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2009/07/08

「風に舞いあがるビニールシート」

森絵都氏の直木賞受賞作book、6編の短編集です。


直木賞ものはエンターテインメント性が高いから、わたくしもよく読むんだけど、森絵都さんは初読。女性が主人公のものは、わたくしにはちょっと合わなかったgawk。解説の藤田香織さんが書かれてるように『「懸命に生きる」ゆえの、狡さや弱さや滑稽さも、目を逸らすことなく描かれていて、とても「人間臭い」。だからこそ、心を強く揺さぶられてしまうのです。』なのは確かかも知れないけど、わたくしは共感できなかったわ~down


たとえば「器を探して」の主人公弥生は、最終的には“ボスに振り回されっぱなしの仕事”も”オレ様な恋人”もキープする。これについて藤田さんは『この計算力と強(したた)かさは女子の人生小説において達見、です。』と書かれてるけど、果たしてそうなのかしらtyphoon?仕事でテンパってる時に「仕事と僕とどちらかを選べ。」なんて詰め寄るオトコは、キープする価値ナシッannoysign01わたくしが見たところ、どうしても捨てられないのは“仕事”の方で、ってゆーか、これは彼女にとっては捨てちゃいけない性質の仕事shineだと思うし、このまま“僕”をキープしても、この“僕”は今後一生、コトあるごとに「仕事か僕か」って言い続ける。ウザすぎーangry


そんなわけでこの短編集の中では、男子が主人公になってる方が圧倒的に共感できたワup。「鐘の音」、特に「ジェネレーションX」にはヤラレたーッsign01ってカンジ。ウマすぎgood。男子主人公に共感できるのは、たぶん、オトコの生き方はオンナの生き方より多様性が少ない、って社会的に刷り込まれてるところweepを逆手にとって、それを修正したり、少しハミ出させてみたり、ってところの描き方が実にエモーショナルにウマいsunってとこなんじゃないかと。


表題作のドラマ版は見なかったけど、どーだったんでしょーねthink

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