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2011年11月

2011/11/30

「薄暮」

2009年刊、篠田節子さんの“芸術シリーズ(とわたくしが勝手に名付ける)”ものbook


新潟の、埋もれたまま物故した郷土画家artの作品が、地元の支持者の活動により全国に知られるようになる経過とその結果巻き起こる騒動を、画集を編纂した出版社の編集者の目eyeを通して描いた作品。


相変わらず、舞台となる業界の取材は丁寧で奥深く、ものすごく説得力があるのよね~diamond。日本における絵画の価値って、こういう風につけられていくんだー、ってのがわかっちゃうcoldsweats02。踊らされる方にはもちろんなりたくないけど、かと言って踊らせる方にもなりたくないもんだわ~。でも、後日談として終章に登場するフィクサーshadowは、クサさ満載typhoonのチョー魅力的な人物なのよねwink


このオッサンを始め、夫の作品が有名になっていくにつれ精神を病んでいく未亡人rouge、田舎特有の微妙な閉鎖性を持つ支持者たち、地元の素人評論家はどちらかと言えば肯定的に描き出されているのに対し、語り手である編集者、橘には結構キビシい批評性が突きつけられてるthunderのは、著者に思うところがあるんでしょうかthink??

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2011/11/27

NHKスペシャル (11月27日放映)

「シリーズ原発危機 安全神話 ~当事者が語る事故の深層」tv。原発事故以来、オール電化住宅houseに住む者として、どうしても気になってしまっていろいろ読んだり考えたりしてるんだけど、「当事者が語る」というフレーズにひかれ見てみましたeye


日本の原発の安全神話というものが、どのように出来、広がり、自縄自縛の状態になっていったかがわかりやすくまとめられていました。その安全神話の元は、国の原子力安全委員会が定める「安全審査指針」。何が何でも原発建設ありきの国と電力会社にとことん都合がいいようにできているもの。最新の取材によって、国の原子力行政がいかに国民の“生命軽視”であったかが具体的な事実をもって明らかにされています。すごい国です。日本という国は。一国民の安全なんか、どうでもいい、らしい。


電力会社は民間企業だから、国の規制は出来る限り避けたいのは当たり前な話だし、営利を追求するのも当然だと思う。ただし、ライフラインを握っている企業でなければ、だけどng。電力会社は、ある意味、国民の首根っこをガッチリ押さえているに等しい。何かあれば「電気止めるけどいいのぉ~?」って暗に言えばいいんだもん(今夏の電力使用制限なんて、その典型だわよね~)。そんなライフラインを握る電力会社を地域独占にさせ、原発関連データもシビア・アクシデントも自主対策に任せてる国って、どんだけ“一民間企業”を信頼してるんだかgawk


この取材に応じた当事者たちは、素顔を晒すだけでも勇気があるとは思うけど、概ね「ザッツ無責任sign03」(なかには、当時の己のやり方を正当化するために出てきてるツワモノもいましたねぇdown)。最後の、「このような事故が起こったことについてどう思うか」という質問の答えに、それは顕著に現れてました。電力会社の元役員たち。「なぜこんなことが起こってしまったのか、自分たちには何かできなかったのか、そればかりを考えていた。」「利益より安全を優先させるというコンセンサスが取れていれば。」って、アンタらがそれを決める立場だったんでしょうが。なんか、呆れて笑ってしまったわよ。笑いごとじゃ全然ないけど。


ことほど左様に、国民の安全に関わる重大な事故が事実として起こっているというのに、原発に関して流れが変わって来ていると思えないところが、やっぱり、この国、おかしい、と思うthink

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2011/11/25

「マザーズ」

金原ひとみさんの新刊book。金原さんは初読ですが、もしかして、これ、すッごい傑作shineじゃないでしょうか?


マザーズ。ひとりはクスリをやめられないブっ飛んでるimpact小説家ユカ。ひとりは生真面目なあまり我が子を虐待thunderしてしまう涼子。もうひとりはモデルの仕事をしながら不倫中kissmarkの五月。それぞれ、子供への想いを中心として、夫との関係、親や友人(+愛人)、仕事をめぐる環境は異なりながら、一生懸命に生きていく女たちdiamond。これほどまでに「おんな性」を、媚びることなく描いたpen小説は読んだことがないup


「おんな性」、しかも「子どもを産み、育てる」ということは、美しいばかりじゃないドロドロ、グログロ、ゲロゲロtyphoonなことがたんまりある(んでしょう、わたくし、知りませんがcoldsweats01。)ところを、これでもかッsign01これでもかッsign03と描写しながら、あるいはまた、彼女たちの複雑な想いをそのままグルグルrecycleと描きながら、なぜか、すっごく潔いっていうか、スッパリしてるwaveっていうか、筆致がヒジョーに冷静で地頭の良さshineを感じさせて、とにかくものすごく読後感がいいのよ~good。金原さん、すっごくイイオンナなんだろーなー、って思うconfident


大江健三郎氏は「長編小説には愛と未来への光がなければならない」と言ってるけど、この作品、まさにそれflair。母と子の間のとんでもなく大きな密度が、そのままこの小説の特性になってて、途中、ユカがラリっちまうシーン、涼子が虐待に走るシーン、五月が子どもを失うシーン、それぞれの転機となる場面では特にもう息詰まって、苦しくなって、はぁはぁしながら読まざるを得ないbearing。それなのに、ちゃんとそれぞれのラストには、その転機を経て未来への小さな光が確実に見えて来てるのねbell


ほんと金原さん、タダモンではないですよsun。別に文壇のオッサンたちに可愛がられなくたっていいじゃんbleah。タダのオッサンは、タダモンではないオンナは大嫌いなんだからsmile


さてと、文庫になったら永久保存版にしよーっとtulip(これ以上ハードカバーは増やせないから…weep)。

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2011/11/22

ピーベリー

新緑の季節にまた行こうと思っていた、五稜郭公園横のカフェcafe。それがいつのまにやら初冬snow。今日は夜nightに行ってみたら、クリスマスバージョンxmasになってましたhappy01

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火曜日は午後7時までの営業でしたが、6時20分くらいに入っても、7時半くらいまではいいですよ~、ごゆっくりしてくださいね~、とまたあったかいお言葉spa


窓の外、真っ白シロの時にまた行こうかな~heart02

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2011/11/20

NHK 将棋講座

いや~、笑った~impacthappy02。NHK日曜朝10時からの「将棋講座」tv。つるの剛士さんと戸部誠六段とのやりとりがナイス~shinegood


いえ、わたくし、全っ然将棋のことはわかりませんtyphoon。たまに「日曜美術館」artを観た後、そのままチャンネルを変えずにいるとこの「将棋講座」が始まるのでなんとなく見てると、わからないなりに結構オモシロくて、そのまま見ちゃったりしてました。


今日、久しぶりに見たら、MCがつるのさんに変わってたんですね~。つるのさんがあんなに将棋が出来るとは知らなくて、もーびっくり~。カッコイ~up。アマチュア2段の腕前なんですね。で、若くてノリのイイ戸部誠六段notesとのスピーディdashなやりとりがスゴいッsign01ふぉ~~~coldsweats02、ってカンジ。


いつもやってるのかどうかわかりませんが、今日は番組の中のワンコーナー「戸部斬り」(だったか?)で、ふたりが作り物のちっちゃい刀でゆるーく切り合うthunder前フリに大爆笑ッhappy02sign03


知的なおカタい内容の番組に中で、つるのさんのちょっとトボケつつ余裕ありなリアクションchickと戸部六段の愉快なウケpaperが、でもわかる人にしかわからん、ってプロフェッショナルなカンジdiamondでめちゃイイ味を付け加えてますok


ま、だからって将棋をやってみようって気にはならないけど、番組はこれから毎週予約録画しちゃうかも~coldsweats01

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2011/11/18

「赤と黒(上・下)」

世界の古典を読むシリーズ第4弾くらい、スタンダール著、野崎歓氏訳book。いや~、読みづらかった~rain、ってか、教養のないわたくし、ぶっちゃけ半分もそのおもしろさが理解できてない気がするぅweep


また例によって、最初新潮文庫で読み始めたんだけど、なんかものすごく読みづらくて、最初の数ページをもって、話題の光文社古典新訳文庫に乗り換えてみたtrain。でもこっちも訳文が日本語なのに、何度読んでもなに言ってんのかよくわからんbearing、という箇所がいたるところにcoldsweats02、といった困った事態に。しかし、仕方がないので、意味不明なところはまぁ、それはそれとして読みとばしていってみたのね。で、下巻の中程までいったあたりで偶然、この「野崎歓・訳」が「誤訳のデパートbuilding」であるとして数年前に論争が起こってたシロモノだったっつーことがわかりまして、わたくし、萎えましたdown。下訳を、フランス語の基礎すらなっとらん&日本語もようあやつれん学生らにマルナゲドンして、そのまま出しちまったのではないかと。しかし、もうここまで来ちゃったもんは仕方がない。最後まで読みましたよ。えらいsign01わたくしsign03


まず、何がわかんねぇって、舞台となってる1830年代のフランスの政治状況及び世情だわね。ナポレオンが失脚bombして王政復古crownがなった時代。だいたいの流れはわかるけど、小説の中でしばしば登場人物が政治について語るんだけど、細かすぎて何をどう言ってんのか、それが何を意味してんのか、全然わかんないtyphoon。巻末の解説を読んで、はぁー、そーだったんスかーってカンジgawk


それと、当時のフランス人のそれぞれの階級の人間がどういう思想を持つもんなのか、もよくわかんない。ここって、主人公ジュリヤン・ソレルくんの行動のモチベーションになる重要な部分なので、わたくし、まるっと理解不能状態に陥ったに等しいわけです。トホホweep


この小説は、階級社会を美貌と才覚でもってのし上がろうとする青年の栄光upと挫折downの物語って聞いてた気がするけど、少なくともこの訳文からは、「ギラギラthunder野望を抱く青年thunder」って印象は全くといっていいほど受けなかった。むしろただ頭デッカチな世間知らずで幼児なみのナイーブさを持つ青年が、そのアンバランスな危うい魅力heartにヤラれちゃった周りの人たちによってあれよあれよと引き立てられ、本人もカン違いしてちょっと策を弄してみたりしてラッキー人生scissorsを歩んでいたけど、結局階級の壁にブチ当たって玉砕impact、ってハナシかと。あれ、ミもフタもなくなっちゃったcoldsweats01


この小説のモデルとなった事件を取り上げた「法廷新聞」の一節『立派な教育を受けながら、貧しさゆえに働かざるを得ず、窮乏に追い込まれている青年たちこそ「意志の力」がある。これからの偉大な人物はすべて、ラファルグ氏(嫉妬に狂って愛人を射殺し、自殺を図るも失敗した家具職人)の属する階級から生まれるだろう。』にスタンダールは感動したという。こういう逸話には知識階級の偽善的な浅薄さを感じちゃうのよねgawk。貴族階級はバカだけど、下層階級の賢い若者は気高い魂を持ってんだよ、みたいな。まぁ、時代思想の限界ってもんなんでしょうがchick


とはいえ、ジュリヤンくんのそれは、「魂の葛藤」というほど気高いもんでもないようなthink。確かにラスト、死を目前にしてからは哲学的な思索を繰り広げるんだけど、それもなんだか己に酔ってるwine芝居がかったウソくささが漂ってるカンジcloud。彼は毎日ひたすら頭の中であーでもないこーでもないと考えをこねくり回してるんだけど、その結果の行動は計算高いyen、という程のもんでもない。野望に燃え、やってやるゼーッimpactsign01ってコブシpunchを振りあげるのだって、常に頭の中だ。ただ、出版当時(1830年)としては、下層階級の人間がこんな頭を持ってるってことをテーマとすること自体ショッキングなことだった、ってことなのかナwobbly?。


そんなわけで、その時代のリアリティを学ぶにはすばらしい資料なんだろうけど、現代人としてこの小説を楽しむには、マザコンだったスタンダールの、聖母のごときshineレナール夫人を描く筆致penをなめるように堪能すべし、ってあたりかしらbleah


あぁ、わたくしが世界の古典をこれほどまで踏んづけてfootしまうのも、ひとえによく意味のわからん訳文のせいangry、ということにしとこぉーっとsmile

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2011/11/15

「誰か助けて 止まらない児童虐待」

ノンフィクションライター、石川結貴氏の児童虐待の現場を取材した著作book。著者の、児童虐待問題に対するやりきれない思いと閉塞感が全編にあふれ、読んでいると息苦しくなる一冊weep


実は20年近く前、わたくしが住んでいたマンションの同じフロアで、もしかするとあれは虐待だったのではないか、と思われる出来事が長期に渉ってありました。その頃はまだこれほど児童虐待が社会問題化しておらず、わたくしの意識としても、あの家庭はちょっとおかしいのではないか、と思う程度だったのです。でもある日、そこのこどもが亡くなったことを知りました。それがわたくしの中では後悔の種としてあり続けているのです、あの時どこかに通報しておけば良かったのではなかったか、と。


そんな思いから、わたくしはこの本を手にしました。ここでは、我が子を死なせた母親、虐待が疑われる子供を預かる保育園、小学校、世間では全く役に立っていないのではないかと思われている児童相談所、児童福祉司などへの丁寧な取材の結果が綴られています。それぞれの立場でみんな「誰か助けて」と叫んでいる。ここに登場する、取材を受けて文章になることを承諾した方々はおそらくまだ「まし」な方なのではないかと思うけれど、それでも、どの方面から見ても今の状況は八方塞がり、というカンジなのがわかりました。


しかし、問題を解決に向かわせるヒントがないわけではない、ということにも気づかされます。この著作ではそこまで触れられていないけれど(というか、そこまで考えを至らせる余裕がなかったと言うべきか)、現在、子供を虐待から救おうとするとき、壁になっているものの幾つかは法律を変えることで達成出来る可能性があります。いったい何のために政治家がいるのか。ただバカみたいに選挙と権力闘争をするためなのか?


この本で残念なのは、現在の法律とその運用を金科玉条のように絶対に動かせないものとして前提されていること。法律は変えられる。自衛隊が海外で武力を振るえるようにしようという法律はどんどん出来ているのに、国の中で将来を担う子供たちを見殺しにする法律はそのまま。所詮、金にならない分野は政治家も官僚もムシ、ということなのか?


それと、せっかくいい前例としてアメリカ・カリフォルニア州の制度を紹介しているのだから、なぜ日本で同様なことが出来ないのか、ぜひそこまで突っ込んで欲しかった。それが出来ない日本の障害はどこにあるのか?それがわかれば、またひとつ考えるヒントになるかも知れません。


石川さんにはさらにそのあたり取材をしていただいて、ぜひわたくしに教えてください。

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2011/11/12

「暗い鏡の中に」

1950年、60年以上前に刊行されたヘレン・マクロイのミステリーbook


幻想ミステリーの傑作と噂されている作品だったので、ワクワクしながら読み初めたんだけど、ぶっちゃけ、期待したほどじゃなくてちょっとガッカリdown


小泉喜美子さんが絶賛した通り、確かに幻想的な美しさに満ちた作風なんだろうけど、ジェットコースター的小説にヤラレまくってるわたくしの感性が磨耗しているとしか思えないくらい、いまいちピンと来なかった。カナシイ…weep


ただ、追いつめられた後の犯人の人物像はよかったgood。絶対に犯行を認めようとしない姿勢はアッパレfujisign01いいゾーrocksign01ラスト、犯人の不可知論者的発言でバスッimpactと終わるところもよしok


しかし、謎解き面もほとんど最初から予想していた通りだし。もっと昔の、まだ日本が素朴だった時代の人間として読みたかった、ってのが正直なところかなぁthink

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2011/11/09

「ばらばら死体の夜」

直木賞作家、桜庭一樹氏著book。桜庭さんの作品は初めて読んだけど、なかなか面白いワーfuji


とってもミステリアスmistなプロローグから始まった時は、「ムムッ?これはわたくしが理解できないセカイ?despair」って思ったけど、読み進むに従って、独特の語り口が「センスいいかもーflair」、に変わりましたねup


登場人物の語りが交互に章立てて記述penされるんだけど、女の方は初め、よくわからない人物として現れていたのが、だんだんとその背景がわかってくるにつれて、底の浅さが割れてくる。逆に男の方は、得体の知れなさがどんどん深まって行き、どこまでもズブズブ埋まっていくtyphoon。このあたりの描き方、センスいいなぁgood


ダークな世界の中での適度な滑稽さ、これも極めて現代的な雰囲気で、イイですねぇshine


テーマ的にはありふれたものではあるんだけど、こうやってグイグイdash読ませるところがこの筆者の非凡さ。これってそう簡単に出来ることじゃないからなぁconfident。ナイスですワ~diamond

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2011/11/05

「月夜にランタン」

斎藤美奈子さん著、2010年11月出版book。主に時事ネタを関連書物から切ってみた評論集です。


あとがきに、次のような文章がありました。『世の中、いったいどうなってるんだ、と思うとき、あなたはどこに情報を求めるでしょう。(中略)いろいろありますが、私は書店に出かけて、なるべく書籍を買い求めます。なにかと規制が多いテレビや新聞に比べ、書籍にはまだ、はるかに自由な言論の場が確保されているからです。(中略)本は世間を映す鏡。世間の裏も映す鏡。世の中がガタガタ落ち着きなく動いている時代、何を信用すべきか迷ったときには、ニュースと少しタイムラグのある書籍の中にこそ、価値のある情報が隠れている可能性が高いのです。』あー、こういう力強いお言葉をいただくだけでも、この本を読んだ甲斐があったというもんですdiamond


一番最初の章は政治ネタ。政治家の著作物から主義主張を探ってます。執筆当時、次期首相だった安部晋三氏の「美しい国」を称して『うるさいハエ(反自民党支持者)を追い払うためにひたすらハエ叩きを振り回した本』と書くくだりには笑ったーhappy02。なんか”美しい”タイトルの本だなぁ、と思っていたけど、そんな内容だったとは…。それにしてもいろんな政治家の著作を読み比べている中で、この時点で野田現首相の著作本を比較的よくできた政策論だと評してるあたり、さすが、ってカンジ(わたくしはノダは全く評価しませんがbleah)。ここでもやっぱり、メディアが無責任にバラまく政治家のイメージをまるっと信じちゃダメってことを言ってます。


しかし、え~?って思ったのは、環境問題について取り上げた項。ベストセラーになったアル・ゴア著「不都合な真実」に対抗するものとして、ここでは武田邦彦氏の著作をあげてたこと。武田氏って、少し前に、放射線汚染に関して「東北の農産物は、青酸カリがくっついてるようなもんだ」的発言をした人だわよねぇ?(農作物の残留放射線には青酸カリほどの速効性があるわけではないってイミでも間違ってると思うケド)地球温暖化問題へのカウンターとして出すのに適切な人だとは思えないけどなぁdown。今や地球温暖化の原因がCO2だけではないって説も出てきてるから、わたくしたちは注意深く考える必要があるってことですね。


でもやっぱり斎藤さんの視線eyeは、今回もハッflairとさせられるものであり、「そうか~、世の中のこういうことって、こういう風に読めるのか~」ってまたもや目からウロコfish。ありがとうです~happy01

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2011/11/02

「陶酔のパリ モンマルトル」

Img109現在、道立函館美術館eventで開催中の展覧会art。ポスターの絵柄がイイ雰囲気を醸し出してますね~good。大学時代の友人Tちゃんと一緒に行って参りました。サブタイトルは「「シャ・ノワール」をめぐるキャバレー文化と芸術家たち」。


世紀末のパリ、モンマルトルで一世を風靡したカフェ「シャ・ノワール(黒猫)」catに集まる芸術家たちの活動とその時代の風俗が一覧できる展覧会。彼らは「アンコエラン(支離滅裂な人々)派」と呼ばれ、はっきり行って悪ふざけに限りなく近い芸風なのねsmile。バカバカシいけどなんか面白い、的なcatface。中でも興味深かったのは「影絵」。この頃のカフェ文化の中で影絵が流行っていたなんて初めて知りましたflair。ちょうど少し前に世界で最も歴史の古い「イーピーシー」を観た後だったからヒジョーに面白かったですねhappy01。復元したフィルムも上映されてたんだけど、ゾウが出てきてウ○コするdashっつーもの。バカっぽいったらない。けどおかしい。当時のちっとスカした芸術家連中が、バカ笑いimpactしながら制作していたのが目に浮かぶようだわcoldsweats01


そしてこの時期、ジャポニズムが民衆的なレベルからものすごいブームだったってことがはっきりわかるもんですねぇ。わたくしの中でのイメージは、敏感で先鋭的な一部のアーティストが飛びついていたって感じだったんだけど、実はそんなもんではなかったのね~confident。パリっ子たちが押し寄せるカフェで上演される演目を知らせるパンフレットからしてすでにジャポニズムjapanesetea。ミュシャのヘタクソ版ってカンジbleahのものもあるんだけど、それでもかなりおシャレshine。リトグラフって技法がなんともいえない味を醸し出してるのよね。今こんなパンフが作られたらもったいなくて捨てられないワ。


これまでロートレックなんかはよく見てはいたけれど、こうして「キャバレー文化」を切り口に見てみると、「キャバレー」というものが、当時の文化に絶大な影響を及ぼしていたってことがよくわかったわー。面白いですbell


会場内に、「シャ・ノワール」の看板を模したものが吊り下げられたんだけど、それがものすごーくカッコよくてlovely、思わずハズして家に持って帰りそうになったわ~run

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