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2010/11/30

「鈴木成一 装丁を語る。」

そのものズバリsign01北海道出身のデザイナー、鈴木成一さんが本の装丁についてカジュアルにコメントした本book。デジタル書籍になると、こういった楽しみはなくなっちゃうわね~bearing


120点くらいの本の装丁が紹介されてるんだけど、なんとsign01わたくし、このうち1点しか読んだことがないという事実coldsweats02。CDアルバムcdみたいに「ジャケ買い」は本ではしないけど、わりとよく書店をのぞいてるはずなのに、あんまり記憶に残ってないのは、鈴木さんとは相性がよくないからかな~wobbly。正直、「ものすごくイイッsign01」ってカンジはしないもんなぁ~。たぶん、いろんなタイプの装丁家がいるんでしょうが、鈴木さんは“感覚のヒト”のようで装丁も「なんとなくこれ」「感覚としてこれしかない」っていうのが結構多いので、ばしッimpactと合う人は合うんでしょうね、これだけひっぱりだこってことは。


そのほか、本の作りの構造を利用した装丁はやっぱり面白い~happy01。表紙のデザインとトレーシングペーパーのカバー紙のデザインとで作り出す3D的効果とか、カバー紙の折り方をオリジナルにした見せ方とか(これは流通にめちゃ評判が悪かったようだけどsmile)。でも、「制作費yenがかかりすぎるからダメng」って言われることもあるっていうのが結構笑えるのよね~。なんかすごーくよくわかるだけにsmile。鈴木さんの飄々とした語り口karaokeも結構笑えて、2009年のサリンジャー「ナイン・ストーリーズ」の裏話はケッサクhappy02


「はじめに」で書かれている「原稿を読めば、「本としてこうなりたい」というかたちがやっぱりあるわけですよ。」を読んだとき、わたくし、「ガラスの仮面」の中で桜小路くんが役作りのために弟子入りした仏師さんのことをふと思い出しましたflair。「木のなかに仏を見出し、その仏が早く出たいと叫びだし、自分の思いとその叫びが合わさったとき仏を掘り出すのです」という場面。装丁もそういうことなのね~。奥深~confident

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コメント

私も本の構造を利用した装丁大好きです。
デザイン書が会社にたくさんあるのですが、
おもしろい装丁がたくさんあります。
カレンダーのデザイン書は帯が大きい紙を
折ってつけられていて、開くとなんとカレンダーに
なっていたりとか(製本屋さんいやがりそう・笑)
たしかに値は張りそうですが、
おもしろい装丁の本をこれかも作って欲しいですね。

投稿: 真霄もか | 2010/12/01 02時03分

そうですよね。
こういう物理的な装丁のオモシロさってのが、デジタル書籍ではゼッタイに出来ないですよね~bearing

「流通泣かせ」の特殊な折りのカバー紙は、流通の途中でヤブケちゃうthunderと(これがまたヤブケやすい構造なんですねぇ)、帯だけとは違ってカバー自体まるっととっかえないとならないrecycleというのが大変だったようです。

そういえば、以前ここで書いた「ミケランジェロの暗号~」という本は、二重に折られたカバー紙を広げるとシスティーナ礼拝堂の天井画になるっていうものでしたshine。最後まで楽しめる仕掛けですよね~happy01

投稿: かまど姫 | 2010/12/01 22時14分

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