「女女格差」
“格差シリーズ”第2弾経済学者・橘木俊詔氏の2008年の著作
。
さすが、経済学者オモシロそうなテーマなのによくもこんだけオモシロくなく書けるもんだ、っつーお手本のような本ですナー
。日常社会生活を営みつつ感じることが確かなデータとなって目の前に提出されるから、「やっぱりな。」、「で?」なカンジ
。
ハードカバー本文338ページのうち、たぶん8割はデータの文章化。そんなもん、グラフや表をみりゃわかるっつーの
。そして、まとめは「企業は最低賃金を上げるべきである。」って、そんなの誰だってわかるっつーの
。
そして最後の章は、なんと「美人と不美人」。どうせこの内容で書くなら、これまでと同じ流れでデータ取ってみやがれっつーの
。若しくは始めっから割愛すべし
こんなくだらない内容なら必要ない
。“容貌と無関係に「三美人」と称される”例が、“和泉式部、紫式部、清少納言”だもん
。平安時代の会ったこともない人を引き合いに出されてもねぇ。著者がいくら御歳66歳でも、そりゃーねぇべさ
。
ことほど左様に、いったい誰に向けて書かれたもんなんだか不明だし、解決の具体的な提案があるでなし、いろんな立場の人に気ぃ遣いすぎて結局何をどうしたいんだかわかんないし、全く毒にも薬にもならんシロモノでした。
だけど、いっこだけ「へぇ~」っと思ったデータがありました。「都道府県別25~54歳層の女性の有業率とM字の谷の深さ」っていうデータによると、全国平均と比較して、北海道と京都と沖縄が同じエリア、“もともとそれほど働いてないけど、簡単には仕事を辞めない”にあるってコト。背景は何なんでしょうねぇ
?
| 固定リンク
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- 「イメージの歴史」(2018.03.07)
- 「プロ野球審判 ジャッジの舞台裏」(2018.02.12)
- 「獣の奏者」5~8巻(2018.01.10)
- 「獣の奏者」1~4巻(2017.11.29)
- 「ハイジが生まれた日」(2017.11.04)
コメント