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2011年5月

2011/05/25

「バロックの光と闇」

2001年出版の高階秀爾氏の著作book。20ン年前わたくしに絵画鑑賞の本当の面白さshineを教えてくれたのが、高階さんの「ルネサンスの光と闇」でした。似たようなタイトルだったもんだから速攻飛びついちゃいましたcoldsweats01


とはいえ、この本は小学館創立75周年記念出版「バッハ全集全15巻」に「バロックの美術」として掲載されたものをまとめたものなので、内容的には広く浅くカバーされているってカンジ。ちなみにこの「バッハ全集全15巻」は配本形式で全部集めると372、285円+税。おおーcoldsweats02、っと思ったら、5年前の創立70周年記念の「モーツァルト全集全15巻+別巻1」は434、944円+税だった…sweat02。まぁ、全曲聴けるCDcd付きならお安いもんか。


“バロック”と言えば、やっぱバティカンのサン・ピエトロ大聖堂fujiを思い浮かべるわけで、あの吐き気すら催す盛りまくりtyphoonの建築、彫刻が特徴よねー。でもわたくしキライじゃない、ってか、ハッキリ言って好きheart01(実際に大聖堂を見た時は、あまりの豪華絢爛shineぶりにだんだんハラ立ってきたケドcoldsweats01)。


いくつかあるバロック美術の特徴のひとつに「光の扱い」と「神性と俗性の融合」というのがあるのね。この時期、ガリレオの地動説など科学上の発見flairもあったりして、自然主義の萌芽が生まれ、価値観の大転換が起きた。芸術もそういう時代精神と無縁ではいられないわけで、ヨーロッパでもカトリックの影響が少ない地域では写実的な絵画artが好まれたのね。


そんな国のひとつであるオランダ、光と闇の巨匠レンブラントの作品「病者の治癒」におけるキリストの描き方についての高階さんの指摘にチョー納得confident。『中央のキリストが光を発すると同時に、画面の外からの光も取り入れられていて、キリストの向かって右手にひざまずいて両手を合わせる女の影がキリストの衣裳の上に映っているのが認められる。神であるとともに地上的存在でもあるイエスの本性を見事に表現した造形的手法であると言うべきであろう。


そしてバロックの落とし子、ロココcute。ドイツのロココ建築がこれほどカワユイribbonことになってたとは全然知らなかったワ~coldsweats02。ご当地フランスよりも断然カワイイじゃんnote。しかもそれが教会建築だっつーところが、質実剛健イメージのドイツには合わんなぁとsweat01


いや~、それにしてもやっぱり古今東西、宗教のチカラpunchってスゴすぎだわーimpact

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2011/05/22

「大盛りワックス虫ボトル」

児童文学、YA(ヤングアダルト)文学作家の魚住直子氏の作品book


無気力で存在感の薄い公平、中2男子。ある日、飲み干したペットボトルの底に突然現れた小さな豆みたいな虫が公平に、「ひとを1000回笑わせろ」と命令する。それまで接点のなかった中2男子3人が、それぞれの理由から、トリオを組んで文化祭のお笑いステージに挑む、っつー内容ですね。


ヤル気ナシ男くんdownが仲間との共同作業の中で変わっていくというお定まりの展開の中、「お、今風?」って思ったのは、クライマックスでちょっと毒のあるエピソードが挟まれているところ。それを逆手に取って逆に自分たちの自信としていくupっていう筋書きなんだけど、やっぱりちょっと安易かなぁdespair


わたくし、ファンタジーは受け入れやすい体質なので、「虫」の登場には違和感ないんだけど、結構淡々と話が進むので、残念ながら感動もないsad。「虫」の命令に逆らうと、自分の言動がミュージカル風になっちゃうnotesってのは笑っちゃうけど、これも古典だしなぁbearing。「虫」の「よ~ん」って語尾もコドモダマシchickっぽいしなぁbearing。本当に優れたYA文学(児童文学も)は、オトナも十分感動させられるもんだと思うんだけど…bearing


「虫」が公平の幻覚ならば、彼は相当精神的に追い込まれてるtyphoonはずなのに、軽い筆致なもんだから受け流しちゃうのよね~despair。それとも「死にたくなる」ほどの苦悩をこーゆー風に表現せざるを得ないところが、「今のリアリティ」ってことなのかしらthink?だとすると、今のこどもたちって本当に大変だなぁwobbly、と感じると同時に、やっぱ世代間ギャップがハゲシすぎて理解不能なんだわーng


作者は同世代なんだけどなぁcoldsweats01。それともわたくしの感性がニブすぎるのかッcoldsweats02sign02

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2011/05/19

「社会の真実の見つけかた」

堤未果さん著の岩波ジュニア新書book。いや~、こないだ読んだのと比べてみても、ジュニア向けの書籍として、ウルトラとってもエクセレントshineshinesign01やっぱ物書きとして説得力punchを持たせたいならばこれくらいのものは書いてほしいもんだわねぇconfident


「ルポ 貧困大国アメリカ」で日本エッセイストクラブ賞や新書大賞を受賞して有名なのは知ってたけど、堤さんの著作を読むのは初めてnew。ジュニア向けの本として、っつーか大人が読んでも「ほんとイイこと言うわーgood」な内容。未来clubがあるたくさんの中高生にぜひ読んでほしいものですsun


内容的にはメディアリテラシーの重要性と、その力をいかにつけるかという方法をアメリカの現状を事例としてあげつつ説いているのね。そのうえで、現状を変えるための政治参加の重要性とそのやり方も粘り強く訴えている。若い人たちはすぐに結果を求めすぎ、だから一度や二度の失敗downですぐに無関心になってしまう、というあたりは今の日本人全体にも言えることだわね~think。わたくしにもジャストflair、あてはまっちゃう~sweat02。でもそれじゃハラグロnewmoon政治家の思うツボwobbly。有権者は自分たちが当選させた政治家にはどこまでもプレッシャーthunderをかけるべし、選挙後が本番である、と。


いや、それにしてもアメリカという国が今、どれほど恐ろしいことになっているのか、わたくしマジ腰抜かしマシタshock。すべては戦争bombを続けるため。もー、一番ビックリcoldsweats02したのは、ブッシュ大統領時代、教育改革の一環として「落ちこぼれゼロ法」というのを作り、高校生の個人情報を軍のリクルーターに提出する義務を学校に負わせているということ。これに背くと助成金dollarが減らされる。軍は、その情報を元に成績の悪い生徒、経済的に苦しい生徒を積極的にリクルートしてガンガン戦場impactに送り込むdash。…そこまでしてなにを守ろうというのか…?


ヒモsign05付き大手メディアに踊らされnotes、「テロとの戦争」とアメリカ政府が喧伝するものの実体とその背後に潜むもの、そしてそもそもの背景を全く理解することなく戦場に送り込まれる若者たち。いまこそ「社会の真実のみつけかた」を身をもって知らねばならない。これからの若いひとたちは様々なメディアを横断leftright・縦断updownして情報を得て、自ら判断して、世の中を生き抜いていかねばなりません。大変なことですbearing


でもこの著作は、そんな若者を励ましてくれる素晴らしい指南書になっているんですねdiamond。ブラーヴァshine、堤さんsign01

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2011/05/15

「若者はなぜ怒らなくなったのか」

なんだかな~gawk。「新書」もレベルが落ちたなぁ~down。女子供文化評論家(自称、らしい)、荷宮和子さん著book


ま、確かにおっしゃってることには共感いたします。でもこんな書き方penでいーんだろーかthink?感情丸だしだし、その言説は単なる印象からのものが多くて客観的な裏づけに乏しい。記憶もあいまいなまま書いてるし、回りくどい文章だし、これが「新書」としてふさわしいとは思えないng。しかも出版元は中央公論新社だよ~wobbly。740円+税の価値はないなempty。団塊の世代を目の敵impactにしてるのは、ほぼ同じ世代のわたくしも同じだけど、友達相手にブーブーdash言ってるレベルとほとんど変わんないじゃん、これじゃdownwardright


どこまで自覚していらっしゃるのかわかりませんが、そんなカンジでグリグリ自分の考えを押しつけてくるthunder記述にははっきり言って不快感すら覚えますtyphoon。この押しつけがましさは、荷宮さんの大キライな石原慎太郎とタイ張ってると思うけどなぁsmile


それともひとつ、荷宮さんには「女virgoであるが故に否定されてきた」ことに対するものすごい自意識があって、これも読んでて息苦しいbearing。「女だから」じゃなくて、例えば「自分だから」(つまり自分個人)ってことで否定されてるカモ、などどはチラflairとも考えたことはないんだろうなぁ。いえ、わたくし知りませんよ、荷宮さんがどんな方なのかはcoldsweats01


この著作は2003年に発行されたものなので、その後の日本の来し方を鑑みると、なかなか荷宮さんの思う通りには行っていないようで。日本人は「バカ」なままのようデス(「人を見下すのはやめよう!」同感sign01)。


文章で説得不能なこの上は荷宮さん、「行動せよ」ってことで、政治家になられた方がよろしいんじゃないでしょうか?打倒impactpunchsign01石原慎太郎sign01ってことでsmile

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2011/05/14

五稜郭の桜

Dscn1079 2日前、五稜郭公園の桜cherryblossomでも見るべぇ、と星型のすぐ外側にあるカフェ「ピーベリー」に行ってきましたcar。五稜郭公園の桜が借景になるお店ですhappy01


Dscn1062 窓ガラスもピッカピカshineに磨いてあるし、テラスのテーブルにもイキイキしたお花tulipが飾ってあったり、と、とっても気遣いの行き届いたお店で感心いたしました~bell。この日はちょっと肌寒かったので外には出ませんでしたが。これが窓から見える桜diamond


Dscn1074 お店は桜の木立ちに紛れるように建ってます。お店の方も親切ですし(食事したあと、少し外の桜を撮影cameraしたいので、このまま車を少しの間駐車場に置かせてもらってもいいかと伺ったら、快く「ごゆっくりどうぞ」と言ってくれましたhappy01)、苦味を押さえたコーヒー「五稜郭ブレンド」cafeもおいしかったし~happy02


夏の真緑のときも良さそうで楽しみですclub

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2011/05/11

「忘れられた花園」

全676ページの現代ゴシックロマンものbook。“「嵐が丘」や「レベッカ」が好きな人は気に入るでしょう”っていう釣り文句だったので読んでみました。で、面白くて一気読みdash。ストーリーがどーこーというより作品の持つ雰囲気が気に入っちゃいましたbell


19世紀末のロンドンで生まれたイライザ、1913年にひとりオーストラリアの港に残されたネルと名付けられた少女、ネルの孫娘カサンドラ、3人の女性の100年余に渡るミステリアスな物語。ネルがカサンドラに遺したイギリス・コンウォールのコテージと花園がネルの出自の謎を解く鍵keyになってて、それと同時にカサンドラの未来を開く鍵keyにもなってるっていう、なかなかステキなお話なのよね~shine


著者はオーストラリアの女性作家ケイト・モートンという人でこれが二作目だそう。ちょっとアバウトなところがないでもないけどcoldsweats01、3人の女性が生きた3つの時代を、訳者いわく「三つ編み構造」にして記述して、徐々に謎が明らかflairになっていく過程にワクワクheart01。読者にはいわゆる「神の目線eye」ですべて知らされることになってるんだけど(ワリと簡単に予想できる内容デスcoldsweats01)、ネルの出自を探求する2人はそれぞれの目線でしかわからない。でもそれが「歴史」というもんだよと。そして、なによりいろんな女性rougeが登場するんだけど、みんなそれぞれに魅力的なのがいいのよねsun。いろんな苦労をしてきて今がある、ってカンジで。女性作家ならでは、ですgood


そんなわけで、秘密もストーリーの流れも予定調和的なんだけど、「イングリッシュガーデン」「海辺の小さなコテージ」「豪壮な屋敷」「美しくも病弱なご令嬢」「お伽噺と美しい挿し絵」なんつー定番アイテムをズラズラ並べられた日にゃ~、わたくし、気に入らないワケがないcatface、ということで読書する楽しみをまた味わえましたfuji。訳文もナイスですok

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2011/05/09

海ぶどう??

今年のゴールデンウェークは天気が良くない日cloudrainが多かったですね~。ま、わたくしはずっと仕事だったので、カンケーないケドsmile


Photo 勤め先の近所の桜cherryblossom。こんな桜の木を見ると、どーしても「海ぶどう」を思い出すのはわたくしだけかしら~coldsweats01??ピンクの海ぶどうchick

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2011/05/04

オニオンパイ♪

「まじうめーッhappy02sign03」食べながら10回以上はサケんぢゃった焼菓子ッsign01


ペシェ・ミニヨンは、わたくしが20年ほど前に函館にいた1992年に創業したお菓子やさんcakeデス。当時、甘いものがそれほど好きじゃなかったわたくしも、「オイシィ~heart04」と思った小さなパティスリーだったのが、今や乃木町のお店も見違えるようにオサレになっててビックリimpact



Photo で、昨日、丸井今井函館店の1階にあるサロンの方で買ってみた焼菓子のうちのひとつ、「オニオンパイ」が驚愕のウマさッshinesign01タマネギの風味とバターと塩の絶妙のマゼマゼ具合とサクサク加減lovely。お味はお菓子とゆーよりはお惣菜に近いかもchick


「これはウマいよcatface」とオススメした、わたくしのマンガの師匠Hちゃんも一瞬にして狂喜乱舞notes。酒飲みのHちゃん的には「ビールbeerのおつまみにぴったしーッnotesign01」だそうです。ここのパティシエさんは酒飲みに違いないワsmile

Photo_3

このほか、コショウが効いてる「フロマージュサレ」と、軽ッカルの食感の「クロタンココ」も美味でございます~shineshine

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