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2010/05/04

「田村はまだか」

北海道出身、朝倉かすみさんの第30回吉川英治文学新人賞受賞作book。小学校schoolのクラス会の3次会、28年ぶりに出席の返事をよこした同級生・田村を待つ5人がススキノのバーのカウンターbarでそれぞれの想いを語り、回想する連作の短編集。


いろんな経験をしてきて、酸いも甘いも噛み分けたオトナの、「みなまで言うな」的含蓄のある文章が、静かなユーモラスさと暖かみを伴って綴られていって、それが何とも言えない余韻を残すconfident、登場人物と同世代(40歳)にはジワ~っspaとくること間違いなしの作品ですわ~good


なんつっても、「田村」がイイ男なのよね~diamond。生まれ育ちが複雑っていう設定も巧みで。5人がマスターに語り聞かせる「田村」のエピソードと、彼らが「田村」に関して語る時のコトバと雰囲気だけで、もう充分すぎるくらいに「田村」のひととなりが伝わってくるfuji。特に5人が「田村」の笑顔について語るシーンはすっごくイイッshine。直接的な表現よりも、彼らの「田村」に対する深い想いheart01がじわわ~んって沁みてくるカンジ。だんだん読み手も「田村はまだか。」って言いたくなってくるのよね。早く会いたいdashってhappy01


連作を辿ってくと、この5人のひとりずつにスポットが当たっていって、ひとりひとりに輪郭と名前が与えられてくの。正直言ってわたくし、よく理解できない人物もいたんだけどtyphoon、ま、実生活でもそーゆーもんだもんねbleah。だけど彼らのこれまでの(そしておそらくこれからも)人生がすべて、「田村」の小6の時のセリフ「どうせ死ぬから、今、生きてるんじゃないのか」につながってる、ってことを今、40歳になった今、彼らは実感として感じてるclover。だから今、「田村」にモーレツに会いたいdash、ってことなのよね。きっとcatface


それにしてもこのコジャレて気の利いた文体note、句読点の位置とかちょっと意図がよくわかんないとこもあったけどthink、ほかの作品も読んでみたくなったのでトライしてみますぅ~sun

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