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2011/07/18

「ロマンス」

柳広司氏著。昭和8年の日本、華族の世界を舞台にした小説book。なんだかなーgawk、が正直なトコロ。


主人公は、ロシア人の血を引く眉目秀麗な子爵(若い男)drama。なかなかに複雑な生い立ちに加えて、かなわぬ恋の痛手heart03も重なってものすごーくニヒルな、っつか、わたくし的にはひとっつも魅力が感じられない人物down。だいだい、「華族の苦悩」とか言われたって、庶民のわたくしには「は??」だし。虚無感に浸ってるヒマがあんなら、労働しろっつーのッsign01汗かきながら農業しろッsign03


ってなことはとりあえず置いといてcoldsweats01、昭和初期の有閑華族の退廃的な雰囲気やら、脳にあんまり血が行ってない華族のご子息、ご息女たちの共産思想かぶれの様子、暴走の予感をはらんだ軍隊の気持ち悪さなんかがこの作品の通奏低音になってて、そこいらへんはよく描けてるな~ってカンジなんだけど、それが主人公の虚無感newmoonとからまって、もー、思いっきりどよ~ん感満載cloud


ただ、主人公が、自分の苦悩の元凶であるところのものを破壊しようと思い詰め、準備をしていくあたりの、静かに狂ってくカンジはちょっと良かったかなgood。ミステリー色はほとんどないので、このまま狂って破滅の道を突き進むっつー文芸ものの王道を行った方がまだ良かったような気がするthink


ま、いずれにしろ、なんで今、こういう作品なのか、全ッ然わからん…sweat02

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コメント

こんばんは。お久しぶりです。

「ロマンス」、主人公の設定が「摩利と新吾」みたいだな~と思って気になってました。

でも、新刊なのになぜか近くの書店になかったので、先に同じ柳氏の「ジョーカー・ゲーム」を読んだのです。そしたらこちらは「南京路に花吹雪」みたいでした。

「摩利と新吾」も「南京路に花吹雪」も、高校生の頃読んだマンガです。で、調べてみたら柳氏は私と同い年。彼がマンガを読む人かどうかはわかりませんが、年代的に、作風にはそういう系統のものの影響もあるのかも、と思ったのでした。

投稿: kusabue | 2011/07/21 22時31分

kusabueさまtulip

お久しぶりです~happy01

私、木原敏江さん大好きheart02なんですが、「摩利と新吾」はコミックスの巻数の多さにビビッてsweat01読んでないんですよね~。でも、「ロマンス」の方は、BLっぽいところは全然ないですよ。

そうそう、私も同い年なのがちょっと気になったんですよ。同世代がなぜこういう背景の話を書くのか、ってthink。もしかして、そのあたりの少女マンガに影響受けてるのかしらね~?

投稿: かまど姫 | 2011/07/23 00時32分

少女マンガと、その少女マンガに影響を与えたもの(退廃好みとか)に影響を受けているのかな、と。私などは、そういう共通のバックグラウンド自体にひかれちゃったりするのですよ。きっと。

ジョーカー・ゲームはやや作り込みが甘い感じがしましたが、それもまた、私たち世代の限界だったりして…。

投稿: kusabue | 2011/07/24 09時38分

「ジョーカー・ゲーム」は、柳氏の作品の中では評価が高いようですが、それでも作り込みが甘いですかsweat01。ま、私たちは所詮バブル世代の苦労知らずchickですもんねcoldsweats01

70年代に活躍し始めた団塊世代の少女マンガ家たちpenの精神的な背景について書かれた大塚英志さんの『「彼女たち」の連合赤軍――サブカルチャーと戦後民主主義』bookは面白かったです。未読でしたらご一読をオススメしますよ~happy01

投稿: かまど姫 | 2011/07/24 21時57分

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