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2011年12月

2011/12/29

「第三の女」(2011年12月2日放映)

ぎゃ~、ラストシーン、イタすぎ~~~~shock。敬愛する作家、夏樹静子さんの作家40年記念の2ドラtv


主演の村上弘明さんが、2ドラ常連の輝く美女優さんたちrougeと繰り広げるミステリーmist。やっぱり夏樹静子作品は面白いワ~happy02。しかしッsign01この作品、演出センスイマイチっつーか、何かヘンdown


その最たるものがラストシーンthunder。物語の冒頭とリンクするパリのお洒落なカフェcafeで待ち合わせる二人、村上さんと菊川怜さん。村上さんの不自然な黒メガネeyeglassと、顔のデカいimpact菊川さんのバカデカイ帽子。そんなバランスの悪いふたりがムードたっぷりheart01に片手を持ち上げて挨拶しあうpaper…ところにフレンチジャズ(?)が流れ………って、パリのカフェで東洋人が何もったいぶってカッコつけとんじゃ……sweat02な、もう思いっきりこっぱずかしい演出sweat01。二人の背景にいたカフェの客役の男性が口元を隠してるのは、きっと笑いを隠すために違いないsmile


村上さんの、「パリの妖しい一夜heart02の女kissmark」を我を忘れるくらいに追い求める姿は、オトコのバカさ加減を滑稽に表現していてカワイイくらいchick。村上さんってかなり不器用な役者さんのようだけど、その無骨さがいいのかもね~wink。そして、高橋かおりさん、秋本奈緒美さん、小沢真珠さんたちはシットリとした女の美しさで輝いてたわ~shine。で、モンダイの菊川さんも最初の登場シーンは、箱根の爽やかな空気感cloverをまとった初々しい可憐な雰囲気で良かったんだけどねぇ~coldsweats01。ヘンなアヤをつけっから笑いモンhappy02になっちゃうのよ~~weep


演出はことほど左様に、なにやらチクハグ感と不自然さが満載だったけど、劇中音楽の選曲は良かったワ~note

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2011/12/26

「高台の家」

松本清張氏著、表題作のほか「獄衣のない女囚」の2つの中編を収録した文庫book。いずれも1970年代と思われる時代の日本社会の一断片がのぞきみられるeyeところが興味深かったワsmile


特に「獄衣のない女囚」は、女だけのアパートで発生した殺人事件が扱われてるんだけど、当時のいわゆる“ハイミス”やら未亡人たちやらがどんな風に社会のなかにあったか、がわかる作品flair。ヒジョーに興味深いものがあるわねぇcatface


おそらくこの時代、30代以上で自立していた女性なんて、得体の知れない生き物と目されていたのではないかって気がするけど、この女だけのアパートに住まう女性たちは、自分の力で金dollarを稼ぎ、狭い部屋を自分の好みのもので飾り立てつつdiamond、とても慎ましやかに生活していたようですね。しかし、隣の男だけのアパートに週末毎に出入りする女たちを胡散臭く横目で眺めてるあたりは、やっぱりかわいらしくもあってwink


一応「悪女」を描いてる作品で、確かに犯人がその女性たちなんだけど、松本氏の描写は決してヤなカンジではなく、むしろ彼女たちのしたたかさを半ば賞賛shineするかの如し。「オンナって、マジスゲーよなぁ…coldsweats02」的な。概して松本作品に登場する女性たちって、芯の通った気高き佳人が多いのよhappy01。わたくしが松本作品を好きな理由のひとつはそんなとこにもあるのよね。


でもほんとに、1970年代の女性たちって「…ですわ。」「…ですのよ。」なんて言葉でお話なさってたのかしらthink

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2011/12/22

「ダイイング・アイ」

東野圭吾氏2007年刊行のサスペンスものbook


毎年膨大な数にのぼる交通事故死亡者。そして人が亡くなっているのにもかかわらず、加害者への軽い刑罰。この不条理を東野氏の一分野である、ファンタジックかつオカルティックに描いた作品。


読み終わってみれば、重めなテーマをエンターテインメントに傾けて描いてるせいで、焦点がぼやけたカンジthink。内容的にもありがち系。なんだけど、なにせ、ただ今驀進中の人気作家、描き方がとにかくウマいのよねーgood。ナゾの美女、失踪する恋人、交通事故の真相、バラバラのピースをラストにピタッとハメる筆使いpenが相変わらずお上手ですdiamond。ただし、記憶喪失ってゆー反則技はあるけどdown


主人公の前に現れるナゾの美女がものすごーくミステリアスmistで、やたらセクスィーkissmarkでやたらヤリまくりcoldsweats01。この、東野氏にしては割とめずらしいえっちシーンが、全体においてどういう意味を持つのかイマイチよくわかんなかったわtyphoon。加害者である男を性的に征服する勝利感なのか、ナゾの美女の“異常性”あるいは“不可解性”の発露なのか、はたまた単なるウハウハ読者サービスなのかsmile


しかし、帯にあった『東野圭吾だから書きえた「悪い奴ら」』は、本家と比べると残念ながらコツブchickちゃんだったわね。

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2011/12/19

「犯罪小説家」

雫井脩介氏の2008年刊のサスペンスものbook。相変わらず強力なリーダビリティーで一気読みdash


雫井さんの著作は、「犯人に告ぐ」がヒットするだいぶん前からサスペンスものは結構好きで読んでました。「虚貌」とか「火の粉」あたりの、めちゃ感じの良かった人がだんだん常軌を逸していく気色悪さshockを描かせたら、もうページをめくる手が止まりません的ウマさがあってgood。まぁ、内容的には「そりゃ、ありえないダロgawk。」ってカンジではありますが、そんなのフィクションなんだからなんでもアリだッsign01punchってなコトでひとつ。


これもそんな流れにある作品で、「コイツ、アヤシい~think」っていうわたくしのネライが、「あれ?こっちのオトコ?」「やっぱ、コイツ?」「いや、そー見せかけてやっぱこっち。」「いやいやそれじゃあまりにあからさまだ。やっぱコイツ。」ってな調子で三転四転五転…recycle。いつものように振り回されました。ツカレタ~coldsweats01


この作品でも、人気脚本家として登場する小野川なる人物が、病的な厚かましさでグリグリくるtyphoonあたりが、もーモーレツにイイカンジheart01。テーマ的には少々深いものもありますが、ここはやはり著者の筆penのスベリに身をゆだねる快感にヒタるのがよろしいかとcatface

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2011/12/15

「館島」

今をトキメク東川篤哉氏、2005年刊の長編ミステリーbook。いや、なかなかヤリますね~good


いつも騙される文庫裏表紙のうたい文句『驚愕のトリックが炸裂する本格ミステリ!に、ほとんど間違いなかったワーhappy02。大がかりなトリック、ほんとによく考えられてマスfuji。まぁ実際にそれが実現可能かどうかはわかんないけどcoldsweats01


美女私立探偵と青年刑事との掛け合いも例によってちょっと古くさいながら、まぁ笑えるし、それでいていささか天然のこの美女探偵がラストで見せる謎解きの鮮やかさshineとの落差もナイスdiamond


小話系の作家かと思ってたけど、ちょっと東川さん、見直したワbleah

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2011/12/11

「脱原発社会を創る30人の提言」

うーむ、はっきり言って期待ハズレthink。だって、具体的提言がほとんどないんだもん。まぁ、言論人とか文化人さんってヒトたちの、これまで口をぬぐって来たことに対する反省の弁はいいとしても、被災地に自分はこんだけ貢献した的な自慢も混じっちゃってるあたりがいかにも怪しいしぃdown


「30人の提言」と題されてるけど、その半分くらいは、要は「あんたたち、意識を変えなさい」ってことなのよ。そんなもん、もうわかってるっつーの。あとは、「いかに原発はよくないか、東電と国はダメか、放射線汚染がひどいか」、を述べてるだけ。それもわかった。「コスト的に原発が優れているというのはウソ、原発を全部止めても実は大丈夫、自然エネルギーでの供給は十分に可能性がある」。なるほど、そうだったのかflair。じゃあ、そうしましょうよsign01…んで、わたくしたちはどうすればいいの?


この本では、政治に関する提言がひとつもない。これは意図的なものなんだろうか?国を動かすには金が必要なわけで、いや、ワイロとかそういう金じゃなくて、どこにどう国家予算をつけるか、によって国のあり方は変わる。「こういう社会にする」というビジョンは、予算によって実現する。では、予算は誰が決めるのか?国会議員ですね。では議員は誰が決めるのか?それはわたくしたちですね。わたくしたちの望む社会を実行する議員を、選挙で選ぶことが出来るわけです。そのところがずっぽり抜けてるのはどういうわけなんでしょうか?政治なんかに期待するのはバカだ、ってことなんでしょうか?


世田谷区長の保坂展人氏が、『脱原発は政治的テーマではない』と書かれているけれど、わたくしにはその意味がわからない。今こそそれをテーマにすべきなのでは?それって、日本のエネルギー政策と同時に国内の過疎地についての問題ですよね?原発事故後、北海道の岩内町という泊原発の隣町の町長選挙があり、原発推進派の現町長が再選されました。立候補締め切りぎりぎりまで対立候補が現れず、これではいかんと立ったのが共産党の候補者。4分の1の票を獲得した事実を、保坂さんはどう読むんでしょうね?脱原発は、首都圏で便利な生活をほんの少し我慢すればいい人たちにとってはごく当然の選択ってことなんでしょうか?


提言のなかには、ヒステリックに国と東電にすべての損害賠償を要求するものもありました。東電はともかく、国に賠償させてもおサイフの中身は結局は国民の税金ですよ。東電をつぶさぬよう救う金も税金。野田某らの懐は痛くもかゆくもない。そこに身を切るような責任感も当事者意識も生まれるわけがない。ゴミ同然の議員たちが一番畏れるのは、落選して「タダの人」になること。これだけ脱原発を「提言」するんなら、「わたくしたちが望む社会を実現させない議員は必要なし。」ってなことを言う人がひとりはいるかと思ったら、皆無だったワ。


まぁ、残念ながら、日本がこんなどうしようもない国になり果てているのも、国民の選択の結果なのよねぇ~weep

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2011/12/07

「エロイカより愛をこめて 37巻」

「No.22聖ヨハネの帰還 Part.3」。ビザンチンの至宝をめぐる伯爵とミッションを完遂せんとする少佐のクンズホグレツtyphoonの大立ち回りはまだまだ続くー、ってカンジですねぇ~happy01


今回はイタリア、ドイツの各地を目まぐるしく移動するairplane忙しい展開。でも各地の美しさを例によって繊細なペン遣いpenで描出していて眼福~heart01。ベネツィアの水の都ぶり、15Pの水浸しになったサン・マルコ広場の美しさよ~(って書くと、全然美しくないわねぇ、おかしいわ…coldsweats01)。


宝塚ファンにはおなじみの皇妃エリザベートさんも登場crown。イタリアのトリエステの駅前広場に銅像が建てられているよし。長くハプスブルクの保護領だったせいでイタリアでありながら中欧の雰囲気を持つ街だそうですcute。我らが少佐にかかると、エリザベートさんも『放浪癖のある職務放棄の困ったヨメさん』となるわけね(爆sign01)。


しかし、その強面少佐もイタリアンマフィアのボロボロンテさんには翻弄されまくり。そんな少佐のお姿もちょっとカワイくってナイスchick。もっとやっちゃえーッsmilesign03


冷戦が終了したものの、NATOとロシアの旧KGBはいまだにお互い警戒し合ってimpact、同じ方向性の任務でも、コドモのように相手を出し抜こうとしつつ、でもなんとなく部下同士のやりとりがホンワカspaしてるのよね~。今回はこれまで何となく人間性が感じられなかったミーシャの部下たちがラブリーpenguinだったりして。


さて、わたくしが今回最もウケたhappy02シーン。167ページ、4コマ目。「白クマ」と話し合った部長が電話で少佐に、ロシア情報機関に協力するよう指令を出すと、少佐が『おれに指図せんでください。』…って、あんた、部下じゃんimpacthappy02


で、わたくし、意味がイマイチよくわかんないシーンもあったのよね。68ページ、2コマ目、ボロボロンテさんについて少佐が部長に説明した後の部長のひとりごと『少佐に熱い友情を押しつけてよいのはわしだけなのだっ』って、つまり、部長も少佐のことが好きheart04ってことなの?複雑な「男心」なのね~coldsweats02


あぁ、それにしてもジェームズ君が女のコに変装するとどーしてこーもカワイイのかしら~ribbon(132ページ4コマ目)。とてもゴミ男とは思えないぃ~catface

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2011/12/04

「ルポ 下北核半島」

ルポライター鎌田慧氏と東奥日報記者、斉藤光政氏の共著book。前半は鎌田氏による原発立地エリアとしての下北、後半は斉藤氏による米軍基地エリアとしての下北、それぞれについて書かれたもの。いや~かなりショックでした…coldsweats02


函館から20~30kmの距離にある下北半島。ここに世界史上最悪の原発(大間)が建設されようとしていること、高レベル核廃棄物を保管する場所(六ヶ所)があるということ、世界最高レベルの戦闘能力を持つ米軍基地(三沢)があるということ。世の中の見たくない部分がこの下北に押し付けられているという事実typhoon


大間原発も六ヶ所村も三沢基地も名前はよく聞いていたけれど、初めてその実態を知りました。六ヶ所も東通も三沢も、地図上のどこにあるかも知らなかったsweat01。いかに関心がなかったかの証左。ほんとうにダメなわたくしweep


大間で、たったひとり反対運動をされていた熊谷あさ子さんのことは聞いたことがありました。どんだけ“えらい人”が来ても決して首を縦に振らなかった意思の人shinediamondshine。具体的なエピソードを読むと本当にスカッfujiとします。でも狭い社会でどれほどイヤな思いをされたことでしょう…crying。今は娘さんとお孫さんが意志を継いで頑張っていますrock。わたくし、むちゃ応援しますclub。3.11の青森も停電で真っ暗な中、自然エネルギーで維持している「あさこはうす」(娘さんとお孫さんが暮らしているログハウス)だけは光が灯りflair、「母が貫いた意思は決して間違いではなかったと知った」と娘さんが話していたといいますcrown


そして、わたくしほとんどっていうか、沖縄以外全然関心がなかった米軍基地については、もーほんとーにビックリしましたよimpact。三沢って、スゴイことになってたんだ…。ほとんど直接的に日本がイラク戦争に加担してたんじゃん…sweat02


斉藤さんの取材と執筆により、日本が米軍基地敷設地として置かれている立場が非常によく理解できました。確かに「何か」あってもアメリカは日本を助ける気なんかない、とはよく言われているけれども、だから「出てけ!」とも、そう簡単には言えないのだ、ということがわかってしまひました。冷戦時代とは違い、複雑な世界情勢が簡単な解釈を許さなくなってきているというのが現状でtyphoon


だけど、原発にしろ基地にしろ、アメリカとの関係でこんなことになってるのが本質で、でもせめて原発問題だけは、日本政府よ、も少し賢く対処していただきたいpunch、と思うわけです。日本にとって、本当に大切なことは何なのか、とthink


再び、鎌田氏の『無関心は加担であり、共謀である。』という言葉は、ぐっさり胸に突き刺さるものですthunder。ほんとにその通りダ…bearing

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2011/12/02

「廃院のミカエル」

2010年刊、篠田節子さんの“外国宗教もの”シリーズbook。「ホーラ」と同系列でわたくし的にはやっぱりダメなカテゴリーng


同じ宗教ものでも仏教系ならハゲシく共感できるのに(わたくし、別に仏教徒でもないし、知識としてはキリスト教系にも興味は大いにあるんだけど…think)、なぜが篠田さんのこのカテゴリーは全然受け付けないのよねrain


この作品でも、オカルトちっくな非合理的幻覚シーンはそりゃもー、相変わらず圧倒的な描写力penだし、わたくしもこういうファンタジー系はキライではない、ってかむしろ好きな方なんだけど、なんかこー、シックリこないのよ~down。たぶん、それは主人公が日本人だからだと思う。


今作も舞台はギリシアで、宗教的にはギリシア正教。にわか勉強によれば、ギリシア正教の教会は「記憶する」ところだという。つまり、小説の登場人物たちが見る幻覚は、彼や彼女の心の中に閉じこめた苦しい「記憶」が、その教会や修道院での狂信的な宗教的「記憶」と結びついたものである、ってことなんだと思うけど、どーにもそれが“平べったい顔族”spaと絡み合うとは思えないのよtyphoon。なんかすっごくウソっぽい。血液中に宗教のDNAがない日本人がそこまで影響されるものか、とmist


大好きな篠田さんだけど、これほど共感できないカテゴリーがあるってのも、逆に不思議で面白いワcoldsweats01

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