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2011/11/18

「赤と黒(上・下)」

世界の古典を読むシリーズ第4弾くらい、スタンダール著、野崎歓氏訳book。いや~、読みづらかった~rain、ってか、教養のないわたくし、ぶっちゃけ半分もそのおもしろさが理解できてない気がするぅweep


また例によって、最初新潮文庫で読み始めたんだけど、なんかものすごく読みづらくて、最初の数ページをもって、話題の光文社古典新訳文庫に乗り換えてみたtrain。でもこっちも訳文が日本語なのに、何度読んでもなに言ってんのかよくわからんbearing、という箇所がいたるところにcoldsweats02、といった困った事態に。しかし、仕方がないので、意味不明なところはまぁ、それはそれとして読みとばしていってみたのね。で、下巻の中程までいったあたりで偶然、この「野崎歓・訳」が「誤訳のデパートbuilding」であるとして数年前に論争が起こってたシロモノだったっつーことがわかりまして、わたくし、萎えましたdown。下訳を、フランス語の基礎すらなっとらん&日本語もようあやつれん学生らにマルナゲドンして、そのまま出しちまったのではないかと。しかし、もうここまで来ちゃったもんは仕方がない。最後まで読みましたよ。えらいsign01わたくしsign03


まず、何がわかんねぇって、舞台となってる1830年代のフランスの政治状況及び世情だわね。ナポレオンが失脚bombして王政復古crownがなった時代。だいたいの流れはわかるけど、小説の中でしばしば登場人物が政治について語るんだけど、細かすぎて何をどう言ってんのか、それが何を意味してんのか、全然わかんないtyphoon。巻末の解説を読んで、はぁー、そーだったんスかーってカンジgawk


それと、当時のフランス人のそれぞれの階級の人間がどういう思想を持つもんなのか、もよくわかんない。ここって、主人公ジュリヤン・ソレルくんの行動のモチベーションになる重要な部分なので、わたくし、まるっと理解不能状態に陥ったに等しいわけです。トホホweep


この小説は、階級社会を美貌と才覚でもってのし上がろうとする青年の栄光upと挫折downの物語って聞いてた気がするけど、少なくともこの訳文からは、「ギラギラthunder野望を抱く青年thunder」って印象は全くといっていいほど受けなかった。むしろただ頭デッカチな世間知らずで幼児なみのナイーブさを持つ青年が、そのアンバランスな危うい魅力heartにヤラれちゃった周りの人たちによってあれよあれよと引き立てられ、本人もカン違いしてちょっと策を弄してみたりしてラッキー人生scissorsを歩んでいたけど、結局階級の壁にブチ当たって玉砕impact、ってハナシかと。あれ、ミもフタもなくなっちゃったcoldsweats01


この小説のモデルとなった事件を取り上げた「法廷新聞」の一節『立派な教育を受けながら、貧しさゆえに働かざるを得ず、窮乏に追い込まれている青年たちこそ「意志の力」がある。これからの偉大な人物はすべて、ラファルグ氏(嫉妬に狂って愛人を射殺し、自殺を図るも失敗した家具職人)の属する階級から生まれるだろう。』にスタンダールは感動したという。こういう逸話には知識階級の偽善的な浅薄さを感じちゃうのよねgawk。貴族階級はバカだけど、下層階級の賢い若者は気高い魂を持ってんだよ、みたいな。まぁ、時代思想の限界ってもんなんでしょうがchick


とはいえ、ジュリヤンくんのそれは、「魂の葛藤」というほど気高いもんでもないようなthink。確かにラスト、死を目前にしてからは哲学的な思索を繰り広げるんだけど、それもなんだか己に酔ってるwine芝居がかったウソくささが漂ってるカンジcloud。彼は毎日ひたすら頭の中であーでもないこーでもないと考えをこねくり回してるんだけど、その結果の行動は計算高いyen、という程のもんでもない。野望に燃え、やってやるゼーッimpactsign01ってコブシpunchを振りあげるのだって、常に頭の中だ。ただ、出版当時(1830年)としては、下層階級の人間がこんな頭を持ってるってことをテーマとすること自体ショッキングなことだった、ってことなのかナwobbly?。


そんなわけで、その時代のリアリティを学ぶにはすばらしい資料なんだろうけど、現代人としてこの小説を楽しむには、マザコンだったスタンダールの、聖母のごときshineレナール夫人を描く筆致penをなめるように堪能すべし、ってあたりかしらbleah


あぁ、わたくしが世界の古典をこれほどまで踏んづけてfootしまうのも、ひとえによく意味のわからん訳文のせいangry、ということにしとこぉーっとsmile

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