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2013年3月

2013/03/31

「古代日本の超技術 改訂版」

現在、静岡理工科大学教授・ノースカロライナ州立大学併任教授で、長年半導体結晶の研究に従事してきたという志村史夫氏著book。もーむちゃくちゃ面白かったです~~happy02note。サブタイトルは「あっと驚くご先祖様の知慧」。


わたくし、生まれが超大金持ちdollarの家だったらゼッタイ伝統工芸の継承者の道を歩みたかった、と今でも思ってるくらい、職人っていうものにアコガレてるのよね~~heart04。なので、この春cherryblossom、日本の伝統工芸品の職人の勉強をしに新たに旅立つ決意をした、わたくしの高校時代からの友人Aに、大いなる敬意shineと羨望catfaceと激励diamondの想いを押しつけるものでございますdash。ギューギューsweat01


で、わたくし法隆寺も東寺も超大好きなので(まぁメインはどっちかってーと仏(ブツ)の方だけどhappy01)、1000年以上経過しても倒壊しない建築の秘密を常々科学的に知りたいもんだなーと思ってまして、とりあえずブルーバックス、手に取ってみましたpaper


内容の中心は日本の木材建築の最高峰fuji、五重塔の建築技術に対する絶賛で、昔の日本人職人の、「ものの本質を見抜く目eyeの鋭さthunder」をはっきりと示すものなんですねーshine。慧眼ってやつですねbell


まさに適材適所の樹種の選択から、理にかなった加工技術、1000年以上経過しても現役で使える瓦制作や製鉄法、これらに関しては現代の経済性優先の大量生産品に明らかに勝るサステナビリティーを有しているということなんですcoldsweats02。あぁ、ますます日本の職人、ホレるぅ~~lovely


そして、日本の古代人絶賛はまだまだ続きますon。青森の三内丸山遺跡や我らが北海道の南茅部町(函館市)の遺跡から発掘された縄文時代の中・後期の遺物から既に、かなり文明的な生活flairを送っていたことがわかってきたと。天然のアスファルトを釣り針fishに利用したり、硬玉の穿孔技術(翡翠のアクセサリーringなど用の穴あけ)の核は現在と同じだ、ってことなど。ここからわかることって、ひょっとして、種としての人間の脳の進化って実はほとんどないってことなんじゃないのgawk


この著作の特徴は、科学の最先端thunderの研究者が日本の古代の技術について語っていて、古代の技術に「負けた…sweat02」って言ってる点smile。現代人が「先端科学スゲーhappy02」とか言ってる技術のいくつかの原理は、すでに縄文~飛鳥時代に発見され、利用されていた、それどころか、考えうる限り最上の過程を経て実践されていた、ってことが断言されてるんですからconfident


そして、わたくしの友人Aに捧げたい本書の一節。『いま、この日本から、卓越した職人が急速に消えつつある。私は、このことを深刻な事態と憂慮しているが、コンピュータ・先端技術過信者には理解してもらえないかもしれない。そのことがまた深刻な事態である。職人が急速に消えつつあるのは、先述の「効率」と「経済性」を礼賛し、質より量を、「本物」よりも「安物」を尊ぶ現代の日本人の価値観と、それに追従する近代工業と不可分であるし、職人技のすごさを理解できない、それゆえに職人の価値を正当に評価できない日本人が急激な勢いで増えているためである。


友人Aよ、いつか人間国宝diamondshineになってくれsmilesign01

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2013/03/28

「幻月楼奇譚」

いいなぁ~「若旦那」heart04。わたくしも「若旦那」になりたいぃぃぃーッhappy02sign01。今市子さんのコミックス。ダンサー・タラこさんが貸してくれたもの。


鶴来升一郎(つるぎしょういちろう)は、老舗の高級味噌屋の若旦那。名だたる「道楽息子」で器用貧乏の変わり者。そんな彼のご贔屓は、怪談にしか能がな く、金次第でなんでもする曲者の幇間(たいこもち)・与三郎(よさぶろう)。嘘か真実か若旦那、与三郎に言い寄って!?吉原の料亭「幻月楼(げんげつろ う)」の座敷を夜ごと彩るのは、人の世の欲望とあやかしが織りなす不思議語り。』(コミックス裏表紙より)って内容デスcatface


コミックスはカラーページがほとんどないんだけど、とにかく昭和初期の和服と洋服が入り混じったBL的オトコふたりの佇まいがマジ美しいのよーheart01。特に和服は花柳界が舞台だから、ちょっと崩れたカンジがまた色っぽくてkissmark。このシリーズのオールカラー画集artの発刊、超熱烈希望ッsign03


のほほん升ちゃんspaもいいけど、与三郎さんがまたイイ味出してんですよね~good。かつて痴情のもつれから半殺しの目thunderにあってて、片足棺桶に突っ込んだ経験が彼のキャラクターを作ってるんですconfident。だもんで普段は飄々としてるんだけど、彼の根底にはくらーい虚無感mistが漂っていて、それがまた何ともいえないノワール的魅力nightを醸し出してるわけです(第二巻・其ノ八)lovely


今市子さんの作風は、誰がしゃべっているのかすぐにはわからない伏線が張ってあったり(似たキャラだと区別がつかない場合もある…sweat02)なんかして、一読では理解できないのに加えて、ミステリーでもあるのですっごく面白いつくりになってるnotes。わたくし3回、しかも行きつ戻りつ読んでrecycle、やっと「おおー。そーゆーことだったかー。ウマいなぁーcatface。」


升ちゃんと与三郎さんの間がこれからどうなっていくのかタノシミ~~note。ムフフ~chick

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2013/03/25

「ソロモンの偽証 第1部 事件」

いやー、宮部さん、ついにやっちゃいましたねーsmile。こんなに解決困難な教育にまつわる問題を次々に取り上げちゃってダイジョブなんでしょーかッsign02エンタメ界の女王・宮部みゆきさんの長編第1部。


城東第三中学校で次々に起こる事件をめぐって、学校教職員たちの動き、家族の動き、警察の動き、マスコミの動きを丁寧に描き込んでいくpen第1部。


中学2年生って、こんなに物事をちゃんと見抜いてるthunderもんかなぁ、ってのが正直なところなんだけど(わたくしは完全にアホでしたcoldsweats01。)、優等生shineの藤野涼子チャンよりも、ちょっとトロいsnail印象の向坂行夫クンや浅井松子サンの方に作者の愛情heart02が感じられるのが宮部さんらしいconfident。特に向坂くんはステキな中坊だなぁgood、なんてわたくし思うものですhappy01。「友達」の野田くんを間一髪救うシーンなんか、もー断然シビレましたよ~catface


この作品でも、まともな価値観と判断力を持つオトナがたくさん存在していて、不穏な世界typhoonの中でも、これからそれぞれがコドモたちの拠り所diamondとなっていくんだろうなぁとわたくし、予想しておりますsun


そんな中でも、思慮深い津崎校長先生が悩みながらもこどもたちのことを思って、その時々でベストと思われる判断をしながら、しかし結果的に辞職に追いやられていくあたりがなんともやり切れないわけでweep。わたくし、この校長センセの対処の仕方は教育者として、人間として決して間違ってはいなかったと思うんだけどなーthink。本人はどこで失敗をしたのかと考えたとき、自分の「気後れ」のせい、「臆病のせい」と自責の念に苛まれてたけど、津崎先生、ヒトとして優しすぎるのよねぇclover。で、「紋切り型の思いこみで取材するマスコミ」が、そういうデリケートな問題を決定的にブッ壊すimpactパターン。ほんと、ロクでもないワーdown


さて、わたくし的に楽しみnoteなのは、世間の大非難を浴びてベッコベコpunchimpactにされたアイドル新人教師・森内恵美子kissmarkがいつどんな風に復活fujiして来るのか。強固な選民思想的教育論を持つ美人教師がこんなことくらいで潰れるわけがない、とわたくし信じておりますsmile


いざ、第2部へッdashsign01

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2013/03/22

「ジャコバン派の独裁」

佐藤賢一さんの小説フランス革命Ⅸbook。いよいよぐっちゃらぐちゃら状態ですsmile


前巻でルイ16世が処刑thunderされて、封建制の廃止&共和制がスタートしたんだけども、議会の主導権を握ったジロンド派が、物価高騰up・経済の崩壊downなんかに対し、何も手を打たないもんだからパリ市民が怒り狂ってannoyもーむちゃくちゃ状態になっちゃってますsweat02


ここで登場するのが、ほんまもんのサン・キュロット代表・エベール氏denim。彼の登場で、語り口が一気に下ネタお下品路線まっしぐらkissmark。「チン○コ」やら「おっぱいモミモミ」やらが頻出して、もーおかしいったらないcoldsweats01。サン・キュロット同士の会話もくだらないけどイキイキshineしてて、読んでるうちにプッdashて吹き出しちゃう。でもこのエベール氏、パリジャンに圧倒的な人気を博してる新聞を出してるだけあって、ただエロエロしてるわけでもなく、このエロの中に実はビシッimpactと本質をついてるとこもあったりdiamond、どこで何を仕掛けるべきかっつー動物的カンflairみたいなものもスルドいgood


おかげで、キャラがカブってるダントンさんがだんだん霞んで来ちゃったわね~coldsweats02。たぶん、ミラボーのような動きをしたかったんでしょうが、もうここまでぐっちゃらぐっちゃらになると、その姿勢自体がどっちつかずの中途半端で、もうお役御免ってカンジng。時代が要求するキャラクターの入れ替えrecycleってとこでしょうか。


したがって、ロベスピエールさんのように激情的理論派が生き残っていく、ってことになるのかしら。まだやっぱり頭の中では「突っ走ってはイカン」と思いつつも、ジロンド派のノラリクラリにカッangryとなって極論を口走ってしまってsweat01。ラストシーンでダントンさんに「このまま行くとジャコバン派の独裁になるぞ」と言われ、思わず青くなってしまう、なんてあたりロベスピエールさんの「青くささchick」全開impact、面目躍如ってとこでしょうが、果たして彼も時代の流れに流されて行ったwave、ってことになるんでしょうか。


タイトルが「ジャコバン派の独裁」だったから、この巻でたくさんの首が飛んでくsign05のかと思ってたら、そうじゃなくてそこへ行くまで、王が処刑された後1893年2月から5月末までの3ヶ月間のドラマを描いたものだったのね。このたった3ヶ月の間にいろんな人間がひしめくように動き回って、画策して、陥れて、とにかくすごい熱気typhoon。そしてもう翌月には、ジロンド派の失脚が始まるという…coldsweats02


それにしても、革命の進行に従って語り手がどんどん入れ替わっていくんだけど、王から貴族、ブルジョワ、第三身分の知識人、サン・キュロットとそれぞれの立場や生活環境をくみ取った語り口の多彩さnotesには目を見張りますねーeye。佐藤さん、ほんとスバラシい~happy02

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2013/03/19

「カンパニュラの銀翼」

新人公募の受賞作なのに、この高い密度と構成力diamondは何なのかしら~?スゴいもんです~shine。第2回アガサ・クリスティー賞受賞作crown。中里友香氏著。


萩尾望都漫画の世界観を文章にするとこういう感じになるのかもね~catface。著者の中里さんの詳しいプロフィールは書かれてないんだけど、アメリカで哲学を学んだ人らしく、それそのような哲学的な会話が延々と繰り広げられるので、選評では複数の選考委員から「衒学的」であると言われてますねcoldsweats02。まぁでもガミガミthunder批判されるほどではないと思うので、面白く読めましたtulip


で、この哲学的な会話は、この世の者ならぬ美しい青年たちdramaによって交わされるのがまたお耽美ってゆーか、退廃的ってゆーかheart02。ちょっと70年代の少女漫画的な画も浮かんじゃったりするのよね。表紙の絵がモロそんな感じだしsmile


全体的には怪奇ロマン、ゴシック・ロマンなんでしょうが、謎解きの味付けもあるし、途中ちょっと方向性がわからなくなって(わたくしの意識が、ってことだけどsweat02)弛緩してしまうところはあったけど、ほんとによく創り込まれた世界で楽しませてもらいました。紅一点、クリスティンちゃんribbonもナイスなキャラクターでうまくストーリーをドライヴしてましたgood


アニメなんかにしたらすごーくオモシロそーfuji。憂いを秘めた白王子・シグモントとニヒリスト黒王子・ベネディクトってカンジかな~~note

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2013/03/16

宝塚星組公演「誠の群像 -新撰組流亡記-」(’97)

いや~、久しぶりにマリコさんのお姿を拝見しましたが、やっぱめちゃカッコエエわ~~~lovely


最近、わたくしに第2次幕末ブームがやって来ている折、断捨離の一環でビデオテープ→DVD化作業の中、これまで秘蔵してきたヅカビデオの中で「これこれッsign01」っつー懐かしい作品ですshine


わたくしのヅカ体験は、マリコさん(麻路さきさん)の「エリザベート」が始まりでした。何事も予習pencilをしてから臨むわたくし、「マリコさんはお歌がおヘタである」、という「えーッ?そんなのアリなのーッsign02」なウワサを頭に入れつつ鑑賞しましたので心の準備は万全でしたscissors。そのため、作品そのものの素晴らしさと、「え、麻路さん、想像してたほどヒドくないじゃん。しかもタカラジェンヌ、なかなかやるじゃんup。」ってなもんで、わたくしとヅカは幸福な出会いをいたしたのでございますhappy01。どちらかというと玄人受けするイブシ銀的な存在が好きなわたくしをも魅了した「お歌のおヘタな」マリコさん、その欠点を補って超々余りある「男役のエレガンス」をお持ちだったのですよdiamond。単純に歌のウマさ、芝居のウマさだけではその真価を語れない「宝塚歌劇」というものの懐の深さwaveを教えてくれたのがマリコさんだったのです。今でもわたくしの中では、マリコさんのトートがNo.1ですhappy02


さて、「誠の群像」。新撰組のお話ですね。“鬼の副長”土方歳三がマリコさんでした。もー、ステキすぎーッhappy02sign01「女を描けない」と言われる石田昌也センセの作品なので、男くささ満載leoの中、最後の武士としての生き方をキリキリッthundersign01と演じてます。まぁ登場人物全員男、というわけにはいかないので、申し訳程度にグンちゃん(月影瞳さん)演じる小夜(架空の人物)とのカラミもあるわけですが、ここでのツンデレぶりがまた、きゃーッheart04sign03なのですよーbell。たまりませーんcatface


それにしてもほんとにこの作品、配役がばっちりnote。ブンちゃん(絵麻緒ゆうさん)の沖田総司、さえちゃん(彩輝直)の加納惣三郎、そのお相手のはっちさん(夏美よう)、立ともみさんの芹沢鴨。さえちゃんとはっちさんのカラミはヤバすぎsmile。ブンちゃんとマリコさんのやり取りも微笑ましいしー。意外とワタルさん(湖月わたるさん)の黒田了介がよかったですねーgood。タカラジェンヌがハラの底から発声する薩摩弁がよかった、ってよく考えるとコワいんだけどねcoldsweats01。まぁ、ノルさん(稔幸さん)は二役だったけど、特に榎本武揚はムダなチカラが入りすぎだわね~wrench高松凌雲先生もはっちさんの二役でチョロっと出てマシターsun


あ、演出上、1コ不満があったんだったpout。ラスト、土方が敵陣に乗り込んで死ぬシーン。「新撰組の土方が参謀本部に用があると言ったら、---斬り込みに行くだけよーッthundersign01」って叫んで刀を振りかざして突進するdashんだけど、そこから銃で撃たれるまでの時間が短すぎるッsign03このウルトラカッチョイイshineセリフを、味わって酔うbottle暇が全然ないッsign03酔いながら、オトコ土方の時代遅れの哀しい戦いを最期に見たかった~weep


しかし、いやほんと、ただ立ってるだけ、ただ歩いてるだけでこんなにもカッコイイって男役はそうそういませんねshine。いかにマリコさんがたゆまぬ努力と研鑽を積まれてきたかってことですわねー。わたくし、通常は歌のヘタなタカラジェンヌは罵倒しまくってangryますが、マリコさんだけは許しますspa。何がどうあっても、許しますspa


さて。タカラヅカ“昔の公演ビデオシリーズ”は続く、予定です。たぶんsmile

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2013/03/13

「ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。」

辻村深月さんの2009年刊行の長編book。うーむ、たくさん女子ribbonが出てくるんだけど、ほとんど共感できるヒトがいなかったワー、な作品down


いわゆる「母の娘」ってやつですな。ひとりは何でも、それこそ合コンの詳細についてその場を抜け出して電話mobilephoneで母親に報告するようなべったり母娘。もうひとりは、虐待に近いくらいの躾をしながら精神的に娘を束縛する母娘。2つのタイプの娘たちはその後どう生きていくのか、ってのがテーマなんだけど、わたくしにはほとんど理解できなかったtyphoon。ので、ベッタリ娘が母を殺してしまう経過もほとんど理解不能despair


その背景に「地方」というものがあるらしく、立派な「地方」ではあるけれどやはりちょっと精神性がほかとは違うのかも知れない北海道育ちのわたくしには、そのあたりも、肝心のところでわかんなかったsad。娘が合コンで遊びまくってるのを知ってる母親が、結婚前に妊娠しているのを知ったとたん、娘を「傷物」呼ばわりするって…wobbly。「地方」だと、そうなのgawk


ことほど左様に、「へー、そーなのー…。」で終わってしまったわたくしですが、女のヤラシー感じは近作よりわかりやく出ていて全編イライラさせられっぱなしannoy。ヒジョーにストレスの溜まる一作ですが、これがビシッsign01とハマるヒトもいるんだろーなーgawk。ご愁傷様デスdanger

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2013/03/10

「感染広告」

江戸川乱歩章受賞作家・三浦明博氏作book。一応わたくしも広告業界のハシクレにいるので、どんなハナシかな~ってなカンジで読んでみたんだけど、うー、可もなく不可もなくってところでしょーかsweat01


広告代理店のクリエイティブ・ディレクター堂門が主人公で、ビールbeerのリニューアルキャンペーンの仕事をコンペでゲット。ウェブを中心に据えたコンセプトは「感染爆発」。口コミや書き込みで広がっていくバイラル・コミュニケーションの手法で、当初は狙い通りだったが、商品名を叫びながら自殺を図る事件が頻発するようになる…っていうのがあらすじ。


まぁその真相は、広告や映像、音響に興味のある人ならある程度思いつくflairものだから別にどーってことないんだけど、それを追及していく過程がまどろっこしくて、ある意味そこを楽しむ小説なのかなぁ…sweat02


キャラクター的には、堂門の上司である習志野部長が、典型的な責任回避型でオモシロかったワーcoldsweats01。実際に自分の上司だったら殺ッthundersign01だけど。


それにしても堂門の恋人・千紗って(堂門とエッチkissmarkする以外?)いなくても全然問題ないキャラクターなんじゃないの?ってか、なんのためにいるんだかわからんtyphoon。確かに重要人物と個人的なつながりはあるけど、イイ女ぶった思わせぶりなモノローグが挟まるだけで、ストーリーを推進する役目は全然ないのよねng。なんでもかんでもオンナrougeを登場させればいいってもんじゃないでしょ~よannoy


と、いうわけでちょっと不可が勝っちゃったかな~smile

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2013/03/07

望楼NOGUCHI函館

アコガレの「天然温泉かけ流し客室」ッspasign01つひに泊まってしまひましたーッsign01いや~、函館ではあまりお目にかかれない過不足ナシのホスピタリティ、感心いたしました~confident


ここでいっちょ湯の川温泉spaに宿泊してみっか、交通費は考えなくていいしsmile、と思い立ってまずはお一人様プランを予約pcして行ったところ、ほんとかどうかはわかんないけど、シングルルームのフロアが改装中のため、ということで温泉付お部屋にアップグレードッupsign01ちょーうれしいッhappy02sign03!


チェックイン時刻と同時にホテル到着car。ちっちゃいバッグbagで入り口に着いたとたん、黒スーツのビシッimpactとした女性スタッフが2人、わぁ~dash(ってカンジで)とお迎えしてくれてビックリcoldsweats02。わぁ~dashってカンジでロビーのカフェコーナーに案内され、そこでチェックイン手続きをしてくれます。銀月のおだんごとお茶japaneseteaでほっこりしてるうちに手続き完了good


お部屋に案内していただいていくつか説明をしてくれるんだけど、面白かったのは、すぐ近くの飛行場を発着するエアairplaneの時間割を教えてくれること。ウルサいから気をつけてね、ってことかと思ったら、最上階にある露天風呂から飛行機のドテッパラが見えますeye、ってことなのねcoldsweats01。結局その時間にはわたくし行かなかったので見なかったけど、きっと香港以上の迫力でしょうthunder。ちなみに音は全然聞こえませんでしたね。


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午後3時から営業の岩盤浴→スポーツマッサージコースへ。岩盤浴のスタッフのおばさまは、函館のおばちゃんに多い、めちゃフレンドリー系penguinで気持ちよく入浴できました。8階のエステルームで施術してくれたスポーツマッサージのスタッフさんもすごく上手shine。これまでいろんなところで指圧系マッサージをしてもらったけど、その中でも上位3本の指に入るんじゃないでしょうかup


で、今回は夕食付のプランだったのでレストランrestaurantへ。セミ個室のCHIKURIN。ここでも、エレベーターから降りたとたん、するする~dashっと女性スタッフが近づいてきて「○○さまですね。こちらへどうぞ。」とわぁ~dashっとテーブルに案内してくれます。創作和食なんだけど、かなりウマいですdelicious。まず素材がチョー新鮮new。魚介はもちろん(イカがまだウネウネ動いてマシタcoldsweats01)、野菜もシャッキシャキnote。味付けはわたくしの大好きな関西風。ブイヨンや出汁をガッツリ生かした奥深いお味。ナイスですshine。わたくし的に印象に残ったのは、シェフのオリジナルというチーズの味噌漬け。ちっちゃな雪だるま姿snowに拵えられてるんだけど一気食い。うまーhappy02。それと大沼牛taurus。ヤルなcatface。脂が乗って、ほんと美味でした~bell。サーブしてくださった若い女性スタッフribbonは、まだちょっとこなれてないカンジでしたが一生懸命chickに説明してくれるのが好感。嬉しいお食事ができましたhappy01


お次はメインイベント、温泉ッspasign01まずは部屋温泉。いやー、らくちん~note。ほんとイイわぁ~heart04。窓を開ければ露天風呂になるし~night。この日も風が強かったのでびゅーびゅー吹き込んでちょうどいいアンバイ。かけ流しでずーっとお湯が流れてくるのがほんとゼータクcrown。黙ってるとわたくし的にはちょっと熱いので、水を少し加えながらゴクラク気分を味わいましたheart01


とはいいながら、やっぱおっきな露天風呂も味わわねば、ということで夜遅くに13階へ。完全貸切状態empty。ほそながーい内風呂を通って露天へ。さむーッsign01海風waveがびゅんびゅん吹いてくるーッimpactsign01頭だけお湯から出してサル状態で寒風を耐え忍ぶ、の図。気持ちイイんだけど、頭がもってかれそうbearing。いつもは出たり入ったりを10回くらい繰り返して露天を堪能するわたくしですが、今回はもー負けました。5分くらいで退散。でも、露天は冬がサイコーなのよね~snow


朝は朝食をつけなかったので、部屋に用意されてるホテルオリジナルのコーヒー豆をミルでぐりぐり挽いてドリップcafe。はぁ~染み渡るぅ~~catface。朝も2回、温泉につかりましたよspa。いや~わたくし、こんなにゼータクしちゃってい~んでしょ~か~up。い~んですup。たまにはsmile


帰りも、わたくしの車carが見えなくなるまでスタッフさんがお辞儀をしてくれていて(バックミラーでしっかりチェックッeyesign01)、あぁ~、これがセレブdiamondのキブンなのねーーfuji。ってか、ホンモノのセレブは自分で運転なんかしないわねweep。トホホsnail

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2013/03/04

「文学賞メッタ斬り!ファイナル」

書評家・大森望氏と豊﨑由美氏による人気シリーズbook。わたくしにとってはシリーズの2冊目だったんだけど、いきなりファイナルcoldsweats02。相変わらずおふたりの独断と偏見による書評と選考委員のメッタ斬りが笑える逸品happy01


このシリーズの第1作は、数ある文学賞の性格を教えてくれて、注釈も多く、とっても熱の入った丁寧な作りだったもんで、それからの本選びの指針にさせてもらった、わたくしにとっては活用度の高い貴重な1冊diamondで、特に選考委員批評が爆笑もんimpacthappy02だったのよね~。それが、シリーズもファイナルになると、石原慎太郎氏も渡辺淳一氏もかなり衰えたdownっていうか(淳ちゃんは衰えぶりがまた爆笑モンなんだけどdash)、元気がなくなって突っ込みどころも少なくなっちゃったようで、そのせいもあってふたりの勢いもなくなってますね。ザンネンwobbly


それにしても、このふたりのいろんなジャンルの「読め方」はハンパないのよねーspade。ふたりともお勧めしてる円城塔さんなんか、わたくし最初の2ページでダウンng。全ッ然わかんなかったcoldsweats01。ちなみに「これはペンです」でした、読めなかったの。これを、構造として面白がれるってホント、スゴいcrown。それって相当の数、読んでないとわかんないことだわよねー。


最近は時間watchがすごく大事になってきてるので、読む本も厳選しなきゃってことで、でも、自分の思考の幅も広げたいので、こういうプロフェッショナルの方たちのご意見は参考にさせていただかなきゃ、ですconfident

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2013/03/01

「抑圧された記憶の神話」

原書は1994年、日本では2000年に第1刷が翻訳出版された「抑圧された記憶」に関する一般向けのノンフィクションbook。E・F・ロフタス氏とK・ケッチャム氏著。仲真紀子氏訳。サブタイトルは「偽りの性的虐待の記憶をめぐって」。


原著者に関するプロフィールが一切掲載されてないんだけど…think。本文中からは、記憶に関する研究を長年重ねている有名な心理学の研究者のようです。「冤罪と裁判」の中で、記憶とはいかに変容しやすいものか、これを参照いたされたい、と書かれてたので読んでみましたdash


原書が出版された頃くらいにわたくし、「24人のビリー・ミリガン」という多重人格をテーマにした小説を読んで衝撃impactを受けたんだけど、その小説で、アメリカでは子供の頃に激しい虐待を受けると、人格が破壊されその後の人生に重大な影響を与えると考えられる、ということを初めて知りました。まさにそのころ、アメリカでは、行きすぎた「記憶の回復」問題が論争されてたんですね。


つまり、現在心に問題があると、その原因はすべて子供のころの虐待が原因だとされ、その記憶がなくても「思い出す」ようカウンセラーから暗示、誘導される。しかしそれが「作られた記憶」だとしたら大変なことである、と警鐘をならしているのが著者のロフタスさんなわけです。


洋画movieなんかを見てるとよくカウンセリングの場面がでてきて、アメリカ人ってなんでこんなにカウンセリングばっかしてるんだろう、なんて思ってたけど、そのカウンセリングでこんな極端なことまで起こっていたとは…wobbly。「回復された記憶」の内容が「悪魔の儀式で乳児を何人も殺すのに参加させられた」とか…。そんな記憶を元にして、家族は訴えられるというケースがアメリカでは何百と起こったらしい。


ロフタスさんが何度も書いているように、あくまでこれは「記憶」を問題にしているはずなのに、「性的被害者をむち打つものだ」とか「おまえは女性のくせに父権主義者なのか」とか「これまでのフェミニズムの成果を全部ひっくり返すのか」とか、イデオロギーの問題へとスライドして論争に巻き込まれていく様子も克明に書かれてます。あと問題を複雑にしている要因にやっぱり宗教があると思うのよね~。このあたりはわたくし、よくわかんないtyphoon


記憶の研究者として「記憶とは、いろいろな影響を受けて変容しやすものだ。相談者が「回復した記憶」が事実なのかどうか、客観的な証拠を求めなければならない。」と主張する。科学者としては全うな姿勢ですdiamond。「偽りかもしれない記憶」によって訴えられ崩壊した家族が実際に何百とあるからだ。それに対して多くの臨床家たちが主張するのは、「性的虐待者は抑圧された記憶を回復することによって癒される。その記憶を否定することは、彼らを否定することに等しい。記憶が事実かどうかは関係ない」と。どこまで行っても議論は平行線、の典型なのよねbearing


人間の記憶がいかにあいまいなものであるかは、わたくしも仕事上いやというほど経験してるけどcoldsweats01、世の中にはそう思わない人が結構いるわけで、訳者の仲さんがあとがきで指摘していることはとても重要だと思います。『「何かがあるはずだ」とか「思い出せば問題は解決される」といった信念が思い出すことへの動機を高め、誘導を受け入れやすくする。このような信念や動機が作られることが抑圧された記憶の大きな問題だろう。信念を扱った研究は、今後の課題である。


わたくしなんか、まったく自分の記憶に自信がないけどなぁ~coldsweats01。子供のころの記憶なんかひとっつもないってのが自慢だしup。あれ、もしかして全部「抑圧された記憶」?…うぎゃーッbearingimpactsign01

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