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2013/01/21

「晴天の迷いクジラ」

窪美澄氏著book。なんだかロード・ムービーmovieみたいな雰囲気で、よかったなぁ~spa。わたくし、282ページ17行目でふいに落涙してしまいましたweep


大不況の中、デザイン会社で死ぬほど働いて(わかるだけにコワい…shock)文字通り死にかけるdangerデザイナー・由人と、その会社の女社長・野乃花が、長女を自分の不始末から赤ん坊の時に死なせてしまったと悔やむ母親の異常な愛でがんじがらめにされて育った次女・正子と出会って、湾に迷い込んだクジラを見に行く、というストーリーwave


それぞれ大きな苦悩があって、死にたいdownと思ってる3人が、地上最大の動物を見に行ったら何かが変わるのではないかと思ってその田舎町に辿り着くcarんだけど、最終的には、出会った人たちとの関わり合いの中で凝り固まった心がちょっぴりほぐれbud、1歩前に踏み出すshoeまでが丁寧に描かれてますhappy01


全体的には淡々とした筆致なんだけど、その向こうにすっごくあったかいspaものが隠れてて、わたくしとっても好感を持ちましたconfident。由人を描く筆もちょっとユーモラスで楽しい。内容は全然楽しくないんだけど、由人をイジってるカンジが、作者の由人への愛が感じられてイイのよねーsmile。酔いで朦朧とした意識の中で抗うつ剤(錠剤)を「死」っていう文字のカタチに並べてみる、なんてデザイナーらしくて笑っちゃった。って、笑う状況じゃないんだけどもbearing


エコロジーcloverについても、冷静な視点をクジラ博士の口を通して語ってます。わたくし、旭山動物園の小菅元園長を思い出しましたよ。「野生動物」を擬人化してはならんと。すいませんsweat01。わたくし「しろくまカフェ」のファンなんです…smile


は、ともかく、予定調和的なところや、戦争体験談を交えるあたりはちょっとありきたりかなーとは思ったけど、人間への信頼感を全面ににじませたこの作品sun、めちゃ気に入りましたワ~heart02

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