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2015/06/21

教会に響くバッハ ~バッハの人と音楽~

Img402はぁ~~、奥深し…wave。聴いているとわけもわからず感動heart04してしまっていたバッハ。その秘密secretの一端を示してくれたレクチャーコンサートpencilnotes、昨日、札幌バプテスト教会・旧会堂に行って参りましたshoe。わたくしの、これからバッハを聴く時の意識を変えていただいた1日となりました。函館ご在住のチェンバロ奏者、森洋子さんが主催する「洋琴庭」という音楽会の札幌公演ですbell


主なテーマは、調性とそれが与える印象、ということでした。バロック期には一般的に、調性にはそれぞれ性格がある、という考えがあったようで、今回は、実際に聴いてみましょうear、ということで選曲されていました。


Img403_2最初は「平均律クラヴィーア曲集第1巻」から「第1番 ハ長調プレリュード&フーガ」。「アヴェ・マリア」として知られるプレリュードに現れているように、ピュアな美しさshineを持つハ長調。次は「ヨハネ受難曲」から「第9曲“心も弾む足取りで”」。変ロ長調には明るい高揚感が漂うsun。でも「喜んでーhappy02sign01」って言ってたペテロは後に「3度の否認」をしてしまう。それを思い起こすとこの明るい高揚感もちょっと浮ついてるように感じられる、という森さんのお言葉が印象的でしたflair。それでもバッハはそんな人間の姿を否定せず、美しい音楽にしている、と。確かにウキウキupでしたねーsmile。しかし、これ、歌うのムズカシソーbearing。バッハの歌ものっていつもナニゲに聴いてたけど、どれも結構タイヘンソーですよぉ~~wobbly


Cimg0001_2で、3曲目は「フルートと通奏低音のためのソナタ ホ長調BWV.1035」。ホ長調はほのぼのとした牧歌的なカンジclover。安心感があります……ってッsign01どこにッsign02そりゃ第3楽章まではウットリ~~lovely、ユッタリ~~spa、ウツクシ~~catfaceって聴いてましたけど、第4楽章アレグロ・アッサイッsign01チョー早吹きッdashsign01八條先生の目にも留まらぬ指サバキthunderと息サバキdashにひたすらホエ~~coldsweats02。ブラーヴァsign01でございましたbell。なんかこのバッハの、ゆった~りspa、の後のぎゅいんぎゅいん来るカンジdash、バッハってちょっとイタズラ好き、人を驚かすのが好き、ってヒトだったのかなぁ~とも思うのよねcatface。そして前半最後は「無伴奏チェロ組曲 第2番 ニ短調BWV.1008より プレリュード」。わたくし、バッハの無伴奏チェロ組曲もどわい好きheart02なので、ココロして聴かせていただきましたconfident。ニ短調はドイツ語で“デーモール”=“デモーニッシュ”というお話には目からウロコパラパラflair。はぁ~~おもしろーいhappy02。この曲はそれほどマガマガシくtyphoonはない、と森さんはおっしゃっていましたが、宇田梓さんのチェロは、重く深くズッシリ響いてwave、充分にヘコませていただきましたconfident。いやー、ほんとーにバッハの短調って何とも言い得ない“グルグル”(わたくしのハラの底からのカンドーを表現する単語)を生じせしめるのよね…weep


この“グルグル”は後半2曲目の「無伴奏フルートソナタ イ短調 BWV.1013よりサラバンド」にも当てはまります。イ短調は哀切な感じと端整な雰囲気も持つ、と森さんの解説karaoke。八條先生の、抑えられた静かな哀しみの表現がググッheart01と来ました。同じイ短調「マタイ受難曲 BWV.244より 第49曲“愛ゆえに”」は、キリストの磔刑を描いて、それは現実としては“悲惨なもの”だけれど“美しいもの”として捉える厳粛な気持ちがイ短調になっていると。詩と対訳を並べたシートも配ってくださっていたので、歌ものの時は原語を追ってましたが、この歌では“nichts”という単語が何度も繰り返されてrecycleいて、キリストの無辜性が強調されていることに、当時の人々の意識を感じましたねconfident


そして、何と言っても今回の真骨頂fujiは次の「平均律クラヴィーア曲集第1巻」から「第24番 ロ短調 プレリュード&フーガ」のところ。一番最後のロ短調は、一番最初のハ長調とは対極onにある調で、「天上的なる」ハ長調に対し、ロ短調は天上から一番遠い「受難」の調である、と。ぎゃーッimpactsign01そういうことなのねーッcoldsweats02sign01わたくし、ハンマーで頭を殴られたimpactようでした(オオゲサsweat02)。そしてこの第24番も含め、4の倍数のフーガは“十字架の音型”を持っている、というご指摘にもぐおーッcoldsweats02sign01音がクロスするような音型…。なんかもー、それだけでカッコイイ…lovelyと思ってしまうわたくし。単純coldsweats01。バッハより前では、ないことはないけれど、24調全てを網羅した曲はなかったので、やはりこの「平均律」はチョー画期的newなことだったんですね。百科事典的なものをバッハは作りたかったと森さんはおっしゃってましたが、百科全書派が興る啓蒙主義のはしりでしょうかね。


ここではクリスチャンであり音楽家でもあるバッハと森さんがクロスするところでしたねshine、ハ長調から始まりロ短調で終わる「平均律クラヴィーア曲集」の並びが、「天上」から遠く隔たった「受難」に対応している。天は遠いけれど、でも無辜のキリストが代わりに受難したことによって人々は救われる。人間とはそのような存在なのだ、という思想をバッハは上から目線ではなく、人々と同じ高さで音楽に表現しようとしたのではないか。私見ながら、と断られた上で森さんはおっしゃっていましたconfident


わたくし、キリスト教も音楽もあまりよくわかっていない者なので、今回のレクチャー・コンサートpencilnotesはそれを搦め手で知ることができる機会で、まさしく待望の時間でしたhappy02。調性について知ったところで、それを踏まえて「受難曲」系や「教会カンタータ」系、ロ短調ミサあたりについてもっと勉強pencilしたくなりました。あ~~、バッハって、果てしない~~sweat01sweat01

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コメント

かまど姫さま
遅くなりました。いやあ、詳細なレポートとご感想をありがとうございますhappy02 自分でも結構な力技だった(笑)と思いますが、お客様もエネルギーが要ったかもしれませんね。
トラバもしますけど、この記事よろしければ、Facebookにリンクして良いですか?札幌は10月、12月に公演予定ありますので、またご案内しますnoteこれからもよろしくデス(*゚▽゚)ノ

投稿: よこよこ | 2015/06/24 22時38分

よこよこさま~sun

お忙しいところコメントありがとうございますッhappy02sign01

もしかすると、クリスチャンの方々にとってはすぅーっと理解出来ちゃうところもあるのでは~?と思ったりもしていますconfident

森さんの今回のコンサートを聴いて、早速本屋さんでバッハ関連の本を物色したりしていますwink

facebookの件、光栄です~~shine。こんな文章でよろしければぜひお使いくださいhappy02

10月、12月のコンサートも楽しみにしていますねsign01函館の洋琴庭の情報の方も、更新、ぜひお願いしまーすpc

投稿: かまど姫 | 2015/06/25 22時13分

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» 6/20「教会に響くバッハ」終了しました♪ [もりもり@函館「洋琴庭」]
ご無沙汰しましてすみませんm(_ _)m 今年上半期最大のヤマ場(笑)札幌での初主催公演、 想定を越えるたくさんのお客様にいらしていただき、 無事終了しました。 ありがとうございまし ...... [続きを読む]

受信: 2015/06/24 22時38分

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