« 「微笑む人」 | トップページ | 「ソロモンの偽証 第Ⅲ部 法廷」 »

2013/06/02

「カラマーゾフの妹」

巷で評判だった本作、ウワサに違わず面白かった~happy02。高野史緒さん著book。第58回江戸川乱歩賞受賞作crown


最近「カラマーゾフの兄弟」のドラマtvを観て、「あぁ~、積読になってる原作も読まなきゃ~~sweat01。」と思いつつ、あまりの長大さにヘナチョコヘタレのわたくし、「こっちを先に読んじゃおー。」ってなことで「妹」です。本編原作を読んでなくても、とりあえず高野さんの“親切な”ガイダンスにより「本家」との繋がりが推測できて、「なるほど、こーゆーふーな読み解きもできるわけなのねー、フンフンdash。」と、わかったような気になれる作品となってますgood


本編原作では長大であるがゆえに曖昧に残されている要素を手繰って、矛盾なく謎解きに導いていく描写も密度大&緊張感があるしdiamond、その犯罪の背景にある精神的な領域の問題も、今となっては使い古されたものであるにも関わらず、本編原作を、その時代性と相俟って合理的に解釈できる、っていう説得力のあるものになってるってのが、ミソなのねbell


選評を読むと、既作を底本にしたものを公募賞に応募することについて賛否が分かれたようだけど、ここまでのレベルのものはそう簡単には描けないでしょ~up。面白かったのは、それに関して選者の京極夏彦さんと今野敏さんが正反対leftrightのコトをおっしゃってて。京極さん『パスティーシュでもなくオマージュでもなく、世界観を継承したオリジナル作品として構築されている』、今野さん『もちろん、パロディでありオマージュであることは認める』ってなカンジsmile。もちろんわたくしは、京極さんの観方に与するものでありますspade


ドストエフスキーさんは、わたくしも多感なお年頃ribbonに「罪と罰」ほか何冊か読んだけど、信仰の問題が底辺にあって、よく理解できなかったもんですweep。今でも理解できないけど、知識として学んできたこともあるので、もしかするとちょっとは違う解釈ができるようになってるかも知れないなーと思ったりもしてconfident。高野さんご自身の信仰はどうなのかわかりませんが、この作品でのアリョーシャの動機は、異端的で極めて現代的に解釈できるもの。三浦綾子さんの「氷点」よりはしっくり来るカンジでした、わたくし的にはsmile。ヨシヨシchick


ってなことで、どーしても読んでる最中、ドラマのキャストが頭に浮かんで来ちゃったんだけど、本作でも実にシックリくるナイスなキャスティングでしたhappy01。…って、最後は違う作品tvの感想になっちゃったワ…sweat02

|

« 「微笑む人」 | トップページ | 「ソロモンの偽証 第Ⅲ部 法廷」 »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/213530/57311056

この記事へのトラックバック一覧です: 「カラマーゾフの妹」:

» あの後の話とは、 [笑う社会人の生活]
小説「カラマーゾフの妹」を読みました。 著者は 高野 史緒 あの「カラマーゾフの兄弟」の続編を描くという その事件の真犯人までを書いたミステリー この発想というか、やり方は斬新で! いろいろと賛否ありそうだが その手法があったかというか・・・ ちなみに乱歩...... [続きを読む]

受信: 2013/08/17 04時58分

« 「微笑む人」 | トップページ | 「ソロモンの偽証 第Ⅲ部 法廷」 »