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2013/03/22

「ジャコバン派の独裁」

佐藤賢一さんの小説フランス革命Ⅸbook。いよいよぐっちゃらぐちゃら状態ですsmile


前巻でルイ16世が処刑thunderされて、封建制の廃止&共和制がスタートしたんだけども、議会の主導権を握ったジロンド派が、物価高騰up・経済の崩壊downなんかに対し、何も手を打たないもんだからパリ市民が怒り狂ってannoyもーむちゃくちゃ状態になっちゃってますsweat02


ここで登場するのが、ほんまもんのサン・キュロット代表・エベール氏denim。彼の登場で、語り口が一気に下ネタお下品路線まっしぐらkissmark。「チン○コ」やら「おっぱいモミモミ」やらが頻出して、もーおかしいったらないcoldsweats01。サン・キュロット同士の会話もくだらないけどイキイキshineしてて、読んでるうちにプッdashて吹き出しちゃう。でもこのエベール氏、パリジャンに圧倒的な人気を博してる新聞を出してるだけあって、ただエロエロしてるわけでもなく、このエロの中に実はビシッimpactと本質をついてるとこもあったりdiamond、どこで何を仕掛けるべきかっつー動物的カンflairみたいなものもスルドいgood


おかげで、キャラがカブってるダントンさんがだんだん霞んで来ちゃったわね~coldsweats02。たぶん、ミラボーのような動きをしたかったんでしょうが、もうここまでぐっちゃらぐっちゃらになると、その姿勢自体がどっちつかずの中途半端で、もうお役御免ってカンジng。時代が要求するキャラクターの入れ替えrecycleってとこでしょうか。


したがって、ロベスピエールさんのように激情的理論派が生き残っていく、ってことになるのかしら。まだやっぱり頭の中では「突っ走ってはイカン」と思いつつも、ジロンド派のノラリクラリにカッangryとなって極論を口走ってしまってsweat01。ラストシーンでダントンさんに「このまま行くとジャコバン派の独裁になるぞ」と言われ、思わず青くなってしまう、なんてあたりロベスピエールさんの「青くささchick」全開impact、面目躍如ってとこでしょうが、果たして彼も時代の流れに流されて行ったwave、ってことになるんでしょうか。


タイトルが「ジャコバン派の独裁」だったから、この巻でたくさんの首が飛んでくsign05のかと思ってたら、そうじゃなくてそこへ行くまで、王が処刑された後1893年2月から5月末までの3ヶ月間のドラマを描いたものだったのね。このたった3ヶ月の間にいろんな人間がひしめくように動き回って、画策して、陥れて、とにかくすごい熱気typhoon。そしてもう翌月には、ジロンド派の失脚が始まるという…coldsweats02


それにしても、革命の進行に従って語り手がどんどん入れ替わっていくんだけど、王から貴族、ブルジョワ、第三身分の知識人、サン・キュロットとそれぞれの立場や生活環境をくみ取った語り口の多彩さnotesには目を見張りますねーeye。佐藤さん、ほんとスバラシい~happy02

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