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2014/09/13

「三國志 第五巻」

宮城谷昌光氏著book。第五巻は、長安から拉致られた献帝を曹操がガッチリ羽交い絞めにして、北の雄、袁紹とガチバトルbombする「官渡の戦い」まで。この巻で、ただ物理的に力があるだけでアタマ悪い、勘がニブいってヒトたちは次々に退場しちゃうdownってゆー、時代が人物を振り分けていくステージに達しマシタupwardright


性格がスッキリsunしていて、ここまでの登場人物の中ではわたくし一番スキheart04だった孫堅さんがワリとアッサリ死んじゃってweep、そのご子息、孫策クンが登場しましたchick。ここでビックリしたのは、『美貌の点では周瑜は孫策に劣るが』ってあるところ。えッsign02周瑜って“美周郎”ってあだ名があるくらい歴史的イケメンのはずなのに、孫策クンはそれより上なのーッcoldsweats02sign02確かに、美女の誉れ高い“二喬”をふたりで分け合ったくらいだから、…って、コレもなんか下品なハナシだわよねーcoldsweats01。ま、それはともかく、ここで周瑜も登場し、ふたりが揃うと、『(さっきの続き)その姿貌には名門の子弟独特のみやびやかさがあり、しかも壮胆が反映された雄々しさがあり、ふたりが対面すれば、座が華やぎ、爽やかな風さえ起こるようであった。』らしい。硬い宮城谷さんの文章でこんなの読むと却って、きゃーッlovelysign03ってカンジ。ムフフcatface。しかし、ここでは敵をいかにブッ潰すかの相談をしてるわけで…。爽やかにブッ潰す。ムムムcatface


一方、そのヘナチョコぶりが再三記述される袁紹さんsmile。まもなく官渡で曹操と激突するそのプレリュードなのか、一層ベコベコimpactにされてます。せっかく超優秀な人材shineがついているのに、そういう逸材からも見放されてる。官渡の戦いの真っ最中に見切って曹操に寝返った沮授曰く『袁紹という全景には奥行きが足りない。袁紹は得たものを素手でつかんで懐におさめようとするところがある。』相変わらず味わい深い表現ですねぇ~catface。献帝が拉致られた時、助けてぇ~って言ってるのを助けに行かなかったくせに、後で帝(ホントは曹操)からそれを非難されると『こうなるのであったら、沮授や郭図の意見を容れて、曹操よりさきに天子を迎えるべきであったと袁紹は後悔した。みかたによっては、袁紹の生涯は後悔の連続である。』ダサ…down。曹操が南陽の張繡と戦って大敗すると『手を拍って喜びたくなった。 ざまをみろ。それが曹操へ送った書翰のすべてであった。』小者。わたくしがスキな軍師のひとり、郭嘉サンは彼について『多端寡要、好謀無決』と評してます。『多端寡要、好謀無決とは、袁紹の本質をじつに的確に表現しているといえるであろう。多端とは多忙といいかえてもよく、寡要はかんじんかなめが寡(すく)ないということなので、いくつもむだなことをやっているが大事なことがわかっておらず、謀(はかりごと)を好むのになにひとつ決定しない、というわけである。』あー、こーゆーヒト、現代にもいますねーsmile


さて、その郭嘉サンは曹操の軍師となります。ふたりが初めて会ったときの郭嘉サンの感想が笑えます。『 ぞんがい小さい人だな。』プッdelicioussign01曹操って160cmくらいしかなかったらしく。劉備が173cmくらいだったらしいから、たぶん、背が低いのはそーとーコンプレックスになってたんぢゃないかしら~?ちなみに関羽サンは2m超えcoldsweats02。この郭嘉サンってすっごくクールでクレバー、なのにキラキラshine。数では圧倒的に不利なため戦う前にナーバスになる曹操に、彼は「ゼッタイ勝ちますッshine!」って言うんだけど、『論旨は荀彧のそれに似ている。ただし表現は、「袁紹は虚勢をなすことを好みますが、兵の要諦を知りません。それにひきかえ公の用兵は神のごとしです」というように華やかであり』なんてカンジなので、曹操も照れちゃうhappy02。でも郭嘉サンは媚びへつらってそう言ってるわけじゃなく、確固とした根拠があるわけ。カッチョイーlovely


そして、やっぱりこの巻でも曹操はカッコイイbell。官渡の決戦の途中で曹操の戦い方に感服し、一方自分の主である袁紹の底の浅さに呆然となり、思わず曹操に下ってしまった張郃が、それでもなおその行為の後ろ暗さを思ってヘコんでdownいると、『主に背いた張郃の道義的な罪を、微子と韓信をもちだして消してやった曹操の優しさは、どうであろう。 曹公とはこういう人か。おそらく張郃は地に頭をつけて泣いたであろう。こういう人のためなら死ねる、とおもったにちがいない。』熱いーッhappy02sign01宮城谷さんもウマいーッhappy02sign01


そんな曹操から見た劉備といえば。『劉備のふしぎさは、今日受けた恩も明日には忘れることであり、曹操の厚遇は劉備の未来をしばらなかった。』呂布に徐州を乗っ取られ、曹操のところにやって来た劉備、来た時は涼しいカオをしてたのに、やっぱ取り返すーッbearingsign01と言う。『 やれ、やれ…。あいかわらず劉備という男は理解しがたい。呂布と戦って徐州をとりもどしたいのであれば、最初にそういえばよいではないか。』めんどくさいオトコ、劉備smile。そして、曹操に協力してもらったのにその後袁紹と同盟を結んじゃったりするしpout。『 何という男か。曹操は劉備に恚憤をおぼえたが、それ以上にあきれた、という意いが強い。同輿同席という最上級の待遇への返礼がこれか。劉備は昔から人の恩に酬いたことがない人物であるが、これほどあざやかに恩を仇で返されると、いよいよ劉備は不可解な存在であった。』劉備、とんでもないヤツじゃんpout。でも、曹操も関羽については、劉備をうらやましく思うのがカワユいのよね~happy01。曹操が劉備をやっつけに行って、ついに関羽ゲットscissors。しかし関羽は、曹操に厚遇してもらった恩を返したうえで劉備の元に返らせて、と言う。『 忠義とは、そういうことだ。と、いよいよ関羽に感心した。これほどの傑人を棄てて逃げた劉備は、関羽に甘えているともいえる。そこに曹操はすくなからぬ羨望をおぼえたものの、関羽に愛されることが当然だとうぬぼれている劉備は、関羽を愛することを忘れているのではないか、とおもった。』モダエる曹操smile


いやー、ホントに人間を記述する筆致penがオモシロいsmile宮城谷版「三國志」、まだまだ続きますon

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