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2013年1月

2013/01/29

「ユリゴコロ」

沼田まほかる氏の書き下ろし長編book。独特のテイストだけど面白かったgood。Tちゃんが貸してくれたもの。


前に読んだ「九月が永遠に続けば」は、インモラルの中身がわたくしの好みじゃなかったngので(別にインモラルな内容がダメだっつーわけではないわよ)、冒頭から出てくる「手記」の内容に、何とも言えないいや~なカンジdespairがしたんだけど、意外や意外、ラストはちょっとナミダしてしまいましたweep


一読、「こんなの、ありえない」なんだけど、その中に普遍的なものが潜んでいる。知っているような気になってるけど実は何もわかってなかった家族の姿。自分の出生や親の真実、ふと我が身を振り返ってみるとちょっとコワくなったりしてthink。過去に感じたちょっとした違和感typhoonが実は巨大な暗闇newmoonに繋がって…、なんてcoldsweats02。ま、わたくしなんかは「ちょっとした違和感」を感じるほど繊細でもないし、仮にあったとしても覚えてないしsweat02


「手記」は連続殺人を犯す人間の心理について書き連ねpencilられたものなんだけど、「ユリゴコロ」の扱い、沼田さん、ウマいな~bell。殺人に対するちょっとした考察なんかも埋め込まれてて。そんな「ユリゴコロ」というものを抱えた人間が、「アナタ」という存在によって哀しくも癒されていく過程が描かれ、小説世界の中であり得べき頂点へ到達するfuji、というか開放されるっていうか、いったいこのとてつもなく虚無的でありながら満たされるカンジって何なんだろうwave


なんかこの感覚って、日本の昔話とか民間伝承あたりに源流がありそうなカンジがするんだけど…、それが何なのか思いつかないーッdashsign01

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2013/01/27

「ダチョウの卵で、人類を救います」

京都府立大学大学院生命環境科学研究科教授・塚本康浩氏著book。ダチョウ、オモシロ過ぎhappy02。サブタイトル「アトピー、新型インフルエンザ、HIVも撃墜する夢の抗体発見秘話」。


いやー、わたくし、この著作を読むまで塚本先生のこと、全く存じ上げませんでした。幸い、アトピーも花粉症も新型インフルエンザもこれまで縁がなかったからかな~smile?先生はダチョウの卵を使って様々なウィルスの抗体を精製して、一部は商品化されてアレルギーに苦しむ人たちの救世主にならんとされているお方なんだそうですgood


その塚本先生の開発秘話を、主に鳥好きな少年少女たちのために分かりやすい文章でまとめたもの。後書きを読むまで、いくら関西人っつったってこりゃちょっとフザけ過ぎなんでないかいpout?と思ってたんだけど、少年少女向けなら喜びそうだなぁ、それで読者の中から、先生の研究をさらに発展させてくれる未来の研究者が現れるといいなぁ、と思い直しましたよ~happy01


並外れた生命力を持つダチョウdiamond。ケガをしても数日で傷はふさがり、1ケ月もすると新しい皮膚ができているcoldsweats02。少年時代から鳥好きだった塚本先生は、その生命力の強さから強力な免疫力を類推し、外部のキーマンとのコラボによって抗体の大量生産への道を作ったのだそうです。たぶん、周りの反応もそれまでは「は?ダチョウ?」ってなもんだったでしょうが、己の信念を見誤らなかった意志の人が最後に勝利するcrownってイイ話ですよね~。しかもこんなオモロいオッサンだなんてーsmile


それにしてもこれまで行われてきたラットやウサギなどの小動物の卵から精製する抗体のお値段がバカ高だって全然知りませんでした。鶏卵の30倍の大きさのダチョウの卵からとれる抗体の量は約4グラム。1グラムが10万円yen。で、ラットやウサギからのものは1グラムなんと数億円だそう…coldsweats02。ダチョウは1年に80個ほど産卵するそうなので、この本のタイトルも大げさではないようでdollar


しっかし、著者と写るダチョウの写真camera、ほっんとにオカシい~catface。にょっと伸びた首の上のぬぼっとしたカオ。ほやほやっとした毛が生えた頭に離れた目。著者に言わせると『びっくりするほどなにも考えずに生きている』愛すべきアホheart04。好奇心が強いのですぐに近づいてくるらしい。先生が持ってるバケツに「なになに?」ってカンジで近づいて中を覗いてるeyeダチョウ。カワイすぎーッheart02happy02sign01


卵といえども、何もしなければふつうにひなchickとして生まれてくるものを、人間のために犠牲にしてしまっているweep以上、恩恵を受けているわたくしたちは、ダチョウを愛する塚本先生の研究に快く税金を使っていただきましょうッsign01あ、会社が儲かり始めたらもういいのかwink

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2013/01/24

「かくも水深き不在」

竹本健治著book。なかなかオモシロかったけど、なんとなしに読後は、ほいっと放り出されたsign05カンジかな~despair


5つの短編の連作になっていて、初出を見ると「鬼ごっこ」「恐い映像」「零点透視の誘拐」は文芸誌に掲載されていたもの、「花のクビキ」はケータイ文庫なるものに連載されていたもので、最後の「舞台劇を成立させるのは人でなく照明である」は書き下ろしとなってます。ひとつひとつの物語は、天野という精神科医がその語り手とカウンセリングを行っているという形式になっていて、それだけでは単なる落とし所のない不思議バナシっていうかミステリーで終わっているんだけど、最後の書き下ろし編で、一応の決着が為されることになってます。が、これも最後は深い闇の中…newmoon


最初の「鬼ごっこ」と「恐い映像」は読んでいると、共通の似たような場面が頭に浮かぶので連作なのかなーと思っていると、次の「花のくびき」では全く前2編とは色合いが違ってきたので、「あれ、これはそれぞれ独立したハナシなのか?」と思って次の「零点~」を読むと、またちょっと毛色が違う。むむむ?と思っているうちに最終章に来て、「おおうッcoldsweats02sign01やるなッsign01」とその構成に感心しているうちに、ラスト、あら、それで終わっちゃうの?っていう、なかなかにスリリングな展開を楽しめる一作ではあるのですがsmile


多少文体が幼いカンジchickがするけれど、独特の雰囲気がありますね。わたくしはよく知らない作家さんですけど、カルト的人気があるとか。あと挿し絵と装丁もちょっとコワい雰囲気mistで作品世界とマッチしていて印象的デシタgood

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2013/01/21

「晴天の迷いクジラ」

窪美澄氏著book。なんだかロード・ムービーmovieみたいな雰囲気で、よかったなぁ~spa。わたくし、282ページ17行目でふいに落涙してしまいましたweep


大不況の中、デザイン会社で死ぬほど働いて(わかるだけにコワい…shock)文字通り死にかけるdangerデザイナー・由人と、その会社の女社長・野乃花が、長女を自分の不始末から赤ん坊の時に死なせてしまったと悔やむ母親の異常な愛でがんじがらめにされて育った次女・正子と出会って、湾に迷い込んだクジラを見に行く、というストーリーwave


それぞれ大きな苦悩があって、死にたいdownと思ってる3人が、地上最大の動物を見に行ったら何かが変わるのではないかと思ってその田舎町に辿り着くcarんだけど、最終的には、出会った人たちとの関わり合いの中で凝り固まった心がちょっぴりほぐれbud、1歩前に踏み出すshoeまでが丁寧に描かれてますhappy01


全体的には淡々とした筆致なんだけど、その向こうにすっごくあったかいspaものが隠れてて、わたくしとっても好感を持ちましたconfident。由人を描く筆もちょっとユーモラスで楽しい。内容は全然楽しくないんだけど、由人をイジってるカンジが、作者の由人への愛が感じられてイイのよねーsmile。酔いで朦朧とした意識の中で抗うつ剤(錠剤)を「死」っていう文字のカタチに並べてみる、なんてデザイナーらしくて笑っちゃった。って、笑う状況じゃないんだけどもbearing


エコロジーcloverについても、冷静な視点をクジラ博士の口を通して語ってます。わたくし、旭山動物園の小菅元園長を思い出しましたよ。「野生動物」を擬人化してはならんと。すいませんsweat01。わたくし「しろくまカフェ」のファンなんです…smile


は、ともかく、予定調和的なところや、戦争体験談を交えるあたりはちょっとありきたりかなーとは思ったけど、人間への信頼感を全面ににじませたこの作品sun、めちゃ気に入りましたワ~heart02

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2013/01/18

「光線」

村田喜代子氏著book。昨年の東日本大震災と自身の癌治療のための放射線治療の体験とを経た後、それ以前に編集者から提案されていた「土地の力、地の霊力」というテーマに沿って書かれた連作短編集。わたくし、ココロの深いところにグッと来ましたpunch


ここには8編の短編が収められているんだけど、大きく二つの題材があって、ひとつは編集者から提案のあった「土地の力、地の霊力」、もうひとつは「原子力」。いろんなレベルでそれが描かれてます。どちらも真の意味で人間の力は及び得ないエリアなんだけど、そこにヒトはどんな意味を見いだすのか、っていう非常に深遠な問いがあるのねdiamond


「土地の力、地の霊力」では、身近な出来事から神話や宇宙の神秘、人間のありよう、そして自身の存在の不確かさに思いを致す。「原子力」では、作家自身の経験を通した想いが色濃く反映されている。


なぜ自分が病魔に侵されなければならないのか、蜃気楼が現れる日に居合わせるかどうかの違いはなにか、なぜ原爆は長崎に落とされたのか、大津波に襲われて生死を分けたものはなにか、原発事故の被害の範囲はなぜ切り分けられるのか…。そこには、透明な諦念みたいなものが横たわっている。


だけど、そんな諦念の中にあっても、ヒトは生きる。宇宙の神秘のひとつ、地球の上で、その脅威におののきながら、生きるのだ。最後に収められた「楽園」は、そんな人間のひとりの生き方を描いて圧巻なのでしたtyphoon。闇に閉ざされるケイブ・ダイバー(洞窟潜水士)を題材にした息詰まるような作品なんだけど、これを読んだ後、ごく普通の日常であろうとも自分を取り巻く世界を見る目が変わるような気がするflair


村田さんは初読だったけど、静謐な雰囲気を湛えたヒジョーに内省的な作風なんですねshine。やっぱ芥川賞作家さん。でも読みやすいですheart02

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2013/01/15

「九月が永遠に続けば」

沼田まほかる氏著book。ホラーサスペンス大賞受賞作。狙いはわかるけど、ちょっとわたくし個人的にはアンモラル性の中身が気に食わなかったthink


超悲劇的な“ファムファタールrouge”を巡るコワーいハナシなんだけど、その素材をホラー的に扱ってるのが、なんともわたくしには違和感があったtyphoon。小説だからアンモラルだろうが何だろうが全然イイと思うので、単にわたくしの感覚がこの作品に合わなかったってだけなんだけどbearing


主人公佐知子のモノローグ描写は純文学系なニオイがして、たぶんこの辺が評価されてるんでしょうが、これも描いている世界の質感との間に落差がありすぎて違和感満載。なんかほとんどリアリティのない世界で、ぐるぐるデフレスパイラルみたいにとめどなく暗い思考を吐き出し続ける佐知子down。まぁ、夫と息子を取られ、愛人もその女の娘に取られ、自分には厚かましい関西人しか寄ってこない、っていう笑えるシチュエーションの中では仕方ないかdespair


でもデビュー作にもかかわらず、驚異的なリーダビリティはなかなかなもんなので、Tちゃんにお借りしている別の作品も読んでみよーっとflair

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2013/01/12

ねぶたの家 ワ・ラッセ~Part2

(~前回記事からの続き)

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途中で「さわってみよう」paperコーナーというのがあり、そこで、巨大な顔の鼻を修復しようとしていたスタッフのおねぃさんが「さわってみてくださ~い。」とにっこりhappy01。骨組に和紙(畳紙だそう)を貼ろうと大きさを決めているところでした。そこからいろいろおねぃさんから面白い話を伺いました。まず一番びっくりしたのは、ねぶた作りは年毎のスポンサー(企業)とねぶた師さんとの直接契約による、ってことcoldsweats02。つまり前年の出来を評価して、スポンサーがどのねぶた師と契約するかを決めるのだそうです。ねぶた師にいくらやりたいテーマがあってもスポンサーに認められないとカタチに出来ないng。いやー、なかなかにシビアな世界ですね…sweat02


そしてもうひとつは、このものすごく丁寧な骨組みの仕事をするお弟子さんの人数。ひとりのねぶた師さんにつくのは3~4人、多くても5~6人だそう。それだもん、準備に1年近くかかるわよね~think。紙貼りも熟練のワザが必要だそう。畳紙も厚手なので、大きさ合わせなどの裁断hairsalonも簡単ではないらしく、話を聞かせてくれたおねぃさんも一度修行しようと思ったけれど、ちょっとやそっとでは出来ないもんだ、と悟ったそうですsmile。この展示場の「さわってみよう」コーナーの修復も、何度も貼り換えをしているために骨の上の紙がめっちゃ硬くなっていてthunderカッターの刃を入れるのも一苦労だとか。「センパイに怒られないようにキレイにやらなきゃ…」sweat01とガンバるおねぃさんでした。いろいろ面白いお話をありがとう~~heart04


そして最後のコーナーは、現在ご活躍中のねぶた師さんの作品(顔部分)とプロフィールの紹介。ずらりと並んだ面はなかなかの迫力impact。顔ひとつとっても、それぞれ特徴が出るもんですねー。「あ、この作風スキheart01」、っていうのがすぐわかります。ねぶた師さんのご紹介パネルを読んでいて、わたくし心動かされたのが、千葉作龍さんのこのお言葉。『ねぶた師は、見る人が心で感じるものを作りたいと願いながら制作しています。その反面、私はねぶたという何か人智を越えた存在が、自分を作り手として選んでくれたような気がします。だから自身がねぶたをどうこう出来るものではなく、私たちねぶた師に出来るのは表現するための精進や、感動の心を養うことだと思っています。』深い含蓄がございますconfident

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こちらのミュージアムショップpresentはなかなかの品揃えgood。またもやいろいろ購入moneybagしてしまったーcoldsweats01。ちなみに「いちご煮」のフリーズドライは初めて見たので、もちろん即買いmoneybag。軽くてお土産にイイわーcatface


約20年ぶりの青森旅。今回は主に県北を回ったので、次は暖かくなった頃に県南に挑戦したいな~happy02

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2013/01/09

ねぶたの家 ワ・ラッセ~Part1

PhotoPhoto_2Photo_3いやいや~、コンパクトな展示ながら、青森ねぶたの心意気punchが充分感じられましたよ~happy01。青森駅のすぐ隣、ねぶた常設展示場「ワ・ラッセ」ですsun



実はわたくし、約20年程前に青森のねぶた祭に参加したことがありましてhappy02。友人Tちゃんのご親戚が青森にあり、お嫁に行かれたお嬢さんたちの祭衣裳を貸していただけるということで連れて行ってもらったのでしたcar。もー、ほんとーにカンドーしましたheart02。道外の大きなお祭りを見たのは初めてだったので、「日本の祭り」fujiというものに圧倒され、その後、転勤の度に地元・近隣のお祭りを観(参加し)に行くきっかけとなりました。「祭り」が持つ多様な意義について気づかされたのもこの青森のねぶた祭が最初でしたclover


そんなわけで、そのねぶた祭の「全て」がわかる、という「ワ・ラッセ」、2階に上がってすぐに展示されているねぶたがクリスマス仕様xmas(訪れたのが12月始めだったから)。もともとド派手flairなデザインなので、クリスマス色もちょっと目立たないかなsmile

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そこから奥に入ったチケット売り場の前のホワイエには、大正・昭和初期のねぶた運行の光景や昭和20年代のねぶた小屋から現在までのそれぞれの祭りの形態がミニチュアで展示されていて、ミニチュアマニアのわたくし、ヨダレがcatface。すっごく楽しく出来てました~bell。いくら見ても見飽きない…。ってか、風呂敷に包んで持って帰りたいpouchrun

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街中の電線問題が持ち上がったとき、五所川原のねぶたが、電線を地中埋設することによって解決して上へ上へupwardrightと伸びていった一方、青森のねぶたは横に大型化onして、細工物としてより精緻なもの、より劇的な効果を狙うものへと変化していったんですね~。歴代のねぶた師さんの作品を通してその変遷がわかるようになってますgood。顔がどんどん巨大化していってますcoldsweats02。迫力ですimpact

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五所川原でも思ったんだけど、とにかく造作の作業が丁寧で細かいのよねーshine。骨組を紐のようなもので巻いて組み立てていくんだけど、その巻き方がまたものすごーく丁寧なのup。イイ仕事してますdiamond。どでかいものってなんとなーく大雑把にザックザックdash作ってるような気がしてたけど、全ッ然、全く、そんなことなかったfuji。ほんとに失礼千万なヤツannoy。すんませんdown。反省down

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で、最初に見えてくるねぶたが、現在唯一の女性ねぶた師ribbonさんのもの。女性はねぶた師には向かないと言われているそうですが、どこがどう向かないのか全然わかんないけどthink?ってくらいスバラシい作品ですsun。表は勇ましいカンジpunch。裏は中華風noodle。かわいい唐子ちゃんの手がリアルsweat02。台座の下の動力と車輪も見せてくれてます。ナルホドーconfident

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お次は中尊寺shine。なんか因縁めいたものをカンジますワ~happy02。わたくしドカンドーheart01の巻柱もうまいこと表現されてましたgood。清衡さんの足。かわゆいnote。裏には2代目と3代目。タイトルは「奥州平泉の栄華 阿弖流為と清衡」。話題の(?)アテルイさんですね。千葉作龍さん作。スバラシいです~~lovely

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(Part2へ続く~)

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2013/01/07

「世界遺産 平泉 金色堂の謎を追う」

2013年の一発目は格調高くdiamond行ってみたい(青森旅は続いてるケド。…イエ、青森旅が格調高くないというコトではないデスsweat01)、というわけで、昨年最も衝撃を受けた中尊寺金色堂の、フツーでは見られない秘密secretに迫ったNHKスペシャル(2012年1月8日放映)のBD版cdを。


ガラスケースに収められている金色堂、Tちゃんからお借りしたオペラグラスのおかげで、結構螺鈿細工なんかもよく観察eyeできてわたくし、チョー感銘heart04を受けたんだけど、この映像はスゴいimpactのですよ~。現地ではゼッタイに、どんなことをしても観られない天蓋もバッチシgood。美しすぎるぅぅーッshineshineshinesign03


超高性能のクレーンカメラmovieでの接写によって見える蒔絵、螺鈿細工の見事さdiamondは、ほんッッッとにオソロシーほどにエクセレントfuji。映像では現代の職人さんたちによる、当時の工程の試行や模刻の様子も出てくるんだけど、それだけでも驚異的な手間と技術とを要する至高の工芸建築であることがわかるのよ~coldsweats02。夜光貝の加工がこれほどまでにタイヘンなものだったということも初めて知ったし、貼り付けた金の含有量が97%以上だっていうのにもびっくり。だから安っぽいキンピカさがない落ち着いた輝きなのね~confident。讃衡蔵で、市販されているものと並べて展示されていた復元金箔の意味もこれでわかりましたflair。現代のものよりもっと金の純度が高かった、ってことなのねhappy02。ま、シロートの肉眼ではよくわかんなかったケドcoldsweats01


そんな、祈りの頂点upwardright、平安浄土の世界を再現した中尊寺金色堂を、藤原清衡がなぜ建立したのか、そのあたりの背景も説明されていますpencil。東北って清衡の時代、すごいチカラがあったのね~punch。東南アジアの紫檀やアフリカ象の象牙などが使われていることから、単独で外国と交易もしていたらしくship。もしかすると東北が日本の中心になってた可能性もあったかも、と考えるとちょっとワクワクするワheart01


それにしてもわたくし、一番すげーと思ったのは、金色堂の須弥壇台座に彫られた黄金の孔雀を模刻する現代の彫金師さんの、華麗なる手さばきspade。鏨(たがね)の先から魔法のように模様が刻まれていくhappy02。いやー、プロってやっぱスゴイsun


ところでこの孔雀さんの目、手塚治虫の「火の鳥」みたいなぱっちりおめめeye。かわいーchick

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