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2011/12/26

「高台の家」

松本清張氏著、表題作のほか「獄衣のない女囚」の2つの中編を収録した文庫book。いずれも1970年代と思われる時代の日本社会の一断片がのぞきみられるeyeところが興味深かったワsmile


特に「獄衣のない女囚」は、女だけのアパートで発生した殺人事件が扱われてるんだけど、当時のいわゆる“ハイミス”やら未亡人たちやらがどんな風に社会のなかにあったか、がわかる作品flair。ヒジョーに興味深いものがあるわねぇcatface


おそらくこの時代、30代以上で自立していた女性なんて、得体の知れない生き物と目されていたのではないかって気がするけど、この女だけのアパートに住まう女性たちは、自分の力で金dollarを稼ぎ、狭い部屋を自分の好みのもので飾り立てつつdiamond、とても慎ましやかに生活していたようですね。しかし、隣の男だけのアパートに週末毎に出入りする女たちを胡散臭く横目で眺めてるあたりは、やっぱりかわいらしくもあってwink


一応「悪女」を描いてる作品で、確かに犯人がその女性たちなんだけど、松本氏の描写は決してヤなカンジではなく、むしろ彼女たちのしたたかさを半ば賞賛shineするかの如し。「オンナって、マジスゲーよなぁ…coldsweats02」的な。概して松本作品に登場する女性たちって、芯の通った気高き佳人が多いのよhappy01。わたくしが松本作品を好きな理由のひとつはそんなとこにもあるのよね。


でもほんとに、1970年代の女性たちって「…ですわ。」「…ですのよ。」なんて言葉でお話なさってたのかしらthink

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