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2010/08/26

「坂東玉三郎 歌舞伎座立女形への道」

編集者・文筆業、中川右介なる人の著作book。書店で平台に載っていたのでつい買ってmoneybagしまったもの。


確かに玉三郎さんについて書かれたものを読みたかったのには間違いないけど、これほどまでに六代目歌右衛門さんを貶めた書き方をされると読んでて気分のいいもんじゃないわねぇdown。文章の質もあんまり良くないしng、なんだか著者の軽い人間性(とあんまり賢くないカンジsweat02)が垣間見えて読後感が全くスッキリしないわtyphoon


わたくしは、六代目歌右衛門さんの舞台は見たことがないので何とも言えないけど、少なくともこの本を読んだ限りでは、著者も晩年の舞台を一度しか見たことがないと思われるのに、なぜここまでイヤらしく書けるのか理解に苦しむわ~think。「年老いて醜い」とか「観衆に支持されていない」とか「権力志向」であることをことさらimpactに強調するpen。この不公正感、わたくし許せないannoy


玉三郎さんの「敵役」としてそう描こうとしたのなら、そりゃあまりに浅薄ってもんでしょうdownwardright。確かにオトコの嫉妬thunderって、オンナのそれがカワイく思えるくらいオソロシいもんだけどshock、厳しい芸の道においては、素人の伺い知れない人間関係のニュアンスだってあるでしょーにdash。こんな描き方、玉三郎さんが喜ぶわけないじゃん。って、ま、こんなの読んでるわけないかsmile


全編に渉って連ねられてる細々とした公演記録にあんまり意味があるようにも思えなかったけど、文化功労者や人間国宝への国家財政からの拠出金dollarの話や、守田家の昔の話、つい最近までの「女形」への偏見など、教えられたことは結構あったけどねflair


それにしても、わたくしが歌舞伎を見始めた20年ほど前が、玉三郎さんが本格的に歌舞伎の世界へ戻ってきた時期だったってことは、わたくしにとってはものすごくラッキーshineなことだったのね~bell。なんだか歌舞伎座の板に玉さまが乗ってるなんて当たり前のような気がしてたけど、全然そうじゃなかったわけで。今をトキメく仁左衛門さんdiamondともども大変なご苦労をなさったのね…weep


しかし、この本では、玉三郎さんが現在歌舞伎界のド真ん中crownにいて、それが守田家の再興に成功したことを示している、ってことに気づいたと著者は書いてるけど、その説は残念ながら中途半端なのよね~gawk。なぜなら「再興」したからには、後の世代に「継承」しなければならないはずなのに、それについては一言たりとも触れられてないからempty。もっとよく構想を練ってから書かれた方がいいかもね。

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コメント

図書館で借りて読んだら、悪質なゴシップ本でした。歌舞伎に政治力・権力闘争などもってのほかです。中川右介の歌舞伎関係の著作は歌舞伎をバカにしたような内容ですね。「団十郎と歌右衛門」は往年の名優たちへの冒涜ですし、「歌舞伎 家と血と芸」は歌舞伎を侮辱した悪書です。これは坂東玉三郎を侮辱した、悪質きわまるゴシップ本です。
中川右介は、音楽関係の著作でも文章の汚さ、内容のなさなどで、まじめな音楽ファンから顰蹙を買っています。ことに、最近の著作は読むのもバカバカしいものを出しています。こんな人物はいずれ、自滅するでしょう。

投稿: ズッチャン | 2014/06/14 23時37分

ズッチャンさま

コメントありがとうございますhappy01

まったく、ズッチャンさんのおっしゃる通りだと思いますthink。私は当時、著者について何の予備知識もなくこの本を手に取ったのですが、この1冊で、もうこの人の本を読む必要はないと思ったので、これ以外の著作は読んでいません。

こんな人の著作がそれほど出版されているということは、それなりに売れているってことなんでしょうから、日本の大衆文化レベルは相当にヤバいですよねweep

投稿: かまど姫 | 2014/06/15 23時08分

その通り。これまで「悲劇の名門 団十郎十二代」を図書館で借りて読んでいました。これも読み終わってみると、歌舞伎の代名詞たる大名跡「団十郎」を侮辱するような内容でした。
あとがきを見ると、2010年に起った市川海老蔵殴打事件に合わせて発売したかったと記していたことには、こんな本で金儲けしようとはあさましいものだと呆れました。

投稿: ズッチャン | 2014/06/17 15時30分

ズッチャンさま

そこまでハッキリ“売らんかな精神”を宣言しちゃうっていうのもスゴいですね~coldsweats02。私はこの1冊しか知りませんが、その浅ましい根性は、文章というか文体(という程のものではないですけどcoldsweats01)の端々に現れていたと思います。とにかく知性というものを全く感じさせないものでしたdown

出版社には、著作者の本質を見抜いて、良質なものだけ世に出していただきたいですねbearing

投稿: かまど姫 | 2014/06/18 23時23分

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