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2012/07/21

NHKスぺシャル(7月21日放映)

タイトル「メルトダウン 連鎖の真相」。もーめちゃめちゃコワかった~~~shock。ってか、現在も進行形の問題なんだけどもthink


福島第一原発の事故原因を、現場で対応にあたっていた大勢の東電職員からの取材を通してNHKが独自に追及したもので、国会事故調をはじめとするいろんな報告書ではほとんど言及されていないものについて、非常に重要な問題提起を行っていて、これぞ報道機関のお仕事ッsign01よくやったッsign01っていう内容。


水素爆発を起こした1号機と3号機よりも、見た目一番被害がなさそうに見える2号機が実は一番ヤバかった、というのをところどころ再現ドラマを挟みつつ解説。冷却装置が使えなくなり格納容器内の圧力を逃がして注水しなければならないところ、その圧力を逃す装置が、最も必要な局面においてより使い難くなるという構造上の問題で働かなくなったという事実、そして最後の手段であるベント作業において、バルブを開けるための装置も機能しなかったという事実。ここに事故の被害を更に拡大させた原因があった、というのが番組の主旨。


東電はいまだに地震の影響は認めていないけれど、ベント作業のためのバルブが機能しなかった原因は、バルブを開けるための空気を送り込む配管(直径5cmくらい)が、耐震強度がCレベル(最高はA)だったため地震により破損したのではないか、と番組では指摘している。格納容器内部の圧力が異常に高いままだった2号機は、衝撃が内部で起こった後圧力がゼロになったが、そこで「いったい何が起こっていたのか」、いまだに誰もわからないという恐ろしい事実。恐らくその時、格納容器から大量の放射性物質が噴出していたのではないかと考えられているようだ。そして、耐震レベルが低かったため破損した可能性がある配管についても、内部での調査ができないためその検証も行われていないというこれまた恐ろしい事実。


つまり、事故が起こってみないとわからなかったことが、「安全神話」を成り立たせる装置にあったということなわけで、事故の影響の深刻さを鑑みれば、人類は原子力を扱っちゃダメだっつーことだ。身の程を知れってことだね。


そしてもうひとつダメダメだったのが、必要な物資を放射性物質に汚染された地域に運ぶシステムが全く出来ていなかったこと。必要なバッテリーが原発から50㎞地点で足止めされていたらしい。ここでアメリカでの取材内容が差し挟まれるんだけど、原発は事故があるものだという想定の元、原発立地州や外部の民間企業などとも連携したシステムをガッチリ作っている。


死の恐怖を抱えながら、この最大級の緊急事態になぜ安全装置が働かないのか全く理解できないまま最大限の努力をされていた現場の作業員たちや、自衛隊員、消防隊員らの働きは敬意に値するのは間違いなくて、もう明らかに彼らは犠牲者だ。


原子炉冷却のために上空からヘリで水をまき散らしている映像を見た時の「なんじゃ、こりゃ。」的な思いは、1年以上経った今でも払拭されていない。どころか「やっぱりか。」が強化され続けている。事故原因も突き詰めないまま「安全です」と言い、万が一事故が起こった時の準備も相変わらず一切しないまま原発を再稼働させるおめでたい国ニッポン。この番組を見た後改めて、日本には原発を動かす資格が全くないってことを確信しました。日本の総理大臣の「私の責任」とやらには、ゼンゼンマッタク何の意味もないです、残念ながら。

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