモチになっちゃうのよね~shine


それにしても今作でよーくわかったのは、マユミちゃんが一番世の中よくわかってるってことgood。カッコいぃ~lovely

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2009/04/05

「女帝 古代日本裏面史」

梅澤恵美子さんの著作bookです。なんだか、こないだの「その時歴史が動いたtv」の称徳(孝謙)天皇の回を見てから、またもや飛鳥・奈良時代に戻って来ちゃった。10年以上前に大阪にいた時、友人に薦められて山岸涼子さんの「日出処の天子」を読んで以来、ガッツリ古代にハマって、飛鳥や斑鳩の里を、車carに轢かれそうになりながら自転車bicycleで遺跡巡りshoeをしてたもんよー。


で、この著作。ほんとは称徳天皇の「道鏡事件」について、こないだの「その歴」ではかなりロマンティックな扱いだったから、ほかの観方はどんなものかしらと思って読んでみたんだけど、全体的には皇極天皇(天智天皇と天武天皇のお母さん)から後の女帝たちと有力豪族(蘇我氏や藤原氏)との関わりの歴史を解説したもの。つまり、通説として藤原氏に操られてたとされる女帝たちが、実は藤原氏と決別したいと願ってたのだという説を、様々な資料を引いて提示してます。その中で語られる「道鏡事件」は、絶大な力を持っていた藤原氏への称徳天皇の反抗impact、という文脈の中にあるってわけ。確かに“寵愛heart02”はあっただろうけど、やはり“藤原の子”とされるお父さん聖武天皇と同様、天皇をないがしろにしてる藤原氏への憎しみがその大きな原因となっていたであろうと。すっごい人間らしいハナシよねーsmile


最近の考古学上の発見により、古代史の通説が書き換えられpenつつあって、つまり正史「日本書紀」は藤原氏に都合のいいように書かれてるけど(しかも最近では、後からもっと都合よくガツガツ書き換えまくってることも判明してきてるのよね…セコい…gawk)、実は違うじゃんッpunch、ってことが遺跡の研究発掘によりドシドシ出て来てる。そんな中で、この著作でも書かれてるんだけど、わたくし、一番ショックsweat02だったのが、天智天皇(中大兄皇子)が、革新的な政治家だったどころか、抵抗勢力の頭だったってコト。わたくしのイメージは、大和和紀センセーの「天の果て地の限り」なもんだから、ちょードラマティックでロマンティック。そのイメージがガラガラガラーッと崩れ落ちちゃって…heart03weep


皇極天皇や、聖武天皇の奥様光明子の内面の苦悩を描き出す筆致penは女性ならではの感性ribbonで、結構身近感があって共感できるワconfident。でも最後までわからなかったのは、持統天皇。反動的な天智天皇の跡を継ぐ息子(大友皇子)から武力で皇位を奪い、改革を推し進めようとした(つまり藤原氏を排除しようとした)天武天皇の妻なのに、藤原不比等を抜擢したのは何故なのかthink。天武の妻より天智の娘、という立位置を採ったってことなのかしら?うー、もうちょっと別の本も読んでみようかしら~think

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2009/04/03

「ゲット スマート」

ピーター・シーガル監督のアクション・スパイ・コメディ映画movie。予告編が面白かったので見てみましたーhappy01。アメリカでは、TVシリーズtvだったようです。


主演のスティーヴ・カレル、面白いッup。伝統のしゃべくりキャラ。秘密諜報機関「コントロール」の優秀なアナリストで、アタマがキレる。これが後々いろんな場面で生きて、結構頼れるオトコなのよねーshine。でも、いかんせん、すごい天然ボケキャラnotesで、これがすんごい笑えるのよーsmile


相棒のコードネーム“99”は、アン・ハサウェイ。意外とむっちりボディなわりにあんまり色っぽく見えないのはナゼ?でもドライな感じが逆にマックス(カレル)といいコンビになってた感じがしたわ~ok


で、わたくし的には、「コントロール」のチーフ役、アラン・アーキンがお気に入りーッhappy02sign01オトナなのにおチャメでヤンチャな上司って大好き~heart02。意見が合わない副大統領に思いっきりタックルしたり、ナマイキなSPにキレかかったところを部下にみんなで押さえ込まれたり、だけど最後のココって時には一発ドスッimpactとカマしてくれるの。いいわ~heart04


クライマックスは、すんごい激しいのになぜか笑えるアクションシーン。そのほか、マシ・オカさんたちとの楽しいカラミsunとか、敵方で催されたパーティに潜入してのダンスシーンboutiqueとか、オカシいけどちょっとヒューマンな味もまぶされたエンタテインメントnoteとして、満足できる出来だわよ~good。エンディングのマドンナmusicもサイコーッhappy02sign03

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2009/04/02

「LOOK」

アダム・リフキン監督のドキュメンタリー風映画movie。着眼点は面白いけど、内容自体はそれほどでもないってカンジdespair


「9・11」以降、アメリカ全土に3,000万台以上が配されているという監視カメラ。そのカメラの映像やそれ風の映像を編集し、今アメリカでは何が起こっているかを描きだしたもの。ノゾキ見eye的興味から喜ばれそうなシーンkissmarkもモリだくさんで、たくさん登場する人物たちが、ひょんなところで1つの輪につながってるっていう構成はなかなか面白かったワ。


ありとあらゆる日常を監視されてるってのは気味が悪いし、不快極まりないけどbearing、犯罪の抑制、あるいは事件解決にある程度効果はあるんでしょう。現にアメリカ人は71%が監視社会に賛成だとか。個人のプライバシーより公共の利益を優先するってことだから、公共心の成熟度のモンダイなのかしら、これは。それとも、“人種のるつぼ”アメリカっていうお土地柄のせいなのかしらthink?確かに、他人のプライバシーを覗いてみたところで、「で?」ってカンジなのは確かだもんねー、一般人的にはgawk


だけど実際、「カメラに見られてっかも…」って、犯罪行為を思いとどまるってどれくらいあるもんなのかしら~?参考までに検挙率とか事件件数とか、どう変わったのか教えてもらいたいわよね。でも、映画の中でも描かれてるけど(誘拐された女性の運命はいかにsign02)、結局、何台カメラがあろうが、人間の関心が払われなければ何の意味もない、ってことも一つの真実なのよねsad

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