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2015/12/02

「三國志 第十巻」

いやー、孔明も死んじゃったし、なんだか読むペースががっくし落ちたdown第十巻、とりあえず参りましょうか。宮城谷昌光さん著book


諸葛亮の好敵手だった司馬懿の、一族の存続をかけた用心深い立ち回りの様子を描く一方、呉の孫権のめちゃくちゃな老害ぶりが炸裂ッimpactsign01あんまり永い間頂点の座crownにいると、あんなに周囲の意見に耳earを傾けていた君主もボケボケになっちゃうもんなのねーsad


というわけで、ミーハー的な読みが出来なくなっちゃったので、それ以外でわたくし、ショックthunderを受けたこと。わたくしのチョーニガテな“”というものが、やはり古代より教養人には必須のものであったのねってコト…weep。『あるとき孔子が庭に独りで立っていた。子の伯魚(孔鯉)が趨(はし)って庭を通ろうとすると、「詩を学んだか」と、父に問われた。「まだです」そう答えると、孔子はこういった。「詩を学ばなければ、何もいえなくなってしまう」この話は『論語』にある。すなわち詩は、春秋時代の貴族にとって大きな比喩であり、詩句を用いて自身の喜怒哀楽を表現するだけではなく、政治的な課題にたいする異同をも婉曲に述べた。要するに詩を知らなければ、相手が何をいったのかがわからない場合が生ずる。そこには庶民には手のとどかない、理解不能の世界があったのに、孔子が下級の貴族あるいは処士のために、その世界に梯子をかけたのである。』うーむ、やはし、詩とは、そーゆーものだったのねーthink。高度すぎるぅ~~wobbly


そして、司馬懿が遼東の公孫氏を討伐していた頃、我らが倭国が登場fuji。『なお帯方郡よりはるか南に位置する倭国の女王が大夫の難升米(なそめ)を帯方郡につかわして、「天子に朝見してみつぎものを奉りたい」と、いったのは、この年の六月である。六月というのは、司馬懿が大軍を率いて遼水の西岸に達し、この川を渡渉して進撃した月である。倭国は公孫氏に朝貢をつづけてきたと想われ、この年に、--公孫氏は魏によって滅ぼされるであろう。という情報を得ていたにちがいない。実際に魏軍が幽州にはいり、遼東に迫ったことを倭国は知った。とはいえ、まだ公孫氏が戦って滅んでいないのに、倭国の女王が曹叡へ朝見の使者を送りたいと帯方郡の太守に打診した速さにおどろかされる。海を超えてゆく情報のありように神秘さえ感じられる。とにかく倭だけでなく中国の外にある国々の情報網のしきかたは予想以上に精密であったにちがいない。』果たして現代のニッポンはいかにsmile


さて、孫権の老害について。この頃の呉では、国内でのツマラン勢力争いimpactが続いていて、くだらない臣下の告げ口を真に受けて孫権が賢臣を次々に誅滅thunder。しかしある時、ひとりの命知らずの忠臣の度重なる諫言に、孫権も「うるせぇなぁ~pout」と言いつつ裏取りをしてみれば、まさにその通りpass、私腹を肥やす臣下のいいなりになってた自分に気づくcoldsweats02。「もー、何で言ってくんないのーsign01」と怒るannoy孫権に、臣下全員、「言ったって全然聞かなかったくせに…gawk。」あー、どこの世界にもあるハナシbuilding


そして教訓。『かえって司馬懿は用心した。富て驕ること無きは易し、と孔子はいったが、富貴の身となって驕らないでいることは、実際は、やさしいことではない。満ちると欠ける、というのは、人の命運にもあてはまる。人には不足があったほうがよい。が、その不足をおぼえなくなったときが怖い。そう考える司馬懿はますます謙虚になった。外の敵はたしかにあなどれないが、人がもっとも恐れなければならないのは、内の敵である。この内の敵というのは、知人あるいは肉親という場合もあるが、端的にいえば自分自身である。』っくー、身が引き締まるーッbearingsign01


というわけで、なんとなくクライマックスが終わったあとの脱力状態cloudではありますが、残り2巻、根性で行きましょうpunchdashsign01

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