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2010/02/12

「ユージニア」

恩田陸さんの日本推理作家協会賞受賞作book。ひとつの無差別大量殺人事件を核に、「『真実』とは何か」を問う作品。


事件の関係者へのインタビューkaraokeをメインに、そのインタビューを行ってる「私」のモノローグ、事件を小説化したもののフラグメント、その小説を書いた「彼女」のモノローグ、客観的な記録memoなど、タイヘン重層的な記述で、わたくし、2回読んでやっとウッスラわかったような気がしたかも、なカンジgawk


当然のことながら、関係者の語る事件の印象はそれぞれ違ってるし、その事件を記述する「彼女」や「私」について第三者が語る内容から、彼女たちの記述の印象がさらに拡散していって、ますます何が「真実」なのかわからなくなっていくのmist。その事件のヒロインともいうべき盲目の美少女ribbon、青澤緋紗子の像も結局は語る人間の思い込みに過ぎず、真実の姿なのかどうかすら曖昧になっていく…。


小説自体も、曖昧なうちに終了end。実行犯の後ろの真犯人のさらに後ろにいた人物shadowを暗示して、その犯行動機も推測のまま“そして誰もいなくなった”状態。青澤緋紗子を除いて。なかなか考えさせる興味深いエンディングですね~think


結局、世の中「『真実』なんてもんはないのさ~。ルルル~。『真実っぽい』ものはあるけどね。」ってなことを手の込んだプロットでみせてくれたってことですかねtyphoon?ただ、舞台である金沢と思われる街や「神聖にして不可侵のcrown」緋紗子に対する「彼女」の想いのネバっこい描写には独特の雰囲気があるわね~coldsweats02


いずれにせよこの作品、一気読みをオススメいたしますdash。途中でやめると余計ワケわかんなくなるから…weep

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