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2015/08/05

「死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発の500日」

またまた泣かされちゃった…weep。ノンフィクションライター、門田隆将氏著book。電車subwayの中やカフェcafeで読みながら思わず目がシバシバweepしてしまう一作。


ノンフィクションにしては少々情緒過多なカンジではあるけれど、実際にその場で決死の冷却作業に当たっていた人たちのナマの声はやっぱりズッシリ来るもの。当時、テレビや新聞などマスコミから得た情報しか知らなかったわたくし、発表報道の奥で進んでいた実際のところを初めて知りました(遅ッsweat01sign01)。しかし、フツーに社会人生活を送っていれば、なかなか多方面の情報に接する余裕はないわけで、こういう本はやっぱり必要だと思うのよね~think



これを読む限り、現場を知らない者は立場がどうあれ余計な動きをしてはならんng、ってことだわね。当時の首相も、東京電力の幹部も、原子力の専門家であってさえ、情報インフラが充分な環境でなければ適切な判断は出来ない。しかもそれは命に関わる瞬時の判断が必要な場面だし、大勢であーじゃ、こーじゃやってる暇なんぞ全くない。現場に優秀で勇敢な人材がいさえすれば、危機は脱せられる、の良い見本なのではないかと思いましたね。しかし今回の事故では、その優秀で勇敢な人物が何人もいた、というラッキーはあったのも知れない。この本で、吉田所長だけでなく、中央制御室の当直長だった伊沢氏をはじめ、極限状態の中、文字通り死に物狂いで格闘したひとりひとりを知ることが出来たのでしたconfident。巻末の地図を見て、この中央制御室なる建物が原子炉建屋のすぐ横にあったのを知って、腰を抜かしましたよ、わたくしはcoldsweats02。当時テレビで何度もこういう地図を見てたはずなのに、こんな至近距離であんな作業を繰り返していたとは、と、はっきり認識できたことは大きかったthunder意識して物事を見るのと漫然と見るのとでは大違い、だったのね…sweat02


先に書いたように、ちょっと過剰に感情的な描写だったりするのは致し方ないとしても、首相の場違いな余計プレーや東電や原子力安全委員会の幹部たちの右往左往ぶりもかなり甘い描きぶりなのはちょっと気になるdespair。彼らは(大半が安全な場所にいた権力者だからね。厳しく検証されるべきだと思うangry。あと、「終わりに」の著者の個人的な見解は必要ない。ノンフィクションは、著者が信じる“事実”のみを書き連ね、それをどう考えるかは全て読者に委ねるべきだと思うから。それらは別のところでお書きになったらよろしいと思うワ。


ま、でも全体の印象から感じるのは、この門田さんって優しいヒトcloverなんだろうな~ってコトだわねconfident

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