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2010/01/08

「日本の国宝、最初はこんな色だった」

国宝(級)の日本の美術品をデジタル復元し続けてる“美術刑事(デカ)”(←いとうせいこう氏命名)、小林泰三氏の著作book。これ、ホントは「日本の国宝、最初はこんな色だった、と思う」が正確なタイトルかなbleah


何百年も時が経って、色がハゲちゃった仏殿や仏像、絵巻物、屏風絵なんかを画像ソフトpcを使って、専門家の意見を聞きearながら復元していくんだけど、基本、フォトショップartのコピペで出来ちゃうわけ。現物に残るわずかな色をコピーしてペーストするのね。図像も同時代のものを参考にしたり、当時の決まりごとを援用したりするの。意外とカンタンそう、なんて言ったら怒られちゃうかしら~wink?でも実際に奈良の大仏殿の、飛天がヒラヒラ舞い飛ぶキランキランshineの復元図を見せられると、ブツ好きheart04のわたくしとしてはやっぱりワクワクhappy02するけどねtulip


小林さんの基本スタンスは、「金dollarをかけない」ことと「復元によって何が見えてeyeくるか」を知る、の2点だそう。「金をかけない」ってことに関しては、上記の通り。「復元によって何が見えてくるか」は、もともと日本人の美術品に向かう姿勢は「(視線で)参加する」ことだった、ってこと。これは絵巻物や屏風絵の復元からわかってくることなんだけど、日本のお家芸「マンガ」がそれを受け継いでいるっていう指摘は、なるほどね~ってカンジthink


そんなわけで、現在「美術品」と呼ばれてるものを、昔の日本人はインテリアとして「ベタベタさわって参加して」来たのだってことがここでは主張されてます。でもいつの頃からか、それが非常に高価なものとなってガラスケースの外から覗く「美術品」となってしまった。果たしてそれがいいことなのか悪いことなのかわかんないけど、「ガラスケースにウヤウヤシく飾られてる作品」と、「ヒジョーに高い価値がある」っていうことの間にはパブロフの犬dog並の密接な心理的な呪縛が(現代人には)刷り込まれてるから、デジタル復元した「国宝」はもはや“それほどありがたくもないdown”ものになっちゃうところが、実はちょっともの哀しかったりするんだけどね~smile

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