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2011/01/30

「夜行観覧車」

湊かなえさん著book。うーむ。やろうと思えばどこまでも深読みできる作品、ってカンジかしらcoldsweats02


少なくともわたくし、帯で松たか子さんが書いてる「息もつかせぬ展開の連続だった。家族が摩擦を起こしながら、それでも家族であり続ける姿は、胸が痛むほど美しい。家々に灯るあかり、それは希望そのものだ。」って風には(前半はその通りだけど)読めなかったなぁ。そんなにイイ話じゃないと思うのよね~think


高級住宅街のエリート一家・高橋家で起こった殺人事件をめぐって、向かいの遠藤家とその隣のオバちゃん(小島さと子)のそれぞれの心の内を描いたものpencil。さすが「告白」の作者、自分本位で愚劣な人物を描かせたらこれ以上のものはないってくらい、ほんとに超イヤァ~な気分にさせてくれるcoldsweats01


父親が被害者で母親が加害者、子どもたちが真相を悟った後、残った家族を必死で守ろうとした結果が「週刊ふたば」の記事と、小島さと子(このオバちゃん、実は一番侮れないヒトなのよねーwave)の最後の章に現されてるんだけど、このラストの受け止め方にちょっと注意が要るかな、って気がするflag


子どもたちが向かいの家族たちと話し合いをして真相を悟ったのが事件から2日後。事件後すぐに母親が殺害を認めて逮捕されてるから、その後公表される警察発表と子どもたちの話とが合わないことがわかったら、余計に彼らが窮地に陥るんじゃないかって思うのよねーtyphoon。小島さと子の息子がネットpcで調べて「こどもたちがうそついてる」って気づいてるように。


さ来年に完成する日本一高い観覧車。夜nightに乗ってみれば、家々の灯りに家庭の幸せを見るかもしれないけど、それは幻想なのさ~、あるいは、山の手も平地もたいした違いはないのさ~って気づくかもflair。さと子が言うように「長年暮らしてきたところでも、一周まわって降りたときには、同じ景色が少し変わって見えるんじゃないかしら。」ってほんとにそう実感できればいいんだけどねsign04


それにしても高橋家の長男・良幸の彼女(なのか?)明里ちゃん、まるで宇宙人bomb。どうしたらこんな思考回路になれんのか、フシギーgawk。湊さん、ほんとウマいんだからsweat02


あ、もひとつ、その良幸が自分の家の事件をネットで調べてる時発見する、おゲレツなブログについて、「ナルシストが駄文を書き連ねているうちに、評論家にでもなったつもりでいるのではないか。ハイ、反省します。スイマセンsmile

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