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2013/04/21

「イタリア人と日本人、どっちがバカ?」

本業は建築家のようですが、イタリアの文化団体の会長、イタリア語学学校の校長でもある在日20年以上になるイタリア人、ファブリツィオ・グラッセッリ氏による比較文化論book
タイトルはユーモラスなんだけど、すっごく骨太で素晴らしく健全な思考に貫かれた良書diamond


まずは、現在のイタリア人の一般家庭のモデルとして「ビアンキ家」が登場。ちょっとした物語風のエピソードとその解説、みたいな感じで進んでいくんだけど、これ、すっごくオモシロいgood。現在、財政破綻の危機に瀕しているイタリアで、その問題がどういう風にビアンキ家に絡んできているのか、ものすごくよくわかる仕組み。このアイディア、スバラしいですshine。日本バージョン、誰か書いてsmile


で、読めば読むほど、イタリアと日本ってクリソツだってことがわかってくるgemini。あれ、イタリアの話なのにどっかで聞いたことある、みたいなsad。それで、タイトル、なわけです。


選挙が何度も続いているけど、それまでのイタリアの政治・経済の流れがこの本のおかげでよくわかりましたthink。ベルルスコーニさんと比べると、なんかじみぃーjapaneseteaな前首相、モンティさんが実はいろんなイミでスゴいヒトだったsweat02、とか。


しかし、日本人以上に日本を愛しているが故に、やむにやまれずこの本を書いてしまったって感じで、ほんとにファブリッツィオさんありがとうheart02sign01こういう本こそ、学校での教科書にすべきですッschoolsign01


ここでもやはり、以前読んだ堤未果さんと同様、メディアリテラシーの重要性が訴えられています。はっきり「日本のマスメディアにはジャーナリズムはない。」と言い切ってます。池○さんを想起させる「わかりやすい解説」は一面からのものの見方になりがちである、また橋○氏を想起させる「はっきりものを言う」政治家は独善的なだけかも知れない、現代人はいろんな情報源から得たものを自分の頭で考え、判断していかなければならないのだと訴えていますconfident


いや、ほんとにファブリッツィオさん、いいこといっぱい書いてくれてますsun。大学で建築を教えてもいるので『私の目からみると、日本の大学生には、もちろん頼もしい学生もいるのですが、全体的に、彼らの精神年齢は、10歳前後ぐらいではないか、という気さえしています。』これ、わたくし「ブラック企業」を読みながらずーっとなんとなーく覚えていた違和感のズバリ、答えかも知れませんweep。そーゆー10歳前後の人たちにぜひ読んでもらいたいですねpig


そしてウィットに富んだ本書の神髄がこれ。『前略)そこにあるのはたぶん、「バカさの種類の違いだけだと思います。イタリア人の場合は、さしずめ「空回り型バカ」、日本人の場合は「思考停止型バカ」といったところでしょうか。』座布団いちまいッsmilesign01

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