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2011/09/04

「空飛ぶタイヤ」

先日、晴れて直木賞作家となられた池井戸潤氏2006年の作品book。某自動車メーカーcarのリコール隠し事件をヒントにしたエンターテインメント小説で、2段組の489ページなんだけど、むちゃくちゃサクサク読めちゃうhappy01


主人公は、所有していたトラックのタイヤが脱輪し死者を出してしまった運送会社社長の赤松。彼が、「整備不良」を理由に事故の責任を問われん、とするところを家族や社員、その他いろんな立場の人たちの支えを受けながら、血のにじむような努力と忍耐で汚名返上するストーリーbell。この赤松さん、いい意味でもそうでない意味でもものすごーく人間くさくて、わたくし的にはかなり感情移入できるキャラでしたね~sun。中小企業とはいえ経営者なのに、感情モロ出しfuji。好きだなーsmile


一方、問題の欠陥自動車を製造し、リコール隠し&闇改修を続けていた大財閥系のホープ自動車の役員と社員たちの、厚顔無恥ぶりっつーか、傲岸不遜ぶりっつーか、「ホープの人間にあらずば人にあらず」って、現実社会でもなんか聞いたことあるよーなキャッチフレーズを地で行く様子がこれまた納得think。「あるよね~」ってカンジwobbly。わたくしも、こんな会社の社員を仕事で相手にしたことございますdown。もちろん「ひとり不買運動」でございますともpout。小説では、どの社員も徹頭徹尾、「己のホープグループ社員の論理」で動いてて、コイツら、一生、反省なんかしないんだろーなー、な展開。


加えて、赤松の子供たちが通う小学校のPTAのモンスター母親ども。いやー、こんなバランス感覚&社会性皆無のバカっているのかしらー?ってカンジなんだけど、最近はホントにいちゃうのかしら?コワいワーshock。この小説で描かれてるように、PTAの全体集会っていう「集合知の場」で断罪されてくれればいいんだけどねぇ~school


それにしても、虐げられまくりの主人公赤松が名誉挽回してカタストロフを得られるのがなんと456ページ目。もー、読んでるこっちまでイライラ~annoy。いくらエンターテインメントでも引っ張りすぎじゃーッimpactpunchsign01


池井戸さんって初めて読みましたが、かなり娯楽度が高いのねnotes。経済小説的なものだと、山崎豊子さんあたりはもっと抑えた雰囲気だけどdiamond、池井戸さんはもー猛然とグリグリ来るdash。赤松社長のキレっぷりもスゴいthunder。わたくしは全面的に賛同するものですけどねcoldsweats01。やっぱり読む人によっては軽すぎかナ~?


ちなみにわたくし、「拾う神」として登場するはるな銀行bank蒲田支店の支店長、中村桂子さんboutique「この女に賭ろ」の原島浩美さんとカブりました。さては池井戸さん、モデルにしたな~catface

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