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2013/02/13

「鍵のない夢を見る」

辻村深月さんの直木賞受賞作book。最近特によく聞く自意識過剰なカンチガイ人間dangerを描いて実にウマシgood。共通のテーマと共通の構成を用いて、いろんな設定を串刺しにした短編集っていうのも巧みですね~up


「自分はこんなもんじゃない」っていう現実に対するイライラ感annoyを何の思慮もなくストレートに出しては他人を傷つけるthunder。振り回すtyphoon。でも平気っていうか気づかない人種っていますねぇ。そういう人間をビミョーなさじ加減で描く作家は何人もいるけど、これほど僅かな不快感を少しずつ重ねて重ねて、うえぇぇ~downって感じさせる力はかなりなもんじゃないかなー。それと「こんなはずじゃなかった」を、様々に自分に言い訳するオンナのモノローグのたたみ掛けも効果的で、徐々に事態が常軌を逸していく必然性がガッツリある。


それが一番顕著に現れた「芹葉大学の夢と殺人」は推理作家協会賞短編部門の候補作となった作品だけど、「自分はこんなもんじゃない」オトコと「こんなはずじゃなかった」オンナの、ゼッタイに噛み合わない不幸を描いてヒジョーに高密度diamondなドラマになってます。再び、ウマシdelicious


この腹の底にモヤモヤmistするビミョーで独特な不快感despairは、たぶん辻村さんの特徴だと思うのでこのままの勢いで長編を書いてもらったらスゴいことになりソーimpact

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