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2013/08/25

「粛正の嵐」

佐藤賢一さんの小説フランス革命、Ⅹですbook。いよいよジャコバン派の恐怖政治の始まり、始まりーshock


っていうわりに、なんだかあんまりコワい感じがしないのは、やっぱり佐藤さんの独特の語り口のせいなのよねーcoldsweats01。この巻ではサン・ジュストくんが大活躍impactです。一般的にはジャコバン派の恐怖政治は領袖・ロベスピエールさんががっつんがっつんpunchやったってことになってるけど、この小説では、むしろ激しく先鋭的thunderなサン・ジュストくんに、ためらいつつ引っ張られていくカンジcoldsweats02。今の時代の感覚で言ってもロベスピエールさんの考えは一番しっくり来るカンジなんだけどね~spa


さて、わたくし今回すごく印象に残ったのが、サン・ジュストくんの、国民公会での演説karaoke。恐怖政治の根本である公安委員会の正当性を語るところ。『人民は危険な敵をひとつしか持たない。それは自らの政府だ。諸君の政府こそは自らは罰せられることもなしに、諸君を不断の戦争へと駆り立てている張本人なのだ』『(採択されたばかりの共和国憲法を封印する理由として)というのも、憲法は自由を加害する者の保障となるからだ。憲法はそれらを抑圧するのに必要な暴力を欠いているのだ』大混乱の事態となっている「革命期」には、反革命分子は暴力punchでもって徹底的に粉砕しなければならない、っていう主張なんだけど、これって今の日本の状況において、ものすごく重要なことdangerを言ってると思うのよね。「憲法とは何ぞや」ってこと。佐藤さん、なんだか予言者のようだわーbell。オリジナルの執筆は2年前だからね~smile


そんなサン・ジュストくんの思考の流れが、彼が昔の女とエッチするkissmark行為と絡まって描かれるシーン、そのウマさと諧謔性に思わず吹き出しちゃうcatface。こういう筆致も、深刻な内容をスカしてナナメから見る目線upwardrightへと読者を誘うワザなんだわよねーsmile


お下品で楽しかったエベールさんnotesも、その勢力を増したことによって、それを利用しようとする人間shadowが現れて来て、本人も気づかぬうちに毛色が変わって来ちゃったりしてbearing、だんだんツマんないおやぢに成り下がろうとしてるdown。それと入れ替わるように我らがデムーランくん、新しい新聞newを創刊したりなんかして、生きてるフランス革命物語、いよいよ終焉に向かっていきますdash

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