「テネシーワルツ」(10年2月17日放映)
第28回横溝正史ミステリー大賞テレビ東京受賞作品をドラマ化したもの。なーんか、腑に落ちない、解せないハナシだったなぁ
。
戦争の傷跡をいまだに抱える人間たちのドラマなんだけど、なんか今更感が強いのと、犯罪(殺人事件を引き起こす原因となる脅迫事件)の動機があまりにも自分勝手過ぎで全く理解できなかった。戦争を背景にしてりゃ何でも説明できんのか?ってカンジ
。同じテーマでの作品が多い松本清張だともっと切なくてやり切れない気持ちになるんだけどね。比べちゃ酷か
。
事件の首謀者は夏八木勲さん扮する中古レコード店オーナーの野村。とにかくこいつのやることなすこと、全く意味不明。脅迫の理由も、脅迫の下手人に他人を使った理由も、真相がわかった後「馬淵さん(下手人に仕立てた他人)を巻き込んで申し訳なかった」だの「(脅迫相手に向かって)もう終わりにしよう。」だの「私の戦後は終わった。」だの、言ってることがまったくもってメッチャクチャ
。オメーが言うなッ
ってカンジ。戦争のせいで、この野村も屈折しまくっちゃったんだろうけど、共感不能なキャラ
。原作ではそのへん、ちゃんと描かれてんのかしら?
とにかく、作品のキモ部分は「はぁ~」だったんだけど、主役(高島礼子さん)の夫で新聞記者の役・佐藤二郎さんは相変わらず個性的で面白かった
。実際、こんな新聞記者はいないと思うケドも
。
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