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2009/06/21

「運命の人」三

山崎豊子さんの新作3冊目book。いわゆる「転」の巻。主人公弓成が高裁で敗訴し、最高裁でそれが確定するまでが描かれてますpen


それまで疑問に思ってた部分、例の外務省女性職員の本音がここでは描かれてるんだけど、はっきり言って、単に“自己顕示欲の異常に強いタダのバカ女”だった…gawk。同情する余地1㎜もナシ。この作品では、裁判のひとつの争点である国家公務員法違反(そそのかし)に該当するかどうか、ってところでは、本当は「そそのかしではない」って描いてるってことね。


だけどなんか、弓成も含めて登場人物たちの内面が、結構単純なカンジがしちゃうのよね~down。裁判の流れなんかは、たぶん膨大な資料を基にしたものだと思うから結構臨場感もあって興味深いんだけど、どうも全体に出来事をさらさらーっと並べてるだけっぽくて、この「三」には、ぐっと来るものがなかったなぁ~。残念sad


株式会社である新聞社やテレビ局の記者なんて、所詮大っきなカサsprinkleの下で保護されてっから、究極的には“真の”ジャーナリストたり得ないわけで、ここでも編集局の思惑や販売局からの非難が描かれてるbomb。あれだけ社内や記者クラブで肩で風切って歩いてた弓成も、背負う看板がなくなったとたん、ここまでショボクレるかーsign02って具合。実は彼にはジャーナリズムってものに対する信念がなかったってことよね。政府の不当行為を本当に国民に知らせたいなら、「フリーででも活動すりゃいーんじゃないの?弓成さん」なわけで。


さて、モデルとなった実際の元新聞記者さんは、情報公開法に基づいて賛同する作家たちと訴訟を起こしていて、まさに今朝の朝刊(北海道新聞)に、東京高裁が国側の説明責任の必要性を示したとの記事が掲載されてましたflair。この小説にも登場する外務省アメリカ局長が(密約はあったという)証言に前向きだって書いてあるから、ヨワイ90歳になって真実を話しておきたくなったのかしら?かつて法廷で偽証しまくってたのにbleah。いずれにしても、政治家と官僚のバカみたいな「知らぬ、存ぜぬ」発言の連発(日米安保条約改定時の「核持込」密約secret疑惑シカリ)が、今の政治不信の一因なんだから、ここで麻生さん、一発大逆転ホームランbaseballimpact打ってみたらいかがかしらね~。支持率超V字scissorsだと思うけどsmile

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