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2014/10/02

「ミストレス」

篠田節子さんの短編集book。あとがきによれば、5編のうち4編は「小説宝石」の官能特集に寄稿したものだそうで、ちょっとそれ風の描写kissmarkが多いけど、“篠田節”は健在good


わたくし、篠田さんのオカルト風の作品はこれまであんまり共感できなかったんだけど、表題作の「ミストレス」は、前半そのテイストで「これは…(わたくし的に)ダメなパターンカモ…sad」と失望しかけたところ、いままでとちょっと違ってそのオカルトテイストがちゃんと現実に収斂していくのねspade。篠田さん、わたくしの好みの方へ寄って来てくださったワーhappy01。で、篠田さんの数ある作風のうち、わたくしも大スキupバイオ・ホラーものでは「やまね」がナイス~shine。ハードなホラーではないけど、おー、そー来るかーってカンジ。ちょっと新井素子さんの「グリーン・レクイエム」を思い出しちゃったりしてconfident。お次は社会派もの「宮木」。「雨月物語」の「浅茅が宿」をイメージのベースとした作品で、紛争地域bombで取材をするジャーナリスト(もどきsmile?)の浅薄な正義感というか優越感というか、そーゆーものをそこはかとなく突いてるsagittariusのがなかなかどーしてsmile。ラストの「紅い蕎麦の実」は、始めのうちは、わたくし若い頃よく読んでた小池真理子さんのフンイキに若干似てるなーと思いつつ読んでたけど、お耽美にならないところが篠田流かしらねwink


官能”小説という新たな境地を開拓しようという試みは、本筋と“官能”とが充分に結びついているとは言い難い作品もあり、でちょっと消化不良だったかも~weep

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