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2010年8月

2010/08/30

「なぜ人を殺してはいけないのか?」

タイムリーなことに(?)、先日、法務省が東京拘置所の死刑場を初めて公開しました。ここへ行く前に考えるための本book、…のハズ。


「日本を代表する二人の哲学者」(わたくし知りませんでした・・・スンマセンweep)永井均氏と小泉義之氏の対談。ハッキリ言って、全ッ然会話がかみ合ってなくて、これでいいのか?coldsweats02ってカンジ。


「なぜ人を殺してはいけないのか?」→「もし自分、または自分が愛する人を殺されたらイヤだろう?」→「べつにぃ~。」ってなことになっちゃったら、もうどうしようもない、ってキッパリthunder。え?そんなもんなの?


結局のところ、哲学ではこの疑問に答えることはできない。むしろ理由など与えてはいけないッngimpactsign01…らしい…デスwobbly。こんな質問をさせない、こんな疑問を持たせないために、ヒトは哲学を学ぶべきであるpencil、ってことらしいです…school。う~む。ワザワザ哲学を学ばなくたって、コドモのときから良質な本shineをたくさん読んどけば良さそうな気がするけどup


なんか、読む前よりもっとモヤモヤmistする結果になったような…typhoon

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2010/08/26

「坂東玉三郎 歌舞伎座立女形への道」

編集者・文筆業、中川右介なる人の著作book。書店で平台に載っていたのでつい買ってmoneybagしまったもの。


確かに玉三郎さんについて書かれたものを読みたかったのには間違いないけど、これほどまでに六代目歌右衛門さんを貶めた書き方をされると読んでて気分のいいもんじゃないわねぇdown。文章の質もあんまり良くないしng、なんだか著者の軽い人間性(とあんまり賢くないカンジsweat02)が垣間見えて読後感が全くスッキリしないわtyphoon


わたくしは、六代目歌右衛門さんの舞台は見たことがないので何とも言えないけど、少なくともこの本を読んだ限りでは、著者も晩年の舞台を一度しか見たことがないと思われるのに、なぜここまでイヤらしく書けるのか理解に苦しむわ~think。「年老いて醜い」とか「観衆に支持されていない」とか「権力志向」であることをことさらimpactに強調するpen。この不公正感、わたくし許せないannoy


玉三郎さんの「敵役」としてそう描こうとしたのなら、そりゃあまりに浅薄ってもんでしょうdownwardright。確かにオトコの嫉妬thunderって、オンナのそれがカワイく思えるくらいオソロシいもんだけどshock、厳しい芸の道においては、素人の伺い知れない人間関係のニュアンスだってあるでしょーにdash。こんな描き方、玉三郎さんが喜ぶわけないじゃん。って、ま、こんなの読んでるわけないかsmile


全編に渉って連ねられてる細々とした公演記録にあんまり意味があるようにも思えなかったけど、文化功労者や人間国宝への国家財政からの拠出金dollarの話や、守田家の昔の話、つい最近までの「女形」への偏見など、教えられたことは結構あったけどねflair


それにしても、わたくしが歌舞伎を見始めた20年ほど前が、玉三郎さんが本格的に歌舞伎の世界へ戻ってきた時期だったってことは、わたくしにとってはものすごくラッキーshineなことだったのね~bell。なんだか歌舞伎座の板に玉さまが乗ってるなんて当たり前のような気がしてたけど、全然そうじゃなかったわけで。今をトキメく仁左衛門さんdiamondともども大変なご苦労をなさったのね…weep


しかし、この本では、玉三郎さんが現在歌舞伎界のド真ん中crownにいて、それが守田家の再興に成功したことを示している、ってことに気づいたと著者は書いてるけど、その説は残念ながら中途半端なのよね~gawk。なぜなら「再興」したからには、後の世代に「継承」しなければならないはずなのに、それについては一言たりとも触れられてないからempty。もっとよく構想を練ってから書かれた方がいいかもね。

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2010/08/24

スタジオジブリ・レイアウト展

Img064 札幌芸術の森美術館で8月29日まで開催中の展覧会event。こっちも激コミtyphoon。展示スペースが狭いから余計にギュウギュウ…taurus。でも、気づいたら2時間くらいいましたcoldsweats02。すっごくオモシロかった~scissors


アニメーションのレイアウトって、もうそれだけでほとんど完成品ってカンジのものなのね~confident。約1,300点のレイアウトが展示されてるんだけど、もー、とにかくみんな絵がウマいッshinesign01あたりまえだけどcoldsweats01。ほんと、ホレボレしちゃうlovely。こんだけ描けたら気持ちいいだろうなぁ~。ものすごく細かい書き込みpencilをするアニメーターさんもいるかと思えば、宮崎監督はさくさくっと大きめなタッチpig。でもやっぱウマいshinediamond


入場する際に渡されるパンフmemoに、レイアウトに書き込まれる用語の解説searchがあって、それを見ながら鑑賞すると、アニメーターさんのスゴさがぐぐっrockとわかるようになってるの。描画の技術とその効果、光の効果と撮影技法、それらの組み合わせ、アニメーションに関するありとあらゆる技に精通していなければならない、ってか、そういうものに高レベルで精通しているからこそ、ジブリアニメはスバラシいってことなのね~fuji


そして、スタジオジブリの田中氏と三鷹の森ジブリ美術館の三好氏による音声ガイドmusicがまたオモシロいhappy02。ほとんどコントみたいなノリnotesになってるんだけど、宮崎監督や高畑監督への敬愛の念sunがにじみ出るコメント(特にわたくし、宮崎監督のフォロースピードdashの指示についての田中さんのコメントにはカンドーしましたweep)の数々。ナイスですねぇgood。そしてそれぞれの作品の音楽noteも入っていて、それを聴くと一瞬のうちに作品世界に飛んでっちゃう。やっぱ久石譲さん、天才bell。「赤毛のアン」のアニソンもなつかしかった~coldsweats01


レイアウトって完成品の鉛筆書きpencilってカンジなので、それを見てると映画が脳裏によみがえって来るの。「火垂るの墓」コーナーでは展示1枚目が、冒頭の三ノ宮駅でお兄ちゃんが死んでるシーンのレイアウト。もう泣くcrying。造型的にはわたくし「もののけ姫」がチョー好きなので、あのデイダラボッチのレイアウトは穴が開くほど見まくりeye。シアワセ~heart02


それにしても、鉛筆のガサガサした素材感で表現されるモノクロの描画って、ある意味カラーより含蓄があるっていうか、想像力が刺激されるものなんだなぁ~って感心したりなんかしてthink。そんなこんなでいろいろと発見の多い展覧会でしたhappy01。でももうちっと空いてるともっとよかったのになぁ~empty

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2010/08/23

「古代ローマ帝国の遺産 栄光の都ローマと悲劇の街ポンペイ」

Img063_2 8月22日まで道立近代美術館で開催されていた企画展event。終了2日前に「ヤバイ、ヤバイsweat01、終わってまう~sign01」と行ってきましたshoe。んもー、スゴいヒト出だった~dash。会期末に行くもんじゃないわねcoldsweats02


現在のあらゆる造型美術は「ギリシャ・ローマ時代を超えられない」とはよく言ったもので、今わたくしたちにおなじみの彫刻の造型、デザイン・意匠はこの頃からあったんだと改めて目の当たりにしたカンジeye。名前も伝えられてない芸術家の品のある美しい彫刻shineが、ルネサンスの巨匠ミケランジェロのお手本になったようにcrown


そんな展示作品群の中、わたくし気に入ったのは、今回の看板息子「豹を抱くディオニュソス」くんの、おしりheart02。もう、まさしく“ぷりっ”っとした「おしりの理想形bell」。もー、モーレツにナデナデpaperしたいッsign03ハアハア…lovely。きっと美少年好きのジジィが造ったに違いないbleah


そのほか、噴水の出水口の意匠として、イルカを抱えるキューピッドちゃんがいて、このクピドちゃんったら、アタマのてっぺんのあたりの髪の毛をちょこっと紐で結んでて(ヤワラちゃんみたいなヤツ)めちゃキュートcuteなの。なんか作家さんのアソビ心が感じられて、きっとユカイなヒトだったんだろーなーなんて想像したりhappy01


発掘されたポンペイのフレスコ壁画artは、画力レベル的には高いものではないけど、庭に咲く花や鳥たちの種類を知ることができる資料にもなりそうbook。で、この鳥がまたオモシロいのよねー。昔の少女マンガみたいにおメメ超ウルトラぱっちりimpact。ラブリーheart04。馬の胸懸の浮き彫りもすっごく細かくてチョー立体的horse。“パックス・ロマーナ”、余裕のオシャレってカンジねgood


古代ローマの街は上下水道の施設が発達していたらしく、仕組的に今とあんまり変わらないのではないかと思える水道の弁などを見てるうちにマンガ「テルマエ・ロマエ」を思い出して、急にローマの街が身近なものに思えてきたりしてspa


わたくし、もひとつ興味深かったのがアクセサリー類ring。点数は少ないんだけど、後の時代のデザインがお手本にした原型がここにもあるのね。留め具も繊細shineで、シリンダー状のものなんかには「ほぉ~confident。」


油彩はニガテだけど、石膏デッサンpencilは好きだったわたくし、ルーブルみたいにデッサンさせてくれないかしら~note。特にディオニュソスくんのおしりを集中的にcatface。あ?ダメ?

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2010/08/20

「魔法使いの弟子」

本日、「かまど姫のシネマカンタービレ」ウェブ更新されました。

こちらから入れます~happy01

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2010/08/15

「善人長屋」

北海道出身の作家、西條奈加さんの最新刊book。しっかし、長屋の差配(大家さん)の儀右衛門さん、いいオトコだねぇ~heart01。はぁ~、あたしゃ、お前さんにホレたよ~heart04。これ、NHKあたりでドラマtvにしてくんないかねぇ~。


例によって帯を引用すると『“真面目で気のいい人ばかり”と噂の「善人長屋」。しかし陰に回れば、差配も店子も裏稼業の凄腕揃い。そんな悪党の巣に、根っからの善人、加助が迷い込んだ。人助けが生き甲斐で、他人の面倒を買って出る底なしのお人好し・・・。加助が持ち込む厄介ごとで長屋はいつも大騒動、しぶしぶ店子たちは闇の稼業で鳴らした腕を揮う!』…もうこれ読んだだけで、オモシロそうじゃ~んhappy01


江戸は下町深川で質屋(表面)を営む儀右衛門さんは男気満載のシブいナイスガイgood、その女房のお俊さんはこれまたモノのわかった婀娜ないいオンナkissmark。娘のお縫ちゃんもとってもまっすぐなおきゃんなお嬢さんribbon。長屋の面々も実に人情たっぷりで、登場人物たちのやりとりの気っ風のよさと潔さに、スカッdashとしつつ、ダハッhappy02っと笑って、ジワ~ンweepって来るのよね~sun


ただ、玉にはキズthunderがあるもので、時々、言わずもがなの余計な記述があるのよ~ng。「あぁ、この説明調の一文さえなきゃもっと含みと奥行きのある場面になるのにぃ~。」ってbearing。それは、単行本にする時に書き下ろした2編にも言えてて、エピソードは楽しく読めるのに、ちょーお人好しのすんごいイイキャラの加助さんchickに、なぜそうなったかの因果話が加えられてるの。これ、ゼッタイ余計だと思うdown。加助さんは、もう全くの生まれたての天使みたいなcloverキャラでいいじゃん。理由なんかない天然善人だからこそ、長屋の面々が「しょーがねーなぁーgawk。」なんて言いつつ、助けちゃうオモシロさsmileが生きてくると思うのよね。あぁ、もったいないweep


ってなわけで、ぜひドラマ化、よろしくお願いしまっすsign03

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2010/08/11

「The☆スター」(10年8月7日放映)

嗚呼、なんという生き方…。欲望にまみれたこの世界で、こんな人間の在り方があるなんて…weep。歌舞伎俳優・板東玉三郎shinediamondshine


「踊ることは生きること」。書いてしまうとなんだかものすごくありがちなものになっちゃうけど、彼にとっては本当に切実なことだったのねthink。わたくしは、歌舞伎鑑賞者としてはキャリア20年そこそこの若輩者なのでchick、あまりエラそうには語れないけど、表現者としての玉三郎さんは、まさにこの世レベルじゃないことはすぐにわかるflair。その至高のさらに上upwardrightcloudに行っちゃてる芸を生み出す源が何なのか、今回よくわかりましたspade


大学時代school、履修していた講座の先生eyeglassがよく言われてた『作品は作家の人生とは切り離して評価されるべきである』という言葉が印象的で、わたくしも常にそういう態度で文学作品や映画、舞台などを観てきましたeye。(これって芸術ばかりじゃなく、普通の人の仕事の場面にも言えると思う)なので、玉三郎さんについても、その作品(演技そのもの)を彼の人生から観ることは敢えてしなかった。でも、この番組をみて、私の中で“すとん”と落ちるものがありましたconfident


玉三郎さんが梨園の生まれhorseじゃないことはもちろん知ってたけど、今まで特に興味もなかった玉三郎さんの子供時代、生きるということについての壮絶な葛藤typhoonを抱え始めた少年時代のエピソードや、「なぜ踊るのか」について語る彼自身の言葉に、わたくし、本当に打ちのめされましたpunchthunderwobbly


で、もひとつわたくしビックリbombしたのは、そんな玉三郎さんが会いたいとゲストに希望したのが、玉置浩二氏。いやー、ビックリしたーッsign01玉三郎さんは、玉置氏に同じヒホヒ(匂い)を感じてたそうなcoldsweats02。話を聞いてみれば、なるほど、と思わないこともない。歌や芝居、特に独特の魅力的な声はまさに“ギフトpresent”だと思ってはいたケド…。でもこの2人が同類なんて、感情的にゼッタイ認めたくなーいッbearingsign03


は、置いといてsweat02


板東玉三郎。これほど「ピュア」な在り方があろうか。わたくしはそこに、いろんな感情を乗り越えた上の「哀しみ」を見たわweep。これほどまでに芸の道(生きる道)を突き詰めて来た玉三郎さんは“特別の人”だけれど、今でいう「生きづらい系」の人でもあったという事実は、わたくしたち“一般人”にも共通の「生きるということ」について、深く考えさせる“媒体者”でもあったのだと思うfuji


それにしても、玉置浩二氏とデュエットkaraokenoteしたあとの玉さまの笑顔は、コドモみたいでカワイかったナ~heart02happy02shine

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2010/08/10

「嵐が丘」

いや~、これって一見、最近の昼メロの世界じゃ~んheart01。「ぼたバラ」とか(見てないケドcoldsweats01)。


最近、“世界の古典”bookなるものを改めて読んでみる気マンマンdashになってるんだけど、やっぱ長い間読み継がれてる作品って面白いのよね~shine。このエミリー・ブロンテ作「嵐が丘」は、出版された当時は散々な評価だったらしいけど、訳者の鴻巣友季子さんも書かれているように、すぐれて現代的な作品なのよdiamond。今読んでも違和感がほとんどない。ってか、150年以上前のこの作品が「今の気分」ってカンジなのよcoldsweats02。エミリー、天才カモ。


最初は、大昔に買った岩波文庫版を読みはじめたんだけど、あまりにも字がちっちゃいし(老眼がやって来た目にはツラい…crying)、昭和時代独特の格調高すぎる訳文にイライラannoyして、「ツマンねーッpunchimpactsign01」って投げ出しちゃった。だけどその後、どうしても続きが読みたくなって新潮文庫の新訳に乗り換えtrain。もともと女性作家の作品をおっさん(たぶんsweat02)が訳すのはよろしくないngと思ってたので、この鴻巣さんの訳は良かったtulip。グッジョブgood


文庫の裏表紙には「恋愛小説」って紹介されてるけど、これって「恋愛小説」の枠を完全に超えてるup作品だと思う。「男女」のっていうより「人間と人間」の魂の結びつきのお話でしょう。まぁ、エロkissmarkがないのは不完全だっていう評もあるようだけど、精神的なレベルを維持してるところがこの作品の独特の雰囲気を醸し出してるわけで、エロ好きな方は別な作品をお読みになればよろしいかとsmile

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2010/08/03

「向日葵の咲かない夏」

道尾秀介氏の出世作book。いや~、なんか巷でいろいろ言われてるようだけど、わたくしは面白いと思ったワ~happy01


最後に物語の全貌がわかるところで、「なんじゃこりゃsign02」と思う人がいるんだろうけど、実は途中、いろんなところで、「ん?」って思う記述があるから、なんとなくこれはヘンだぞflair、少年もちょっとオカシいぞtyphoonってある程度気づく。それが最後に全部納まる着地点のカタチに納得できるか、そこまで行かなくてもなんとなくわかる…、と思えるかどうかが、この作品への評価を決める分かれ目だわねthink。わたくしは、この作家の傾向は嫌いじゃないので、楽しめたんだと思うわwink


ファンタジックな色合いがかなり濃いので、ミステリーとしてはちょっとインパクトが薄まってて印象に残りづらいdown。むしろミステリーとして読まない方がいいかもね。主人公の少年の病的な不気味さ、感受性の強さゆえのモロさとその反動としての冷酷さ、両親に対する複雑な感情が、ストーリー展開と密接に絡まってミステリー色を醸し出してる、な順序かとrecycle


この少年がほんとは何を考えてるか、ってのは結構難しいところだと思うんだけど、ラストシーンでこの少年がニヤリthunderと笑ってたりなんかしたら、マジコワいカモ~shock

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