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2014年4月

2014/04/26

樫本大進 ヴァイオリン・リサイタル

Img239 いや~、やっぱり“世界の一流diamond”は違いますねぇ~~confidentshine。超絶技巧を繰り出さなくても、その飛翔する音楽性で聴かせるcrown。静謐な感動がジワジワと来る価値ある2時間clock。昨晩、8割方席が埋まったKitara大ホール、行ってまいりました~shoe


数年前に、同じベルリン・フィルのコンマスでいらした安永徹さんの室内楽を聴いた時にもぶったまげcoldsweats02ましたが、樫本さんの音色はその安永さんとはまた全然違って、おそろしいまでに透徹しまくりなものでしたthunder。グァルネリをここまで繊細に澄み切った音で鳴らすのを聴いたのは初めてcoldsweats02。いやー、古い楽器ってシブいjapaneseteaのが特徴なのかと思ってたら、もーゼンゼン違うぢゃーん、ってカンジ。男性アーティストは見た目の楽しみがほとんどないので(シツレイ~~smile)、昨日もほとんど目を閉じて、ひたすら音だけearを追いかけてたんだけど、ずーっと聴いてると、奥が深い、というよりも、頭上に果てしなく広がる、ラファエロが描くような青い空をひゅぅぅぅーっとひたすら昇っていくイメージupup。ただの伸ばした単音のつながりなのに、これほどまでに開放的な、自由な、飛翔する印象を受けるって、なんかスゴすぎだワshineshine。弱音の重音も、思考力が奪われるほどに美しくてclovershine。わたくし、ヨダレたらしてたカモsweat02。いえ、寝てたわけではありませんsmile


樫本さんとピアノのリフシッツさんとで、ベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ全曲演奏&録音プロジェクトを達成されたらしく、CDcdもすごく評価が高いようですが、昨日は、わたくし、ブラームスのソナタにヤラれましたlovely。ドバーッと下品に感情が溢れる一歩手前のリリカルさcute。ほんとーにステキでしたheart04。リフシッツさんのピアノもスバラシかった~~bell


そのリフシッツさん、すでに高い評価を得られてるようですが、なかなか個性的なお方のようですねwink。昨日はエラいリラックスしたカンジで(っていつもなのかしら?)、ブラームスの時には、ムゾーサに折りたたんだデッカイ模造紙ッcoldsweats02sign02ってカンジの楽譜をガシッimpactとワシヅカミで颯爽と舞台に現れ、横に置かれたイスに、弾き終わった楽譜をバッサバッサdashと投げていく。フツーの楽譜もその譜めくりのスバヤさたるや、石川五ェ門(@「ルパン三世」)の斬鉄剣捌きのごとしthunderthunder。カーテンコールも、リフシッツさんが先にさっさと袖に戻っちゃうdashもんだから、樫本さんが「あらsweat01」ってカンジでコケるシーンもあって、オモシロなコンビですね~~happy01


あー、ますます樫本さんがコンマスで出られるベルリン・フィルnotes、聴きたくなっちゃったわーhappy02。こりゃベルリンに行くしかないッairplanesign02

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2014/04/23

「三國志 第弐巻」

宮城谷昌光氏著、第2巻book。ようやく曹操や劉備が登場してオモシロくなってきたーhappy02


実はわたくし子供の頃、NHKtvの人形劇で「三国志」を初めて知ったので、そのキャラクター像がものすごく印象に残ってたのよね。なので、今回この小説を読んでて、その人物像のあまりの違いにものすごくビックリcoldsweats02もしてるんだけど、その視点の斬新さにもハッflairとさせられるのよねーgood


その筆頭は劉備玄徳さんsmile。人形劇ではほんとにちょっとツマんないくらいカタブツに描かれてたのに、これを読んでるとそのイメージがガラガラ~downwardrightなの。一番笑ったのは、廬植先生という超有名な先生について勉強する機会を与えられたのに、勉強についていけず『スポーツとミュージックとファッションに興味はあるが本を読まない若者』だったってくだり。ダメじゃんng。なので『(劉備が関羽、張飛と出会ったのが黄布の乱が起こった4年くらい後であると語った後)それよりも劉備が、討伐軍の将となるほどの廬植の下にいながら、師からは嘱目もされず、官途にも就けなかったということに問題があろう。』えーッcoldsweats02sign01人形劇と全然ちがーうッsign01でもやっぱり『不良がかった劉備だが、寡黙で、人を威圧する態度をしめしたことがないので、独特のふんいきをただよわすようになり、かれより年下の少年たちのあこがれの的となり、多くの知人を得た。学識がないというかれの劣等意識が、――善く人に下る。(『三国志』)という美点を産んだのであろう。』人徳があったってコトかしらwink不思議なヒトだわねー、劉備さんtulip


一方曹操さんは、度量の大きい人だけどやっぱ「敵」ってイメージなのよね。でもここでも“大物”感が出てるの。しかもちょっとカッコイイshine。黄布の乱の平定に功をあげた曹操が、昇進することになったときあんまり嬉しそうじゃないのをお父さんが見て、「もっと嬉しそうにせい」という。でも彼が不機嫌なのは『黄布を頭につけた兵を撃殺しているうちに、――この者どもは、ほんとうに悪か。と、思うようになったからである。』もとは力の弱い平民だったのに、生業につかせず流民としてしまったのは誰なのか、国の基本である人民を殺して何になる、って悪政を続ける朝廷への疑問が戦場でも湧いてくるあたり、冷静で頭がイイのよねgood。なんせ『曹操はうしろにも目をもっているような男であ』るからねー。ただ単に遊び回ってウソこいてばっかのオトコじゃないってことなのねsmile


キャラクターの捉え方の斬新さthunderは、董卓もそうで、ものすごく悪いヤツも違う面から見てみると、辺境の地出身の彼は、中央の政府から一方的に搾取され続け、困窮している地元民の気持ちをよく理解していたわけで、ただ私利私欲のためだけに朝廷の転覆を図った、とだけ言うわけにはいかないと。なるほど~。しかし、権力を握ってからの態度はどーなのー?だわよpout


で、その権力を握った時、ヒトはどうなるか。『世のふしぎさのひとつに、権力が増大するほど人の声が聴こえなくなるということがある。ゆえに権力者は人の数倍の努力をして人の声を聴かなければ、正常な規矩を失って、幻想や妄想に尺度をもって未来をはかるようになる。』うーむ、どこぞの国の総理大臣に聞かせたいお言葉think


そしてそういう私利私欲に走る権力者が暴虐の限りを尽くしているのを黙って見過ごし、睨まれないように身を潜めていたくせに、それが打倒された瞬間、獲物の分け前に預かろうとするゲビた官僚がいる、というのは今も昔もかわらない、とdown


今巻でも“世の真理”とでもいうべき記述がたくさん登場してます。宦官たちのめっちゃくちゃなやりようを何とか正そうとする賢臣や名士たちが、逆に宦官どもの姦計によってどんどん粛正される事件が起こった時、郭太という名士が嘆いたことば。『人の云(ここ)に亡ぶる 邦国 殄瘁(てんすい)す 烏の爰(ここ)に止まるを瞻(み)る 誰の屋(おく)に于(おい)てするかを知らず (人が死ねば 国も死ぬ 不吉な鳥は どこに止まる)』。


教養も深まりまするpencil。『孫子』の戦いかたは戦うどんな場面にでも使えそう。『戦いかたは、『孫子』にあるように、巧拙があり、それは、伐謀、伐交、伐兵、攻城 と、上から下まで分別されている。最上は敵の謀を伐つことであり、つぎは敵の外交を伐つことである。じかに敵兵を伐つのは巧い戦いかたとはいえず、城を攻めるのは最もまずい戦争のありかたである。』ふ、ふかい…up


そしてわたくし、親近感cloverがわいたエピソードがこれ。政府に絶望していた人民が天下の名士として尊敬していた人物のひとり、陳蕃さんが15歳の時、雑草のびほーだいの庭の自室でダラダラしているところへおじさんが遊びに来たそーな。おじさんはその庭へチラリと目をやって「庭の掃除くらいしろ」と言ったところ、陳蕃クン、『大丈夫の処世というものは、天下の掃除をおこなうものであって、家の掃除などはするものではありません。』そーだっsign01そのとーりだっsign01よく言った、陳蕃ッsign03


このように、教養も深められつつdiamond、ところどころ、思わずプッdashと吹き出しちゃうようなカワイイchick記述もある宮城谷版「三国志」、次々いくわよーimpactpunchhappy01

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2014/04/12

札幌交響楽団 第568回 定期演奏会

Img238 楽しみにしていたマエストロ・エリシュカの指揮だったんだけど、今回はちょっと入魂できず(わたくしが、だけどsweat02)、イマイチいつものようなドトーの感動waveが得られなかったのがザンネン。シクシク…weep


今回は、チケットticketをゲットするのが遅かったせいですでにイイ席がなくng、仕方なく3階席の真ん中あたりにしたんだけど、後ろの席のおやぢがガキのように落ち着きのないヤツで、しょっちゅうわたくしの座席にドンドンimpact足かなんかがあたって、気が散って仕方なかったのよッangrysign01ハラ立つッannoysign01しかもナナメ前のオバハンたちは、エリシュカさんが指揮体勢に入ってんのに小声でしゃべってるわ、フライング拍手はするわ、なんぢゃココのエリアはッbombsign03音もよく聴こえないし、もーゼッタイ3階席は取らないッannoyannoysign03


ってなことで、全く音楽に入りきれない状態での2時間down。しかし、相変わらずマエストロ・エリシュカの、一音たりとも気を抜かない、深い想いの行き届いた音楽は感じられましたconfident。前半2曲目のヴォジーシェク「交響曲二短調op.24」は、作曲家の名前自体初めて聴くくらい全く未知の楽曲newだったけど、第1楽章の典雅な古典派っぽいカンジ(ちょっとモーツァルト入ったカンジ?)から終楽章のまさしくベートーヴェンっぽい勇壮なカンジまで、かなり楽しめる曲でしたね~good。第2楽章の緩徐楽章は美しかったワ~~shine


そして後半のチャイコフスキー「交響曲第6番ロ短調op.74『悲愴』」。スバラシかったーッhappy02sign01もーラストのコントラバスのデミュニエンド、ナミダ出たワ…weep。そして、マエストロの想いをぜーんぶ音にして表現する札響オケ。スンバラシーッgoodsign01なんかさー、こーんなにペシミスティックな楽曲なのに、そこはかとなくやっぱり心底優し~~い、あったか~~い味が、マエストロ・エリシュカの音楽から感じられちゃうのよね~~heart02confident。それにしてもやっぱりチャイコさんのオーケストレーションの構成の妙ってスゴいワーdiamond。なんか今日、改めてハワーcoldsweats02って思いましたよ。


さて、現在、わたくし“助ロス”に陥っておりマス…weep。わたくしのアイドルsunだったコントラバス首席の助川さんが、この4月から仙台フィルに行ってしまったの…。わたくしを置いて…weep。がびょーん…crying。前回のラスト公演、わたくし仕事で両日とも行けなくて、もーくずおれたです。今日は、マエストロ・エリシュカにお会いしたくて、重たい足を引きずりながらKitaraに向かったわけですが、がッflairsign01新たなターゲットを定めたですッsign01それは、打楽器・大家さんッsign01そーよ、そーよ、大家さんがいるぢゃないのーッthundersign01忘れてたワーッhappy02sign01で、早速わたくし、持参の双眼鏡でナメるように拝見いたしましたcatface。若干ツーブロックな髪型で、おおッcoldsweats02sign02しかし、ベルリオーズの「序曲『ローマの謝肉祭』op.9」におけるタンバリンの叩きっぷり、ちょーカッコ良かったワーッhappy02sign01指先でびしーッimpactと打撃した後のフォロースルーッsign01シビレるーッcatfacesign01いやー、やっぱパーカショニスト、カッケーッhappy02sign01あの、一瞬に全てをかける獲物を狙うが如きスルドい目つきッthundersign01敏捷な動きッdashsign01しかし、大家さん、お休みの時はあっちこっち眺めてマスねー。カワイーhappy01


あら?“助ロス”脱却?

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2014/04/05

「殺人者の湿地」

2001年に亡くなったイギリス人作家、アンドリュウ・ガーヴ氏著のミステリーbook。初めて読んだけど、結構イケてました~happy01good


前半を読んでると、アイラ・レヴィンの傑作「死の接吻」をどーしても思い出してしまうんだけど、終盤、全く違う展開になってくところがヤルなー、ってカンジup。シンプルなストーリー展開、限られた登場人物たちと舞台、それなのにというか、だからこそというべきか、簡潔ながら過不足ない流れが現代ものとは一味違う魅力カモclub


一応倒叙ものなので、犯人はコイツdangerっていうのはわかってるんだけど、読んでるうちにだんだん表現の機微shineで「ほんとにヤッたのかしら~?」ってモヤモヤ~typhoonってしてくるところが、これまたウマいのよね~crown


古きよきフンイキが漂う佳品でした~note

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2014/04/01

上野星矢 フルート リサイタル

Img233_2いやー、もー圧倒的なスケール感impactsign03クラシック音楽界、数十年に一人の逸材』ってのも間違いぢゃないかもーcoldsweats02sign01昨晩、満席fullの札幌コンサートホールKitara小ホールにて行われたコンサート、聴いて来ましたーshoe


とにかく、ダイナミックレンジの大きさleftrightupdown、タダモンじゃないッcoldsweats02sign01しかもヨユーしゃっくしゃく。オーバー寸前のブロウdashが特徴なのかと思えば、ありえないくらいクリアなチョーピアニシモshineshineまで、これまで聴いたことがないフルート。すごく新しいカンジがするnew。ほっぺたをフルフルsign04させながらブロウする奏法も、クラシックの演奏家ではこれまでわたくしは見たことがなくて。その新しさをハッキリ感じたのは、2曲目のプーランクのソナタ。聴きなれた曲が、まるで違う曲に聴こえる。もしかすると、わたくし初めてこの曲を知ったのでは、ってくらい衝撃impactを受けました。ヤラレたthunder。第2楽章の超絶ピアニシモにはブッ倒れそうになったワーup。その若さでこの端整な深みのある熟練さはいったい何なのよーcoldsweats02sign01


Img234_2CDcdアルバムタイトル曲の吉松隆「デジタルバード組曲」は、ものすごい“デジタル”な現代曲かと思ってたら意外とマイルドfullmoon。“あまりな現代曲”smileを聴き過ぎの弊害かしらcoldsweats01sign02しかしカッコイイ素敵な曲でしたhappy01


上野さんの場合、超絶技巧はむしろ誇示すべきものではなく(「カルメン」では敢えて指先を見せないようにしているように見えたワ)、フルートとそれが奏でる曲の可能性に奉仕するためだけのものに過ぎなくなってる。ボルヌの「カルメン幻想曲」なんかは、疾走する超絶技巧と明確な対比を見せる粘りまくる緩徐部、若さゆえのあざといまでのツンデレカルメンkissmark。ちょっとカワイイchick


そんな中若干気になったのが、時々ピアノが喧しいことwobbly。確かに上野さんの迫力ならガンガンやってもいいのかも知れないけど、リヒャルト・シュトラウス「ヴァイオリン ソナタ(フルート編)」ではちょっとヤリ過ぎ感があったのではdown。一緒に盛り上がって行く、にしてもフルートの音が聞こえなくなるまで盛り上がっちゃうのはどーなんでしょーかtyphoon


さて、そんな上野さん、最初のアルバムcdを出した頃から実はわたくし専門雑誌で知ってはいたんだけど、なんせ1stも2ndもジャケ写cameraがあまりにインパクトimpactあり過ぎて、イロモノ感濃厚なのはちょっと…sweat02、って思ってたんだけど、さすがランパルコンクールの優勝者crown、聴かずギライしなくてよかったーー。今、世界で売り出し中の若手演奏家の勢いdashdashってもんをこれでもかッsign03って感じさせられましたよ。


Img237_2しかしながら、ここ札幌の前に名古屋、東京、と演奏されてきてるんだけど、プログラムがそれぞれビミョーに違っていて、よく見るとなんか札幌が一番大衆ウケする的な内容になってる気がするのよねthink。やっぱ東京のが一番通っぽい。って若干ヒガんでみたりdespair


Img235_2で、ここからはミーハーコーナーッhappy02sign03上野さん、間違いなく写真写り、激悪デス。ナマはめちゃカワイイchick。客席に向かってニコッhappy01shinesign01ってした瞬間、たぶん100人くらいのマダームはズッキューンimpactsign01なんぢゃないでしょーかsmile。昨日は、ちょっとヤンチャ入ったクラシカルな装いshineで、星の王子様のフンイキもアリcute。演奏に入る前のタメもナルシー感満載でイイですね~~catface。って、ナルシーぢゃなくて精神統一の時間ですから。わかってるけど、どーしてもそー見えてわたくしひとりニヤニヤcatface。後半には、流星(星の矢?キャーheart04)みたいなキラッキラshineのラペルピンをひとつ付けて登場。ヤルなcatface。危うくわたくし、ファンクラブ入会申込書に記入pencilしそうになったワbleah。ウヒ。

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