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2010/02/23

「排出権商人」

北海道出身の元金融マン、黒木亮氏の小説book。なんだかこれ読むと家庭でのチマチマした省エネ活動がアホらしく思えてきちゃうわねthink


二酸化炭素を出しまくる権利、それが排出権。しっかし二酸化炭素を出せば出すほどカネdollarになるってどういうことなのかしらね~gawk?地球が温暖化してることなんざ全然知らず、ガンガン開発して実業で先進国が稼ぎまくってた昔よりもさらにエゲツなさが露わになっちゃってるじゃんbomb。国連も手数料ガボガボ取っちゃってさ。またその排出権で企業がマージン稼ぎしたり、例によって株取引の虚業でガッポリ濡れ手に粟な“カラ売り屋”さんがご活躍なさったりするわけで。ちょっと前に「カネ儲けがそんなに悪いのかsign02」って言ったヒトがいたような気がするけど、まぁ、悪くはないけど価値もないわね、そのヒトのその行為にはdown。社会的に無価値empty


なんてことが世の中では起こってるってコトがわかって、いろいろ考えさせられるんだけど、いかんせんこの作品、小説としてはあまりに技術レベルが低すぎて読んでてツラいcoldsweats02。まず、表現の幅が狭っsign01同じフレーズが何度もリフレイン~note。しかも文章が稚拙chick。加えて登場人物たちの無意味な服装描写t-shirt。「○○色のシャツorセーターに○○色のズボンorスカート姿の誰々は…」たまに「○○色のスーツの誰々は」。あ、「麦わら帽子にスニーカー姿の冴子」ってのもあったかgawk。服装はキャラクターのひととなりを表す重要なアイテムkeyのひとつではあるけど、そんなもん田中康夫ならともかく、1回書けば十分だっつーのannoy。この程度の描写が、キャラが登場するたんびにいちいち出てくるから逆に途中から気になって気になってsweat02。この偏執狂的なまでの記述に何の意味があるのか著者に聞いてみたいthink


で、なおかつ、一部のキャラはその私生活の描写もあるんだけど、これがほとんどなんの伏線にもなってないっつーお粗末さpunch。読み終わった後、「あれは何だったの?」状態。厚みのあるドラマにしたかったのかも知れないけど、これまた残念ながらただ感傷的なだけの意味不明な断片と化してましたtyphoon。こういう種類の小説はよっぽどの書き手じゃない限り、私生活は全部カットした方が賢明なのではbearing


そして、なんつっても致命的なのは、ヒロイン松川冴子に全く魅力がないってことdown。物語最後には、会社を救うため、彼女が人事異動で初代室長になった一事業部門の「地球環境室」を企業や投資家に買収させて、その新会社の社長に請われて就任するんだけど、彼女の仕事振りからは“デキる”感じが全ッ然しないのよねーng。判断力がバビッthunderとあるわけでもないし、どっちかってーと“ぽわわ~んspa”って感じなんだけどsnail。確かに排出権獲得に関するノウハウはあるけど、彼女の行動で、おおっsign01って思ったのは、ビジネス相手の中国人のテキトー過ぎる態度にブチ切れてimpact、書類の束を叩きつけて散乱させたくらい?で、テキトー君がビビッshockて少しちゃんとするようになったと。でもこれってタフ・ネゴシエーターっていうより、“お子ちゃま”っていうべきなんじゃないかなぁdown。それと、さっきのお洋服の記述によると、なんかセンスも悪そうだしsmile


もうちょっと小説としての技術的レベルが高ければupwardright、ダイナミックな面白さが楽しめたのに。残念~sad

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