« 2011年1月 | トップページ | 2011年3月 »

2011年2月

2011/02/26

札幌交響楽団 第536回 定期演奏会

Img080 いや~、ものすごーく久しぶりにナマを聴いたショスタコの5番、盛り上がりましたねーfuji。やっぱ、面白いわ~happy02


ショスタコーヴィチ「交響曲第5番二短調」。だいぶん昔、どのオケで聴いたのかも忘れたけど、なにを隠そう、わたくしに初めて「ナマオケクラシックっておもしれぇーッimpactsign01」と思わせてくれた記念碑的曲なのよねぇcatface。たぶん、初めて自発的に買ったシンフォニーのCDcdが、バーンスタイン指揮ニューヨークフィルのものだったと思う。あの、一度聴いたらしばらく耳から離れない最終楽章のテーマ、かなり好きheart02。やっぱ、パーカッションがいっぱい入る曲って、スナオにワクワクしちゃうわよねーnotes。今日は、第2楽章のそれぞれの主席のソロもスバラシかった~(ヴァイオリン伊藤さん、フルート森さん、クラリネット三瓶さん)good。スケルツォ、遊びゴコロっていうか、コジャレた歌い回し、ナイスぅ~note。「札響闘うコントラバス軍団punch」もめっちゃノリノリだったしッhappy01sign01だけど、第3楽章があんなに緊張感thunder漂うラルゴになるのも尾高さんならでは、でしょうかねぇcoldsweats01


前半の1曲目は武満徹「ハウ・スロー・ザ・ウィンド」。やっぱりわたくし、現代曲はニガテだけどsweat01、確かに微妙な陰影の変化は感じられた、と思いたい…weep。フルートセカンドの高橋聖純さん、マジよかったっすup。ヴィブラートをヘンにかけない、すぅぅぅーッとしていながら奥行きのある音色が曲の世界にぴたーッと合ってたんじゃないでしょうかshine


で、前半2曲目は、ソリストにミクローシュ・ペレーニ氏を迎えたショスタコーヴィチ「チェロ協奏曲第2番」。ペレーニさんは、お名前は知ってましたが実際に演奏を聴くのは初めてnew。ヒジョーに内省的な雰囲気で、音量は控えめだけど(オケの音がデカすぎね?ってとこもあったりsweat02)、名人芸の気迫と品格を感じましたfuji。うーむ、志ん朝の落語ってカンジjapanesetea?あれ、違うcoldsweats01?リズムセクションや管との緻密な掛け合いもドキドキものheart01で、隣の席のおぢさんの鼻息dashが荒くなるのもむべなるかなconfident。ペレーニさんは、カーテンコールの時も大きな体を丸めるようにして、ほとんど顔も上げずに四方に軽くお礼をしつつ、オケを持ち上げてくれる。舞台袖に去る歩みがやたら早くってrun、かなりシャイなお方とお見受けしましたhappy01。で、この曲でのホルン、ウマかったわ~good。今までわたくしが聴いた札響の演奏のうち、一番良かったカモtulip


で、最後は今回で札響をご卒業される打楽器奏者の真貝さんへ、今日一番大きな拍手。アットホームで暖かいKitaraでした~sun

| | コメント (4) | トラックバック (1)

2011/02/25

「洋菓子店コアンドル」

本日、「かまど姫のシネマカンタービレ」ウェブ更新されました。

こちらから入れます~happy01

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011/02/16

「あんじゅう 三島屋変調百物語事続」

参りました~shine。宮部みゆきさん、大衆文学の現在最高峰じゃないでしょうかーfuji。浅田次郎さん並のあざとさはあるけど、それもこれも手練のウマさdelicious。心技体(体は知りませんが)、ガッチリ組合わさった充実ぶりは尋常じゃないですよぉ~up


今作は、前回と少しばかり趣を変えて、こどもや「こどもみたいなもの」が活躍する、ほっこりかわいい内容chick。おちかちゃんとちょっぴりロマンスheart01の香り漂う若侍先生も登場して、「チームおちか」が出来てきたカンジhappy01?若先生始め、お勝さん、いたずらボーズ3人組、巨漢の偽坊主。もーほんとーに、出てくるヒト、出てくるヒト、ステキすぎなのよねーhappy02


タイトル作の「あんじゅう(暗獣)」に登場する「くろすけ」は、カワユイ「異形もの」heart02。わたくし、昔っから「異形もの」にはチョー弱くて、絶対最後は号泣するcoldsweats01。今作もあまりにカワイくて、セツナくて、ナミダナミダcrying。宮部さんの底知れぬ語彙力と描写力に、わかっていながら泣かされちゃう。南伸坊さんの「くろすけ」の挿し絵artがまたありえねぇくらいラブリーheart04なのよぉ~。


今回も、人間の浅はかさと情け深さ、その両方を描いて胸にしみる4編でしたgood。おちかちゃんと若先生の行く末も気になるしぃ(あぁ、江戸時代の恋愛は奥ゆかしすぎてイライラannoyするッsign01)。


それにしても、「くろすけ」のぬいぐるみ、誰か作ってくれないかなーcatface

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2011/02/12

「システィーナ・スカル」

北海道出身、札幌在住の作家、柄刀一氏の美術ミステリーbook。絵画修復士の御倉瞬介が事件を解決するシリーズの3作目、だそう。今作の舞台はイタリアart


柄刀さんは名前は知ってたけど、読むのはこれが初めてなのよねー。テーマがバッチシ好みだったからwink。なんつったってタイトルがいいッgoodsign01オドロオドロしくtyphoonかつロマンティックheart02。巻末の参考文献をみると、まさにわたくしが最近読んだ「修復士とミケランジェロとシスティーナの闇」と「ミケランジェロの暗号」があるじゃないのッsign01


で、中身は連作の中編が4話。わたくしがいっちばん好きな画家、ボッティチェリtulipの絵画をモチーフとした「ボッティチェリの裏窓」は、その絵画「ナスタジオ・デリ・オネスティの物語」と実際に起こる事件との間にそれほど強い関連性が見いだせないにも関わらず、絵の解釈をヘンに絡ませてくるところがちょっとウザいカンジwobbly?事件自体もあんまり魅力的じゃなかったしdown


一方、タイトル作「システィーナ・スカル」は結構気に入りましたok。システィーナ礼拝堂の「最後の審判」をいろんなフェーズでうまーく本筋に乗せてまとめ切ったってところでしょうかdiamond


ほかに2編あるんだけど、全体が「生と死」をテーマとしてるので思いっきり重たいのねnewmoon。文章の質も、とっても感覚的な装飾が多いので、わたくしの場合、逆に集中できなくて上滑りしたカンジsad。「死」の色がめちゃ濃い「時の運送屋」(佐伯祐三をモチーフにした作品)にはちょーっとヒイちゃったしsweat02。ロマンのスケールがデカすぎてgawk


そんなわけで、大好きな分野だったにもかかわらず、作風のテイストがわたくし的に合わなくて残念だったワweep

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011/02/06

「孤舟」

イタタタタ…bearing。渡辺淳一センセーの新刊book。「ワライ」を通り越して「イタイ」。


渡辺センセーの作品を読むのは、あのドトーのブームとなった「失楽園」以来smile。ドレドレ、定年退職後のおぢさんはいったい何を考えてんの?ってなわけで、読んでみましたよ。


主人公は、「大手広告代理店」の「上席常務執行役員」にまで昇りつめたものの、同期との権力争いに破れて定年退職した自意識過剰のオレ様crown。毎日特にやることもなく、気になるのは周囲の視線eyeと、若いオンナとどうしたらヤレるかkissmarkばかりナリ。


この威一郎サン、なんかすっごくヘンな人物なのよねーcoldsweats01。広告代理店の「出版関係の営業局長」だったくせに、雑誌に広告を出してるデートクラブのこともご存知ない。そのデートクラブで知り合った女性を、犬dogをダシにやたら自宅houseに連れて来たがる(「ねぇ、これから、僕の家に行ってみない?」って…)。もちろん、居丈高の濡れ落ち葉と一緒にいたくない妻は長期不在。やっと家に連れ込んだと思ったら、いきなり寝室に「ちょっと、来てみない?」。ほとんど下半身まるだし状態…gawk。しかもなぜいつも軽い疑問形?


現役時代バリッバリに働いてたおぢさんが定年退職した後のチョー複雑な心境を描こうとしてるんだろうけど、そのモノローグがあまりにもバカで大笑いimpacthappy02。カワイイおぢさんにしようとしてるようなんだけど(実際、デートクラブで知り合った小西くん(←この呼び方もまた笑えるんだなーcoldsweats01)に「とても可愛らしくて、チャーミングで…とか言わせてるッsign03)、それこそ大カンチガイtyphoonなんぢゃないかと。おぢさん自ら「カワイイおぢさんcute」をイメージするとこんなカンジ?イエ、それって、ただのキモいオヤヂですからぁーbearing


ま、わたくしも妄想癖があるのでcatface、あんまり威一郎サンのことは言えませんが、自分勝手な小西くんとのアヴァンチュール(sign01)の妄想がどこまでも広がってく様子はたしかにカワイイと言えなくもないかも?


でもそれにしたって、結婚することになった小西くんが、デートクラブをやめて個人的に威一郎サンとおつきあいを続けるって、どこまで定年おぢさんに都合良くできてるんでしょーwobbly。妻ともラストよりが戻ってるし、ぜぇ~んぶご都合主義。ほんと渡辺センセ、オメデタいですワーfujichick

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011/02/02

「嫌な女」

いやー、なーんか、思いがけずシミジミするいい小説じゃんsun。桂望実さんの新刊book。「嫌な女」夏子のトラブルを、その生涯を通じて数年おきに処理してまわる遠縁の弁護士、徹子の一人称の語りpencil


タイトルから、「嫌な女」がどんだけヤな女なのかってことを描く小説なのかと思ってたら全然違ってた。「嫌な女」である夏子が起こすトラブルを解決する過程で、夏子の周囲の人間模様から、実は徹子がいろんなことを学んでくschool、って話なのよねgood


20代からラストは70歳を超えるまで、徹子が年を重ねていくに従って、「人間や人生というもの」に対する考え方に変化が生まれてくるんだけど、わたくしもいいトシになってわかって来たことも結構あったりなんかして、徹子の考えがものすごーくよーくわかるのよねーdiamond。こーゆー時、「トシ取るのも悪くないかな~」なんて思うconfident


桂さんの特徴なんだろうけど、ヒトの描き方がとってもあったかいのspa。徹子の師匠・荻原先生、事務所の事務員・みゆきさん(このヒトがまた特別ステキなのよね~sun)、イソ弁のイソ君(彼もすんごくイイキャラchick)。「嫌な女」夏子ですら、カワイ気cuteのある人間像になってる。なんか、ちょっとヒイたところから自分や周りの人間を見ていながら、それらをまるっと受け入れていく徹子の語り、ってところがこのビミョーな味を出せてる勝因なんだろうなぁbell


こういう、“生きてく”ってことをシミジミと肯定してくれる小説ってやっぱりイイですね~shine。あら、今回はわたくし、年寄りじみてるぅ~coldsweats01

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2011年1月 | トップページ | 2011年3月 »