« 「世迷いごと」 | トップページ | 「街場のメディア論」 »

2010/11/03

「下流の宴」

林真理子氏著の毎日新聞連載小説book。林真理子さんなんて読むの、20年ぶりくらいじゃないかしら~coldsweats02


さすが林さん、わけのわからない選民思想と差別意識を持つ“中流のオンナ”を描かせるとピカイチだわーsmile。福原家の主婦、由美子は、読んでるとイライラannoyしてくるくらいウマい描き方。だけど、ある意味カワイソーなヒトなのよね~down。彼女の母親から刷り込まれた高度経済成長期up的な思考でこれからも生きて行こうとするならば苦悩の連続でしょうbearing


この小説では、由美子の家族・福原家と、その息子、翔クンのカノジョ、玉緒の家族・宮城家がいろんな意味で対照的leftrightなのね。福原家では3代の女たち(祖母、母、娘)が中心となっていて、その価値観は金、学歴、容姿至上主義upwardright。高校中退後、プーとなって母を激怒させた息子・翔が、結婚したい相手として連れてきた玉緒は沖縄出身。宮城家の2代の女たち(祖母、母)は、戦争とその後の沖縄の苦悩をダイレクトに体験した世代で、その価値観は人間の尊厳crown


最初は、「別にアルバイトでも食っていけるし」的同じ価値観を持った翔と玉緒だったんだけど、由美子との確執(この場面、由美子さんが強烈thunderなのよね~coldsweats02。本当に本物の「上品」なヒトは、あんな超「下品」な差別的発言なんかするわけないのにね~)から超人的な努力の末、一発逆転impactして見事下流から階級を上げるupたまちゃん。やっぱオンナの方がキモが座ってるわ。それに比べ依然として、っていうか、さらにダメダメdownに磨きがかかる翔。ふたりの間に差ができちゃったことに気づいてケンカpunchになった時のたまちゃんのセリフ『一生懸命何かやるとさ、やっぱりプライドっていうもんは自然と生まれてくるさー』は結構ぐっとくる。そして、ひたすらラクな方へ流されまくってる翔が最後に言うセリフがこれ。『あのさ、オレもさ、一応プライドってあるワケ。同情されたり、バカにされたりする場所には、絶対に行きたくない。』半分死んでるヤツのプライドってなに?ってカンジだけどねgawk


中流にいると思っていたのに気づいたら下流にいた、とか、経済強者だと思っていたらあっと言う間に全部なくなってた、とか、今の日本をそのまま戯画化したこの作品、セレブ界に詳しい林さんの得意とする分野の描写なんか、結構楽しめましたsmile


それにしても今の時代、ゴージャスな生活が保証される専業主婦狙いのオンナのコたちribbonってホンットに大変なのねぇ。大手広告代理店勤務のオトコって、そんなにイイもん?プププdelicious

|

« 「世迷いごと」 | トップページ | 「街場のメディア論」 »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/213530/49928609

この記事へのトラックバック一覧です: 「下流の宴」:

« 「世迷いごと」 | トップページ | 「街場のメディア論」 »