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2010/12/16

「シューマンの指」

芥川賞作家奥泉光氏の書き下ろし最新刊book。タイトルから推察されるように、音楽ミステリーってことになってるけど、どちらかというとサイコちっくな、BLちっくな、なんともちょっとフシギなテイストのハナシでしたthink


構成としてはめずらしいものではないから、どんでん返しrecycleはあってもそれほどビックリはしない。でも、モチーフをクラシック音楽noteにして、超人的な演奏をするピアニスト(ピアニストってとこがなぜかミソなのよね~。ミョーに繊細なイメージがあるからなのかしら~coldsweats01?)が出てくると、これまたなぜか、なにやら不気味で不穏な空気が流れガチなのよね~typhoon。昔、山之口洋氏の「オルガニスト」を読んだときも、なんかもー吐きそうにキモチ悪くてshock(でもキライじゃなかったりしてcatface)、やっぱクラシック音楽って突き詰めていけば根底には宗教的な狂気が潜んでるもんなんじゃなかろーかbearing、と思ったりもするわけで。


前半は、才能はイマイチだけどdown音楽にのめり込む青年と憧れのタカビー天才ピアニストshineとのカラミを描く繊細な青春小説cloverかと思いきや、突然現実的な殺人事件thunderが起こって別な次元へ転調しつつ、BLな要素kissmarkも登場してまた幻想世界mistへ引きずり込まれ、しかし謎は謎のまま含みを残して終わる…waveって、なんかヘンに不安なバランス感が、実はシューマンの音楽とパラレルしてんのかもね。で、全編シューマンの音楽についての薀蓄が延々と続くんだけど、当然のことながら非常に主観的かつ観念的なわけで、それがまたファナティックtyphoonな感覚を呼び起こしてブキミなのよね~wobbly


でも、さすが芥川賞作家、文章はヒジョーに知的でスリリングdiamond。主人公の青年の手記としての語りが、自虐的であり諧謔的、ナイーブなくせに毒舌。高度に洗練された文体は魅力的だったワgood


それでは早速、シューマンの「幻想曲」、聴きましょうかcd

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