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2015/06/03

昔も今も、こんぴらさん。~金刀比羅宮のたからもの~

Img394いんや~、も~、応挙の虎のカワユさにモエ~~lovely。7月12日まであべのハルカス美術館で開催中の展覧会art。大学時代のわたくしの友人Mちゃんが手がけた開館1周年記念特別展覧会、観て参りました~airplane


こんぴら”といえばわたくしにとってはアコガレshineの「こんぴら歌舞伎」。死ぬまでに一度は観たいと思ってるんだけどsmile、そのいわば生みの親がこの「金刀比羅宮」なのですねーbell。一生に一度は参詣したいと願うこんぴらさんの参詣道にたくさんあったエンターテインメントeventのひとつが金丸座の元になったと。いやー、きっとこの参道、楽しかっただろーなーcatface。タカラヅカにおける「花の道」よね~cherryblossom


で、この参道のめっちゃ楽しげな様子を描いた作品が「象頭山社頭並大祭行列図屏風」。
わたくしの好きなコマゴマ画風で、総勢何百人(何千人sweat01?)いるかわからないくらいの江戸時代人がチマチマと躍動してるのよね~happy02。みんなチョーウキウキ~~sun。いやー、わかるconfident。お参りももちろん大事だけど、そこへ行き着くまでの盛り上がりupも大事good。元禄末期ってことだから一番享楽的な時期だしねwink。この、こんぴらさんの、民衆信仰を中心とした“お高くとまってない”感がいいのよね~~happy01


Nec_0011Nec_0012そんな雰囲気の中で、江戸や関東を中心に行われた「こんぴら狗」dogという独特の風習があったそうな。どうしても四国まで行けない人に代わって参詣するワンちゃんのこと。飼い主の名前や住所を書いたお札、お賽銭、食費などを入れた袋pouchを首にかけて、出会う人たちにお世話してもらいながらお宮を目指したそうですon。そんな風景を描いてるのが平林春一「金毘羅狗図」。絵柄自体もホンワカしてるのspa。展示場入ってすぐのところにある「流し樽」(願かけやお礼の奉納品を樽に詰めて海に流すと、それを見かけた船や人々がリレーのように運び、お宮に届けるという風習)もそうなんだけど、なんだか、こーゆーところにも、昔の日本人の優しさcuteってゆーか、あったかさspaってゆーか、純朴な懐の深さwaveを感じますよね~confident


そして円山応挙。日本画は疎いわたくしでも教科書なんかで見たことある「遊虎図」。もーこの虎たちがめちゃんこメンコイhappy02happy02。解説によると、当時の日本人は生きてる虎を見たことがなく、応挙も毛皮を写生しつつ猫の姿態を参考に描いたそうなので、ほとんど虎の毛皮を着た大きい猫cat。たぶん、顔と耳が虎よりちっちゃくて、目がおっきいのがその要因かなsmile。水墨の軟らかくて繊細な筆遣いによる毛の質感が、もーほあほあもあもあcatface。当時の人々も実は内心ラブリーheart04って思ってたんぢゃないかしら~smile。でもこの「虎の間」は、公的な応接間だったそうなので、特に水を飲む2頭の虎の間の襖を開けて主(あるじ)が入ってくる瞬間はさぞかしドラマティックthunderだったことでしょう。「竹林の七賢図」は、今「三国志」にハマってるわたくしにとっては親戚のおぢさんたちに再会したカンジsmile。顔と衣服の描線の質の違いが印象的で、そのつぶらな瞳shineにやっぱりちょっと少女マンガちっくなカワイさを感じちゃうのよね~catface。ここで解説されてる一番右の賢人と一番左の賢人が目を見交わしてるっていう構図は、「鶴の間」における「稚松丹頂図」の左向き2羽と「芦丹頂図」の左端の右向き鶴の目線の絡みと共通するものがありますねー。まるで対話してるかのような鶴たち。すーっと首を伸ばしてシュッupdownとした佇まいには、美しき潔さshineが感じられます。


お次のおたからは、伊藤若冲。別当の私的居室、奥書院の「上段の間」に残る「花丸図」。交互に向きを変えて整然と並べられた図鑑のような花たち。その様式美の中に侵食する現実・枯れや虫食い。イケてるワーgood、若冲up。Mちゃんの解説『整然とした秩序のうちに展開される図鑑のような細密表現は、生命体から装飾物へと変換された花々がみせる、結晶化したような美しさを強く印象づける。』が、作品の真髄ですね。パネルを読んだ瞬間、わたくしビリビリthunder来ましたワ。Mちゃんの解説自体がキラキラshineしてる。さすがですdiamond。さてこの作品、記録では白紙に描かれたそうだけど、わたくし的にはそっちの方が好みカモ。金ピカの襖に囲まれてたら落ち着かないもん。ってか、そこに若冲の絵があるだけで落ち着かないsign02


そして、思いがけずビビッと来た(古ッsign01)のが、「三十六歌仙額」。今まで狩野探幽は名前しか知らず、もちろん本物も観たことなかったんだけど、この額絵と「山水図屏風」を観て、このヒト、マジ「天才shine」だって思ったワーconfident。天才の天才たる由縁は、コトバでは説明できない(と、努力を放棄するsmile)。とにかく描線がセンシティヴフレキシブル。額絵では、その人物の内面までも描く筆力impact。業平さんの美しさshineったらないわーcoldsweats02。わたくしまたもやタカラヅカの「花の業平」を思い出してしまったワ。ノル(稔幸)さん演じる業平の麗しさったら…もぅ…catface。ウットリ…lovely。は、カンケーなかった…sweat02。「山水図屏風」での、余白の取り方、これ、まさに天才shineのなせるワザ。天性のセンスの問題よねーfuji


わたくしの得意分野では、平安時代の作、「木造十一面観音立像」spade。お顔を含め、どっしりとした重量感のある素朴な像でした。でも全体の造形はとっても整っていて、珍しくも描かれた瓔珞や、裳の文様や衣紋の彫りも華やかring。とても佳い像だと思いますhappy01。惜しむらくは十一面の化仏が残っていればなぁ~~。ザンネンッbearingsign01


あ、あと歌川国芳「讃岐院眷属をして為朝をすくふ図」。まさに金刀比羅宮の由縁づくしの一作wave。国芳、カッコイイなぁ~~heart04。天狗たちが白抜きになってるのが何とも言えずイキなのよねーcatface。やっぱ、今、札幌芸森美術館でやってる「国芳展」行こうーっとcardash


これは参考展示だったんだけど、今も連綿と続く行事、蹴鞠に使われている靴と鞠がありまして、それもわたくしのお気に入り~heart02。濃い紫色の革と布で実にカチッとした造形ながらマロヤカなフンイキも帯びた靴。オフホワイトの落花生型の鞠。欲しい~~heart04。家で蹴鞠やる~~heart04。ぢゃなくてッangrysign01これって、神事ですからッangrysign01ほんとにこの靴と鞠の造形だけでも、蹴鞠が平和を願う神事だってことがわかりますclover


Img395Img396さて、今回はめずらしくわたくし、図録を買って参りましたmoneybag。これまた素敵な作りでございましてdiamondshine。なんつっても表紙回りのコラージュが激ナーイスッgoodsign01地に若冲の「花丸図」があって、その上に絶妙のバランスshineで大小様々な“おたからアイテム”が散りばめられてます。特に裏表紙、すんごくイイッhappy02sign01若冲の上に国芳の沙魚(わにざめ)が乗って、「船絵馬」の帆船と応挙の鶴が飛んで、さらにその上に金雲。これだけで1コのストーリーが出来るアソビゴコロnote。こんなデザインも快く許容してくれる「こんぴら」さん。そんな「こんぴら」さんのスピリットを表出する図録なのです。冒頭の名古屋大学教授・伊藤大輔氏による寄稿も、久々に辞書bookを片手に読みました。あー、教養とはこのような文章から学ぶものだったわと学生に戻った気分school。大変勉強になりましたpencil。伊藤先生の文章を読むと、「空間の魔術師」応挙が作り上げた空間は、現実の環境と相俟って、今でいうメディアミックス的手法の成果を体感するものなのだとわかりますflair。そのほか、「象頭山社頭並大祭行列図屏風」と「遊虎図」の拡大写真cameraと折りたたみ見開き頁は見応えガッツリpunchimpact。工夫されてますねー。特に「遊虎図」の折りたたみ展開頁は、まさに襖を開けるが如き臨場感door


Nec_0015Nec_0014民間信仰の神社「金刀比羅宮」のたからものは、本当に多種多様で、不思議な感じがしたけれど、民衆の篤い信仰心と歴代の宮司さんたちの見識、時の政府からのバックアップの影響などがミックスされたもの。日本でも稀有な存在なんだということを実感しましたconfident。でもそこはナビゲーターの「こんぴら狗」dog。今展覧会は、カワイさでまとまってましたね~happy01。ラブリ~~chickheart02


Rimg0028わが家houseに連れ帰った「こんぴら狗」dog。キュートcuteなくせに、遥か金刀比羅宮を見晴るかすキリッthunderとした眼差しにわたくし、ヤラレましたheart04。コイツめ~~smile

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