ムジカ・アンティカ・サッポロ vol.8 協奏曲の夕べ
2台のチェンバロのコンチェルトなんて、なんてゴーヂャス
なんでしょー
一昨日の晩、ふきのとうホールにて開催されたムジカアンティカサッポロの演奏会
、聴いて参りました~
。
なんだか最近、ストーカーのようにチェンバリストの森さんを連続して聴きまくってるわたくしですが
、今回初めて“森さん、囲まれる”の図を目撃
CD
でよく聴いてたバッハ「チェンバロの為の協奏曲 ヘ短調」。チェンバロの周りをぐるりッ
と弦が取り囲んで、オラオラ~
ってカンジの圧迫感の中、森さん、うりゃ~ッ
っとカウンター
。典雅なる格闘技。でも森さん、楽しそう&カッコよかったです~
。
1曲目のトレッリ「トランペットと弦楽の為のソナタ ニ短調」。バロックトランペットって、すっごく不安定だけど華やかさがハンパない
演奏される内藤由美子さんが、吹奏する前に両足をグッ
と広げてフンッ
と重心を下げて息を入れる様子がめちゃイカスのよね~
。やっぱり格闘技か
。
演奏会の前にはバロックヴァイオリンの解説をしてくれたんですが、へぇぇ~っ
と思うことが結構あって勉強になりました
。1曲目の演奏が終わった後、今度はバロックトランペットの解説
が少しあり、巻いた1本の管で出る調性が長調だけだっていうのにもへぇぇ~
。面白いモンですね~
。ピストンがないのに、音階とかトリルをどうやって出すのかも、シロートのわたくしについでに教えてほしかったデス
。オリジナル楽器って、現代のものと少しずつ見た目も違っていて、見てると面白い
。チェロって、足の筋肉疲れないんでしょーか
?プルプルしないのかしら
?昨日斎藤さんが使っていたコントラバスもヘッド部分が大きくて装飾がカワイイ
。厚みも今のものよりあるカンジ?
本プロ最後が、バッハ「2台のチェンバロの為の協奏曲ハ長調」。客席に背中(お尻ともいう)を向けてのチェンバロ演奏で、メンバーさん間での議論の結果、こうなったということでしたが、お二人のものすごい高速回し
の指も見えるし、音もココロなしかよく聞こえて
、わたくし的には大変マンゾク
。チェンバロは常にこのポジションでいいのでは?なんつって
。このおふたり、演奏姿が対照的
で、男性
の近江さんは背筋をピンと伸ばして優雅
に、女性の森さん
が前屈み気味で野生的
。そんなのも楽しめました
。いや、ホント、ここでもバッハの全宇宙的な音の洪水
にひたすら浸るのみ。ジャブジャブ
。あ~~キモチイイ~~
。
実はここでも、ヴァイオリンの音程が若干フラット気味に聴こえるときがあって、やっぱり古楽器ってそうしたもんなんですかねー。音色は、確かに低音部はちょっとくぐもったシブい
音だけど、中音~高音にかけてはかなり美しく響いてきます
。物部さんのピアニシモからふぅぅぅ~~っ
と響いてくる音色に、わたくし何度もハッ
とさせられました。
ところで、前半2曲目のバッハ「2台のヴァイオリンの為の協奏曲 ニ短調」って、わたくし、こないだの発表会でフルート・アレンジ版の第1楽章を吹いたばかりだったので、おおおおーッオリジナルってこんなにブ厚くてめくるめくグルグル
の世界だったのねー、とカンゲキ
。やっぱバッハ、カッコイイ…
。しかしわたくしの方は、ただいま第3楽章を超低速
でおさらい中デス…
。
ところでこの演奏会に、札幌交響楽団首席指揮者の、わたくしがこの上なく敬愛いたしておりますマエストロ・ポンマーがご来場されてました
。引っ込み思案のわたくし、ものすごーく接近して熱視線
を送ってみました、背後から
。あー、握手してもらえばよかった~~~~~
。
てなことで、初めて聴いたM.A.S.(Musica Anriqua Sapporo)、これからバッハの作品にも取り組んでいくとおっしゃっていたので、聴きに行く機会も増えそうです。あ、今回のプログラムの表紙のイラストもカワイかったです~~
。
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コメント
いやいや、ストーカーのごとく現れては言いたいことだけ言って去ってゆく、野性のチェンバロ弾きです。ウキィ


キタラに続き、ふきのとうホールも私は初めてだったので、響き=客席にどんなふうに聴こえているか、が最も気になるところでした。
1台のコンチェルトは最初フタを付けた通常の形で弾くことにしていたのですが、私の楽器のフタはすぐに外せなくて、ドライバーで9つの小さなねじを外したり付けたりせねばならず、ただでさえ、目一杯なプログラムだったので、休憩が長引くのもなんだし…ということで、最初からフタを取る事にしたのでした。フタありだと違ったのかどうかは、もう一度やってみないとわかりませんねー。でも、古楽には良いホールだと思います。
…ということで、今年もすっかりお世話になりました。来年はまだ札幌でのコンサート予定はありませんが、今後共よろしくお願いします
また、ゆっくりH先生も交えて、お茶でもしたいですね!ではでは〜
投稿: よこよこ | 2015/12/10 21時49分
よこよこさま~~
またまたコメントありがとうございますッ
ひゃ~、野生
、なんて言ってしまってすみません~~
。でも最初の部分、爆笑してしまいましたー

。
なるほど
。フタがないこともあるのね、とは思っていたのですがそういう事情だったのですね。ふきのとうの方がキタラより響いてきていたように感じました。どちらもかなり前の方で聴いていたのですが、ふきのとうの、あの狭さがもしかしたらいいのかも知れませんね。木の楽器はよく響くホールだとは言われているようですが、そう言えば、私、まだ管楽器の演奏会は聴いていなかったです
。
いやー、今年は森さんのお陰でバロック音楽の演奏会にずいぶん行くことが出来ました。ありがとうございます~
。中でも教文のイエフテ会のは強い印象が残っています
。
ほんとに、お忙しいお二人ですが、H先生もご一緒にぜひぜひゆっくりお話聞かせていただきたいです~~
。
投稿: かまど姫 | 2015/12/10 22時29分