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2012/09/09

「この絵、どこがすごいの?」

フリーライター・佐藤晃子氏による絵の見方の解説本book。サブタイトルは「名画のひみつと鑑賞のルール」。


これまでわたくし、西洋絵画についてはシロートながらいろいろ読んで少しばかり学んできたけど、日本画japaneseteaについては知らないことだらけだったので、この本の後半、日本画の解説はキョーミ深かった~good


日本でも、西洋と同じように工房のようなもので制作されていたらしく、近赤外線で作品を撮影cameraしてみると朱色だけで20カ所以上、塗る色artを指定する書き込みが見つかったそうで。アニメのセル画の色指定みたい~happy02


また、江戸中期に円山応挙が出るまでは写生pencilによる「絵画」という考え方がなかったそうな。それはあくまで忘備録的なもので、はなびらtulipが何枚、程度の価値しかなかった。それまでは師匠の手本をもとに描くのがあたりまえだったらしい。書道の手習いみたいなもんかなーconfident。どちらかと言えば日本の絵画は「コラージュ」的なものが昔からお得意なのかも知れないわね~hairsalon。意図せず最初っから現代美術の精神でもって作品が作られていたんだとしたら、昔の日本人ってスゴいかもimpact


画家さんエピソードでは、葛飾北斎の含蓄あるお言葉が印象的でした。『90歳で亡くなるまぎわに「もう5年あれば、本物の絵描きになれるのに」とつぶやいた話は有名です。』って、…90歳までになれないもんは、あと5年やってもなれないとも言う?いや、きっと人生91年目から見える景色はまた一段と奥深きものであるfuji、ということですね。はぁぁdash


西洋美術史は前の時代へのアンチテーゼngが常にあって、流れを把握するのは割とカンタンなんだけど、日本の美術はこれがまたよくわかんないのよねーtyphoon。なんかメリハリがないっつーかcoldsweats01。ひとつひとつの作品の解説もまぁいいと思うけど、やっぱり日本の美術史の流れを俯瞰して、その流れのなかでこの作品はこう位置しているとか、そういうカンジの一般人向け解説書がほしいなぁthink

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