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2012/02/09

「無痛」

久坂部羊氏の2006年刊の長編book。いやはや、相変わらず異様な医療ミステリーものだわね~coldsweats02。だいぶん落ち着いた感はあるけど。ん?やっぱ全然落ち着いてないかsmile


これまでの作品と同じように、現在の医療への逆説的批評精神を発揮する内容で、今作では「混合診療」がひとつのテーマになってるのね。今、TPP問題にからんで話題になってるけど。


そしてもうひとつのテーマが、「人間にとって痛みとは?」というかなり根源的な問い。登場人物のひとりが「痛みの感覚を持たない」という先天性無痛症という設定なんだけど、彼の描き方が何とも言えず、哀しいのweep。この人物、違った角度から捉える作品にしたらもしかすると大傑作になりそうなカンジgood


で、この2つのテーマにおいて狂信的に活動する、久坂部作品特有の超ハイテンションupキャラが、白神医師hospital。でも残念なことに、彼は主役ではないのでなんか中途半端で終わっちゃった~。自閉症の少女サトミとのエピソードなんかもハショり過ぎだし、っていうより無くてもよかったかも、なカンジbearing。本物の主人公、天才的能力を持つペシミスト為頼医師を自分の病院に引き入れたかったようなんだけど、本当は彼をどうしたかったのかもあいまいな説明で終わってたしなぁtyphoon


でも、無痛症の男イバラの“解剖シーン”は圧巻impactsign01久坂部さん、やったことあんのーッsign02ってくらいshock。…あ、でも昔はこういう手術もあったのか…sweat02。いや~、このシーンは、医師である作家の知識と想像力をミックスしたオリジナリティあふるるものだったわー。スゴイですdash


主人公為頼医師が沸点の低い人だから、全体的に落ち着いた印象ではあったけれど、わたくし、久坂部さんのチョーハイテンションupキャラがお気に入りなので、次も期待してますsign01

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