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2011/06/17

「カラヴァッジョ 灼熱の生涯」

まだまだ続く、バロック熱on。デズモンド・スアード氏著、石鍋真澄氏・石鍋真理子氏訳。近年資料的な新発見searchが続き、その生涯が明らかになりつつあるバロックの巨匠カラヴァッジョについて書かれたものbook。とにかく訳がコナレてないぃ~despair


どういうわけか著者プロフィールがなくてwobbly、どこのどなたさんなのかよくわかんないんだけど、訳者あとがきによるとフランス系アイルランド人の家庭に生まれ、イギリスでベネディクト会の学校、ケンブリッジ大学で学んだ歴史家・著述家なんだそう。自身がマルタの騎士だそうで、ヨーロッパの騎士団についての研究書もいくつかものしているらしいのね。


そのあたりの背景を持つ著者が、「人間カラヴァッジョ」を描くpen。とっても説得力があって、おそらくもっと訳がよければ、ずしーッwaveと来た作品だっただろうなぁ、と思うわけで、ものすごーく残念なのよねーweep


芸術においてはチョー天才shineなのに、私生活はグダグダtyphoon。って人は昔は結構いたようで、わたくしの敬愛するモーツァルトheart04もそれに近いかな?(モーツァルトの場合は精神年齢が低すぎsmile?)カラヴァッジョの場合、最後は殺人thunderまで犯してしまう暴力的な人物だったらしい。でも彼の作品から伺えるのは、彼が本質的に宗教画家であったこと、しかもそれは非常に深い精神性diamondに裏打ちされたものだった、ということを著者は書いているわけ。


教皇の肖像画artまで描き、有力なパトロンdollarも何人もいたのに、時代を先取りしすぎて作品が受け入れられなかったり、しかしその一方、かなりオレ様的な部分もあったようだから、その破壊的な生き方は、今なら精神的な病を疑われるものだったのかもthink


わたくし、この本を読んでて深く頷かされたのは、彼が『気質的には反逆児だったけれど、宗教信条においては熱狂的な正当派だった』ということ。キリスト教信者じゃないわたくしでもカラヴァッジョの作品には胸打たれるもんheart02。『彼の芸術が時間を超越した質の高さを持つのは、それが祈りと瞑想から生まれているから』なのねconfident


宗教的信仰と、どうしてもコントロールできない暴力的な生き方の狭間で、引き裂かれて苦悩していたカラヴァッジョ。彼の、深い精神性みなぎる作品たちが、激しい苦悩の固まりから生まれたと考えると、なんとも切ないものがあるワweep


でもやっぱり、そいういう芸術家の作品は魅力的なのよね~shineshine

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