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2015/01/17

「王妃の離婚」

「小説フランス革命」シリーズがめちゃオモシロかったhappy02佐藤賢一さんの第121回直木賞受賞作crown。佐藤さんの作品は、わたくしこれが2作目scissors


実に“直木賞”らしい、読みやすくてタノシい作品catface。「フランス革命」の独特の文体はまだこの時点では現れてないのね。ごくフツーの文章。“西洋歴史小説”ってゆーほど構えたもんではないのよね。ただ舞台が中世フランスなので、法廷のオキテだとか、宗教のシバリだとか、結婚のテイギだとか、そのあたりのギミック(っつったら怒られちゃうかしら~bleah?)の描写がオモシロい法廷モノってカンジかな。TVドラマ「リーガル・ハイ」の中世ヨーロッパ版、とでも言うべきかsmile


ストーリーの流れなんかは予想できる範囲なので特にどうということはないんだけど、なるほど~~flairと思ったのは、このルイ12世とジャンヌ王妃の離婚問題がバチカンとの政治駆引きによって左右されるのだ、ってことで、腐敗法王で有名なアレクサンデル6世とその息子、チェーザレ・ボルジアの動きと連動して裁判の流れも変わっていくんだけど、その史実と、ジャンヌ王妃の心の動きをうまーくリンクrecycleさせて小説は作られてるのよね。さすが、佐藤さんgood。小説の主人公、切れ味スルドいthunderアウトロー弁護士・フランソワとジャンヌ王妃の交流onが、ちょっとデキスギな感はあるけれどcoldsweats01、まぁヨシokとして、裁判の結果と登場人物たちの感情の両方にとって、ヒジョーにスッキリした読後感へと繋がるキーポイントなわけデスconfident


現在認められてる史実を、その背後にある人間たちのドラマとしてヴィヴィッドに描き出すpen、その手法は佐藤さんの小説家としての真髄なんですねーshine。そのイマジネーション力はスゴい~~fuji。積読になってるこの時代の小説やマンガ、読みたくなっちゃいました~happy01

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