「…from Bach」バッハからほとばしる音楽たち
いや~またしても八條美奈子先生、ヤッてくれましたッ
ってかヤリすぎッ
もー感服ですッ
昨日、キタラ小ホールで開催されたKitaraアーティスト・サポートプログラム第1回コラボレーション・リサイタル。北海道作曲家協会が主催して、北海道ゆかりの作曲家と演奏家が芸術上タイマンバトルを繰り広げちゃうというヒジョーにスリリング
な企画なんですが、やる方は相当タイヘンだと思います
。バッハのフルートソナタロ短調と、それにインスパイアされて出来た本邦初演の新曲を3曲、その他に3曲
。もー八條先生、ドM決定
。
新曲3曲のうち、一番気に入ったのは「纏~MA・TO・U~」かな。聞きやすい曲でした。始まりは印象派のようで途中からはジャズみたいになって。旋律も美しかったです
。他の2曲は現代音楽だったのでわたくし的には難しかった
。杉山氏がご自分の曲について「私にしかわからない。私のための演奏。」と言われてましたが、それを聞いてわたくし、腑に落ちるものがありました
。もしかしてこれが現代音楽曲の本質なのではないかと
。
しかし、現代音楽に特徴的な特殊奏法というのは面白いですね。シャリーノの曲(「魔法」は魔法でもどっちかってーと「黒魔術」?)は、いったいどうやって演奏しているのかわからないところだらけで
。舌?吸い込み?だけどフルートに関してはゼッタイ尺八の影響がありますよね?学生時代と、社会人になっても数年邦楽をやったわたくしにとってはおなじみの楽器ですが、ここにもジャポニズムの影響があるのではないかと思うんですけども
。
ラストの元ネタ、バッハのフルートソナタはサスガでした。美しく明朗、端正でいて深みと幅を感じました
。第2楽章は美しすぎてウルウル…
。チェンバロもナマ音は初めて聴きましたが、一気に18世紀へ連れて行かれますね
。明楽みゆきさんのお衣裳もステキでした~
。
お衣裳と言えば、前半の八條先生は白のシンプルなドレス。後頭部を高く結い上げ下は巻髪ふんわり。まるで音楽のミューズが舞い降りたかのよう
。カワイイ~
。後半の黒のドレスでは、な、なんと
わたくしの制作したネックレスを合わせてくださっていましたッ
こんな大舞台
に連れて行ってくださって大感激
。先生、ありがとうございますッ
そのほかのわたくしのツボ。北海道作曲家協会会長の八木幸三氏は、北海道新聞の札響評
では結構キビしい物言いでコワモテおぢさんだと思っていたら
、MCは意外とフレンドリー
。そして作曲家二宮毅氏のお話、面白かったですねぇ、八木さんにぶった切られて
ましたが
。韓流スター風ルックスで学校ではモテモテ
先生
?
アンコールでは、一時期先生のお弟子さんで現在作曲を勉強中という方のコンクール入選作を演奏されました。これまたなかなかに難解な曲(わたくしにとっては、ということですが
)でしたが、先生の想い
だけは受け取れた、と思います…
。というか思いたい
。
それにしても、前半1曲目のJ・Sバッハ/グノーから4曲目のサルヴァトーレ・シャリーノ、思えば遠くに来たもんだ的この隔世感。音楽の可能性は無限ですね~
。
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