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2009/12/26

「壊れても仏像 文化財修復のはなし」

仏像や文化財修復に携わっている飯泉太子宗(いいずみ・としたか)さんの著作book。オモシロかったですーhappy02


もともとわたくし、ブツ鑑賞eyeが好きなので、京都・奈良のブツは相当見て回ってますshoe。でも仏像修復についてはあんまり深く考えたことはなかったのよね~。でも、わたくしが見てきたブツは全部、何度も何度も修復の手が入ってきて、そのおかげで今現在彼らを鑑賞することが出来てるってことに、この本を読んで改めて気づかされたのでありましたconfident


冒頭の「おさえておきたい仏像の基本」は、飯泉さんがお好き(だと拝察される)なガンダムのプラモのハナシに擬えてあるけど、一応かつてブツをお勉強pencilしたわたくしには、ちょっとアザトいカンジがしちゃった…despair。しかーし、この後の、飯泉さんの本職の修復の話は格別なのですよーfuji


たとえば「ホコリdash」のハナシ。仏像の修理をする際は解体するわけだけど、その際仏像の周囲のホコリから解体する過程で発生するチリやホコリまで、全部捨てずに所有者に返すっていうくだりrecycle。『修理者が価値を判断せずに、仏像から出たものはすべて返却するという姿勢はかなり重要なことだ。(中略:ここに悪質な業者は、解体して発見されたものを自分のものにしたり、台座を安価な輸入ものと勝手に取り替えたりすることがある、ということが書かれてマス)そういったことと比べると、ホコリを返す返さないは瑣末な点だが、修理者の謙虚さを象徴する姿勢でもあるのだ。』これって、あのシスティーナ礼拝堂の天井画を修復した修復士が語ってることと共通する精神がありますdiamond。人類の宝を守り後世へと受け渡す使命を帯びたヒトの姿勢は、洋の東西を問わないってコトですねshine


そして、なんつってもわたくしが一番グッthunderと来たのはやっぱり、今、この美しい仏像の姿を見ることができるのは、“永遠club”というものに憬れる人間の想いheart02のおかげであるってこと。『仏像が時を越えられるのは、修理のおかげでもあるが、実はもっと大切なことがある。仏像は早くて数十年、長くても数百年も経てば、どんなに保存状態がよくても少しずつ壊れていく。それが現在まで残っているのは、人の想いの連鎖があるからだ。仏像を大切だと思い、信じて、残していきたいと願うーそういう想いがないと、仏像は消えていってしまう。』これも、言われてみりゃアタリマエなことなんだけど、改めて、そうだわねぇ~ってシミジミconfident


これから、またブツを鑑賞する機会があったらわたくし、そんなことを思い出しながら、また違った、もう一段階深い想いで鑑賞できそうwave。飯泉さん、アリガトーbell

そしてもひとつ、飯泉さん自らが描いてるイラストartも、またイイ~味出してんのよね~smile

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