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2012/02/16

「絶望の国の幸福な若者たち」

東大大学院博士課程で社会学を専攻しつつ、マーケティングやIT戦略立案もする会社の執行役員でもある、らしい古市憲寿氏26歳の著作book。なんだか読後、たまらなく哀しくなっちゃっいましたヨ…weep


内閣府の「国民生活に関する世論調査」によると、2010年の時点で20代の70.5%が現在の生活に「満足」していると答えている。格差社会や世代間格差と言われながら、日本の若者の七割が今の生活に満足しているのだ。』この著作はここから、データやフィールドワークの結果を並べつつ、若者とナショナリズム、国家について広く眺め渡しながら、「今の若者は覇気がない」だの「内向きだ」だのと自分たちの単なる印象でのたまうおやぢたちとは違った、非常に説得力のある若者論を展開しています(もっとも、著者は、あまりにも現在の「若者」は多様化し過ぎていて、「若者論」はもはや成り立たないと言っているんだけれど)。


確かにわたくしも、この調査結果を見た時「ああ、なんて今の若者はカワイソーなのーッ?こんなに自分たちにキビしい世の中に生きてるのに、そしてキミらより上の世代はアホみたいにやたらイイ思いをしてきたってーのに、こんなレベルで満足してるなんて…weep。」って、バブル世代のわたくし、上から目線eyeで思ってしまった。でも、それってオロカな思い上がりだったのね~sad


この著作を最後まで読むと、彼らがあまりにもモノを知らずせまーい視野のなかで「満足」って思っているっていうわけでは全然なくて、実はもはや達観しまくっちゃってるっていうか、「絶望の国」に生きるためにはそう思わざるを得ないってことがわかってくるのよthink。「不満」であるというのは、未来に希望があると思えるからこそである、と。


現在26歳の筆者が書いているように、とてもじゃないが未来に希望なんかない日本という「国」がぶっちゃけ、なくなっちゃっても別に構わない、ただ自分たちがひとりの人間として生きていければそれでいい、というのは全くその通りなのかも知れない。そして、逆にそう思える今の若者は、上の世代の人間よりもっとずっとしたたかに、しなやかに、どんな世の中になったとしても生き延びて行けるような気がするdiamond


少なくとも、今のこんな世の中を作ったおやぢらで「いまどきの若いモンは…」なんてホザいてるようなのは、何かあった時には真っ先に思考停止してオシマイdangerになっちゃうでしょう(今現在、実際そうなってるし)gawk。ま、日本史上“最もアホな若者”だったわたくしたちバブル世代は問題外だケドdownsmile


こないだ放映されてたワイドショーtvでは、今日本では超高額商品yenやサービスの売れ行きが前年比大幅な伸びupwardrightを示しているとか言ってた。それを「新消費社会の到来か!?」とか脳天気spaに報告してたんだけど、テレビ業界さん、そんなに浮かれてていいのかなぁ~?

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