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2012/11/05

「花嫁」

芥川賞作家、青山七恵さん著book。面白かったけど、よくある構成かなthink


主人公は父、母、長男、長女の4人家族。長男に嫁が来ることになった。それをきっかけにして、この「家族」が物理的にバラバラになるっつー展開なんだけど、1章ごとにそれぞれの独白や手紙の形でこれまで隠されてきた秘密secretや想いが描かれていき、読者は「おおー、そーだったのかー。人間ってわかんないものね~。」とシミジミ思う、って流れですねhappy01


たとえば、親の愛情をたっぷり浴びて育てられた娘が語る父、母、兄のイメージと、その後に続くそれぞれの語りから受けるイメージとのズレthunder。その違いにハッcoldsweats02とさせられる。それは、父(夫)、母(妻)、兄(長男)それぞれから語られる相手像の場合も同様で、ひとりの人間というものは、これほどまでに奥深く幅広いwaveものなのだ、と改めて気付かされるflairのよね~。


特にこの家族のキーkeyだった母(妻)が、長男の嫁に宛てて書く「旧花嫁」の章は圧巻fuji。お嬢様育ちでありながら(しかしイロイロあって実家とは絶縁状態)、しっかり者の妻であり思慮深く優しい母というイメージだったのが、この手紙によって彼女の心の奥底に潜む苦悩と煩悶が露わになっていく過程はちょっとドキドキするcoldsweats02。「花嫁」なんていうふんわりribbonしたコトバとはウラハラのドロドロtyphoon


しかしながらこの母(妻)ってのは、親からの「愛情がたっぷり」過ぎる故に苦悩するっていう人物なんだけど、それが結局のところ、こういう「家族」(子どもの目からみると「愛情たっぷり」の幸せな家族なんだけど実は…)をつくりあげたってことで、ものすごい功労賞的なもの(なんて簡単に言っちゃったら彼女は激怒annoyするカモ)があったってところに、この作品のオリジナリティがあるカンジgood


それにしても、この長女、ハナにつく不愉快オンナッangrypunchimpactsign01

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