札幌交響楽団 第519回 定期演奏会
わたくしいつも思うんだけど、マエストロチュー指揮の演奏会は、とっても崇高なる精神性を感じるのよねー。今回もそう。特に後半のリヒャルト・シュトラウス交響詩「ドン・キホーテ」は、セルバンテスの物語精神をまるごと映し込んだような深みを感じました
。なんか、カラヤンのCDのものと比べると全然違う曲みたいだったワ…(あ、“世界のカラヤン”に向かって不敬発言
?)。
札響チェロ主席の石川さんとビオラ主席の廣狩さんをソリストとする構成だったけど、普通のコンチェルトほどの出っ張り具合はないのね。わたくし、石川さんに対してはいつも「うぉーッ、ナルシー君だーッ」って思ってたんだけど、本日の登場も、テカテカ光る
黒いお衣装で、「おおぉぉーッ
やっぱナルシー君はこうでなくっちゃーッ
」ってカンジで、満足マンゾク
。そしてこれまたいつものように汗ダラダラ…
。でも演奏はまさに、マエストロの深い精神性を体現したかの如き入魂のパフォーマンスで、スバラしかったわー
。
一方廣狩さんのビオラ、普通サンチョ・パンサは多少アタマの回転が鈍いと思われる人物だけど、廣狩さんの人間性のなせる業なのか(って、全然知らないケド
)、ビオラの持つ音質と相まって、サンチョさんは本当は思慮深いヒトなのではないか、と思わせる演奏だったと思うわ。でもほんと、ビオラって深くていい音だわね~
。
プログラム1曲目は、わたくしの愛するモーツァルトの交響曲第41番「ジュピター」。ナマジュピターは久しぶりだったけど、マエストロチューの流麗な優しさに満ち満ちた曲作りで、十分酔わせていただきましたー。やっぱ特に第4楽章のコーダはサイコーッす
さて今月のわたくしのツボ。休憩時間もめっちゃおさらいしてたコントラバス軍団
。わたくしいつも、特にマジメそ~な主席の助川さんについつい注目
してしまうんだけど、あの、楽譜のページをめくった後、弓でちょいっと押さえるしぐさがステキなのよね~
。あれはデカイ楽器を弾くヒトじゃなきゃなぜかカッコ良く見えないの
。しかしあのおさらいは、熱心さのなせるワザか、はたまた…
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コメント
こんにちは!
私も久しぶりに札響の定期に行きました。
「ドン・キホーテ」、良かったですね!ホント、カラヤンがなんやん、っていう演奏でした。
ただ……「ジュピター」は整いすぎてって感じに私には思えました。
席が良くなかったせいもあるのかも。
投稿: MUUSAN | 2009/05/31 12時50分
MUUSANさま、こんにちは~
。
いつもありがとうございます。
確かに、聞き込んでいる人ですと、今回の「ジュピター」はさらさらっと流れる感じだったのかも知れませんね。私的には、それが逆に楽曲のよさを実感させたような気がしています。
あとは、もう少し金管がピシッとしてくれると良かったんですが…
投稿: かまど姫 | 2009/05/31 20時07分
こんばんは。初めましてで、失礼致します。深川在住の者です。昨日の札響深川公演関係で探索していたらこちらにたどりつきました。
札響、初めてでした。昨日は「運命」と「新世界」でした。意外や意外で、「運命」が、さらっと聞こえた気がしたのですが、感想を言い合える方がおりません(汗
それと。
かまど姫さまのツボである、コントラバス集団が、私もものすごく気になりました。(席が最前列コントラバスの目の前)
お名前が分からないのですが、メガネをかけた若者コントラバスのお二人は、休憩時間も終演後もおさらい、おさらい。
ちょっと仲良さげだったのが、ほほえましくうつりました。
譜面の右側の方(名前が分からない)がめくり、弓でちょっと押さえるしぐさが、正直格好よくて、嬉しくなってカキコミしてしまった
次第です。
「新世界」第二楽章は体に心地いい調べでした…。
長々と。。失礼致しました。
映画ブログも拝見させていただきます!
投稿: ぴーこ | 2009/07/02 21時14分
ぴーこさま、初めまして!
!
。
コメントありがとうございますーッ!
コントラバスのニッチなカッコよさ、ご理解いただける方がいらっしゃって、うれしいですーッ
たぶん、“メガネをかけた若者コントラバス”のうち一番手前にいらしたのが主席の助川さんじゃないでしょうか。マジメそうな人じゃなかったですか?2番目の方が副主席だとすると斎藤さんでしょうか。
ぴーこさんの新しい“ツボ”を発見したら、私にも教えてください~
深川公演、昨日だったんですね。残念ながら私は聴きに行けなかったのですが、「新世界」、良かったみたいですね
映画ブログも、ほんとにありがとうございますッ!ななかまどの方も月1回更新していますので、意見交換などしていただけると嬉しいですー
。
(プロフィールページにメール貼り付けておきますね~。)
投稿: かまど姫 | 2009/07/02 22時39分
再びお邪魔しますo(*^▽^*)o


真面目そうな方が助川さん…、斎藤さんは私が拝見すると「葛山信吾」さんをちょっとワイルドにしてメガネをかけたように見えました。(ちょっと違うかしら?)
私のツボは、助川さん、「きっと最後にはノッてくるんじゃないか?」と思ったら、曲のクライマックスでリズムにのって来た所です
斎藤さんは、自分のパートの演奏が無いとき、弦を押さえる左手をそっと楽器に乗せながら、真剣に曲を追ってるところがステキでした
なんだかミーハーみたいなカキコミですが、初交響曲、シンフォニーって違う音と音が、違う旋律が重なり合って、演奏者も作曲した人もスゴイ!!!と体で感じる事が出来ました。
実家が札幌方面なので、今度はkitaraで体験したいです
投稿: ぴーこ | 2009/07/05 20時52分
いえいえ、私もちょーミーハーですからー。肝心の音楽を真剣に聴く、というより、オケメンバーをナメるように見る、って方にチカラが入ってるカンジです
。ご一緒に札響ミーハーいたしましょう
。
私は定期会員なんですが、昨年度まではぴーこさんが、今回座られていたような席だったので、団員さんの表情もよく見られたのですが、今期は2階席にしましたので、オペラグラスが必要になっちゃってるんです
。
斎藤さんのお顔はあまりよく見ていなかったので、次回の定演(って、9月だった…
)の時、じっくり見てみますね。助川さんがクライマックスでノッて来た…っていうの、わかります、わかります
。
コントラバス軍団は、定演で大きな編成になるとき、エキストラさんが入ると、よりノリノリになって面白いんですよー
。ぴーこさんにもぜひご覧いただきたいですッ
投稿: かまど姫 | 2009/07/06 21時08分