« 「モナ・リザ・コード」 | トップページ | メディチ家の至宝-ルネサンスのジュエリーと名画 »

2016/05/21

カラヴァッジョ展

Img460いやー、圧倒されましたーimpactpunch。スゴイですhappy02。カラヴァッジョdiamondshine。彼自身の作品点数はそれほどなかったけど、以前読んだカラヴァッジョに関する本の内容が本当の意味で理解できた展覧会でしたconfident。国立西洋美術館で開催中event


今回も双眼鏡が大活躍だったんだけど、これを使って初めてわかることってものすごくあったんだーってことを痛感した鑑賞でした。今まで、もしかするとホンモノを観てもその半分くらいしか見えてなかったかも…weep。今回の展示に世界初公開の「法悦のマグダラのマリア」があって目玉のひとつだったんだけど、それに関連して2枚のマグダラのマリア作品が出てたのね。どちらもとても美しいマリアshineで、それを見たおばさまの2人組が「なんだか全然反省してるようには見えないわよねー、きれい過ぎて。」とおっしゃってましたが、“あー残念なヒトたちぃ~(チョー上から目線smile)”、とわたくし内心ホクソ笑んだものですcatface。アルテミジア・ジェンティレスキの方はどちらかといえばエロさ大、だけどグエリエーリの方は、双眼鏡でよーく観察すると、透明な美しい涙を3粒こぼしているのですよ。その涙が見えた瞬間、もーなんとも言えない哀しくて切ないキモチになっちゃうのですweep。これを見逃すなんて、この展覧会を観に来る意味の半分もない、と断言しちゃいましょうsmile。ま、肉眼の性能感受性のモンダイもあるので、何とも言えないケドね。1.5まで出るコンタクト付きのわたくしの目では見えなかったしdespair


Img461カラヴァッジョは、その暴力的な人生でも有名だし、劇的な明暗を画面に効果的に定着させたバロック絵画の先駆者と言われてきた人だけれど、今回わたくしは、彼の宗教絵画作品を自分の目で実際に観て、涙が出そうなほど胸を打たれましたcrying。もしかするとカラヴァッジョって、統合失調症的な天才だったんぢゃないかしら~?一方では病的に暴力的bomb、一方ではこの上なく敬虔で崇高な芸術家diamondart


Img462「法悦のマグダラのマリア」では瀕死状態になるまで悔恨の念に苛まれ、最後に救済されるマリアの目尻から流れる一筋の涙。「エマオの晩餐」と「エッケ・ホモ」は、どちらも伏目のキリストを描いてる。「エマオ」では、ほんの少し眉根を寄せているけれど、どちらも本当に滑らかな筆致と落着いた色彩で、どこまでも穏やかで優しくて底知れぬ許しを与えてくれるキリストが描かれてる。わたくし、信者でもなんでもないのに、もぅじわゎ~~っとこみあげてくるものがあって、ナミダが出そうにweep。この3作品の前ではそれぞれ10分近く佇んでたんぢゃないかしら?いやー本当に観に行ってよかったーーcrying


バロック期の宗教画は、宗教改革の影響でカトリックサイドからの逆襲として、聖書の内容を視覚に訴えるかたちで描いたものartが多くなったんだけど、カラヴァッジョの宗教画を観た当時の人たちも、きっと画面のキリストに向かってひれ伏したい気持ちになったんじゃないかと思うの。それはたぶん、まるで日常の延長のような自然な場面の中で描かれる“”の存在だからこそ、余計にグッとくると思うのよねーconfident。もし彼が、自らの暴力的衝動に対して切実に許しを請い願おうとして描いていたものでもあったのだとすると、あまりにも切な過ぎて、胸が詰まるワ…weepweep


Img463_2一方の風俗画、こちらも素晴らすぃ~~~shine。有名な「果物籠を持つ少年」や「バッカス」。ハンパない技術も然ることながら、小ぶりな画面の、驚異的なバランスの良さ。構図といい、色彩といい、明彩度といい、バロック的ドラマ性とは相反する要素でありながら、共存するなにか濃密な統合感。フシギな魅力です~~heart02。面白かったのは、「果物籠」の背後に古代ギリシアの画家、ゼウクシスの逸話がある、っていう解説。徹底した写実主義者だったゼウクシスが“人物とブドウ”の絵を描いたところ、小鳥が実物だと勘違いしてブドウをついばみに来たという。これには続きがあって、ゼウクシスは「人物がもっと写実的だったならば、小鳥は恐れて近づかなかっただろう」と悔しがったそーな。で、カラヴァッジョはそれをパロディ化してこの作品を描いた。ため息が出るほど写実的な果物と、ちょっとモヤ~~とした筆致の人物。ヤルなーsmile


あとわたくし個人的に興味深かったのは、カラヴァッジェスキたちの作品の中にしばしば登場する音楽notesの場面。最近、バッハに魅了されてるheart04わたくしなので、つひつひマジマジと見ちゃったeye。カラヴァッジョ本人はバッハより100年くらい前の人なので、若干の違いはあるかも知れないけど、楽器や人々が音楽を楽しむ風景はこんなカンジだったのね、とhappy01。真剣な表情で楽譜をガン見eyeしながら演奏する楽士さんなんて目にすると、おぉー、今も昔も音楽する姿勢は変わらないのね~~ってウレシくなっちゃうhappy02。音楽って、本当に人間社会に根源的にある”ものなのよね~confident。なので、絵画art同様、宗教に利用されやすいってとこもあって。そのお陰で後世のわたくしたちに、カラヴァッジョやバッハみたいな素晴らしい遺産を与えてくれた、とも言えるんだけどねfuji


カラヴァッジェスキといえば、ジョルジュ・ド・ラ・トゥールやジェンティレスキ父娘、シモン・ヴーエの本物が観られたのも感激~~bell。出来ればマグダラのマリアつながりでラ・トゥールの作品も見たかったなぁ~、なんてbleah。ゼータク言っちまうわたくしsmile


しかしあれですね、「洗礼者聖ヨハネ」とか「ナルキッソス」なんかを見てると、やっぱカラヴァッジョ、エロいkissmarkheart04

|

« 「モナ・リザ・コード」 | トップページ | メディチ家の至宝-ルネサンスのジュエリーと名画 »

アート」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/213530/63658751

この記事へのトラックバック一覧です: カラヴァッジョ展:

« 「モナ・リザ・コード」 | トップページ | メディチ家の至宝-ルネサンスのジュエリーと名画 »